高血糖について

今回は高血糖についてです。

血糖値のコントロールの仕組みもあわせて確認しましょう。

高血糖とは

血糖とは、血液中に含まれる糖質が増えすぎ、正常値を超えてしまう状態を言います。

食事をした後は、食物中のブドウ糖が消化管から吸収されるので、誰でも血糖値が上がります。

そのため、血糖値が正常かどうかをみるための検査は、空腹時に行います。正常な血糖値は、空腹時で60〜110mg/dLで、110mg/dLを超えると高血糖とみなします。

血糖値はどのように調節されているのか

食後に増加した血糖値が時間とともに低下するのは、血糖値の上昇に対してインスリンが分泌されるためです。

インスリンは、細胞が血液中のブドウ糖を取り込むのを促進します。

また、肝臓筋肉に対してはブドウ糖からグリコーゲンへの合成を促進したり、蛋白質からのブドウ糖合成を抑えたりします。

これらの作用を通じてインスリンは血糖値を低下させます。

反対に、血糖値を上昇させる作用を持つホルモンには、グルカゴン、コルチゾール(糖質コルチコイド)、アドレナリン成長ホルモンがあります。

これらのホルモンは、肝臓や筋肉に蓄えてあったグリコーゲンや蛋白からブドウ糖を産生したり、インスリンの作用を抑えたり、腸管からの糖の吸収を増加させたりして血糖値を上昇させます。

血糖値の上昇と疾患の関係は?

血糖値の上昇と疾患の関係でいちばん問題になるのは、糖尿病です。

インスリン分泌量が絶対的に不足していることが原因で起こる糖尿病を1型糖尿病、インスリンの分泌量は必ずしも不足していないのに、その働きが低下することが原因で起こる糖尿病を2型糖尿病といいます。

現在、日本には多くの糖尿病患者がいるとされていますが、その大部分は2型糖尿病です。

2型糖尿病は、遺伝的に糖尿病になりやすい人に、過食や肥満などの生活習慣が加わることによって発症することが知られています。

肥満ではインスリンの分泌量が足りていても、その作用が十分に現れず、高血糖になりやすくなります。

このようにインスリンの効き目が低下することを、インスリン抵抗性といいます。

日本人は、欧米人と比べて遺伝的にインスリンの量が少なく、それほど太っていなくても糖尿病を発症しやすいので、注意が必要です。

インスリンの抵抗性

インスリンが血糖値を下げる働きをするためには、細胞のインスリン受容体と結合する必要があります。

インスリンとインスリン受容体は、鍵と鍵穴に例えられます。インスリンという鍵が、細胞膜上にあるインスリン受容体という鍵穴に差し込まれると、その情報がブドウ糖を細胞内に取り込む扉に伝わって扉が開き、細胞の中にブドウ糖が入っていけるのです。

この扉は普段は細胞質の中にあって、ブドウ糖を細胞が取り込むためには、細胞の表面に移動する必要があります。

インスリン受容体にインスリンが結合すると、この扉が細胞表面に移動して、ブドウ糖を取り込むことができるのです。

しかし、肥満になると脂肪細胞から血液中に遊離脂肪酸が放出され、これがインスリン受容体に作用して、インスリンが受容体に結合してもブドウ糖を取り込む扉が細胞表面に移動できないようにしてしまいます。

すると、ちゃんとインスリンが分泌されているにもかかわらず、血液中のブドウ糖が細胞内に入っていけず、インスリンが血糖値を下げる役割を果たせなくなるのです。

インスリンの分泌が悪くなる病気

インスリンの分泌が悪くなる病気には、前述した1型糖尿病のほか、膵臓癌や肝疾患があります。

インスリンは、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られています。先天的な素因を持った人がウイルスに感染すると、ランゲルハンス島に炎症が起きてβ細胞が破壊され、インスリンの分泌が低下します。これが1型糖尿病です。

膵臓癌では、癌によってランゲルハンス島が破壊され、インスリンの分泌が悪くなります。

また、肝硬変などの肝疾患で肝臓の機能が低下すると、ブドウ糖をグリコーゲンとして蓄えることができなくなり、血糖値が高くなります。

糖尿病が引き起こす合併症

糖尿病では、蛋白の糖化によって血管の透過性が変化し、血液中の蛋白が血管外に滲み出すようになり、血管がダメージを受けます。

このような変化は、特に腎臓の糸球体に強く現れます。糸球体は滲み出した蛋白によって次第に硬くなり、機能を失い、糖尿病腎症という状態になります。糸球体の基底膜も障害され、蛋白尿が出現し、人工透析が必要になることもあります。

眼にも影響が出ます。弱くなった眼底毛細血管壁にできた瘤が破裂して眼底出血を起こし、失明につながることもあります。

また糖尿病では、血液中のブドウ糖を取り込めず、エネルギーとして利用できなくなるため、蛋白代謝や脂肪代謝にも影響を及ぼし、血液中のアミノ酸や脂質が増加してアミノ酸血症や脂質異常症が起こります。

脂質異常症は動脈硬化を進行させ、心筋梗塞脳梗塞の発症リスクが高まります。

さらに、末梢神経の知覚が鈍ったり、排尿障害や排便障害を招いたりする糖尿病神経症も、重要な合併症です。

知覚障害によって足先の小さな傷に気づかず放置すると、免疫能が低下しているために傷に感染を起こし、さらに動脈硬化によって血流も悪化しているために広汎な壊死をきたし、いわゆる糖尿病性壊疽が起こる可能性が高くなります。

このほか、高血糖による浸透圧の上昇や、ケトン体の増加によるアシドーシスが、昏睡を招くこともあります。

糖尿病のケア

糖尿病で最も重要なことは、合併症の発症をいかに防ぐかということで、そのためには血糖のコントロールが重要になります。

1型糖尿病のようにインスリンを作るβ細胞が破壊されている場合には、生涯にわたってインスリンを投与する必要があります。

そこで、患者や家族に自己注射の指導を行います。

現在は、インスリンポンプなどの方法もあるので、患者にとって最良の方法が選択できるような情報提供を行います。

2型糖尿病の患者では、生活習慣の改善が重要で、食事療法と運動療法が中心になります。

指示されたカロリーでバランスのよい食事を、1日3回きちんと摂るように指導します。

食後の急激な血糖値の上昇は予後を悪化させるので、ゆっくりよくかんで食べることも大切です。

また、適度な運動によって筋肉を動かし、脂肪を減らすと、インスリンの効きがよくなります。

ただし、動脈硬化による虚血性心疾患などの合併症がある時は、心臓に過度の負担がかからないように気をつけます。

また、糖尿病の患者は、靴ずれなど足の小さな傷が糖尿病性壊疽などにつながるということを忘れてはいけません。

伸びた皮膚を傷つけないようにこまめに爪切りをする、足浴で循環をよくする、皮膚を清潔に保つ、といったケアも大切です。

尿中に糖が排泄される時に水分も排泄されるので、のどが渇き、渇きを潤すために水分を過剰摂取し、多尿になります。

微生物に対する抵抗力も低下しているので、尿路感染症にかかりやすいことから、陰部を清潔に保つことも重要です。

2型糖尿病でも、自己血糖測定やインスリンの自己注射が必要になることがあります。

インスリンは投与量を誤ったりすると低血糖発作を起こして、重大な事故につながる危険がありますので、定期的にきちんと自己注射が行えているか確認したり、低血糖を防ぐための対策、低血糖になった時の対応がとれるように準備しておきましょう。

狭心症の体験談NO2

・想像以上に簡単だったカテーテル手術でそれまで通りの生活をしているCさん

Cさん(70代男性)は、3年ほど前から運動をすると数分で息切れして苦しさを感じるようになりました。

しかし、そのまま我慢して続けていると今まで通りに運動できていたから心配していなかったといいます。

Cさんは、そうした息切れによる苦しさは持久力が落ちたせいだと思っていました。

それが今年のはじめになって突然運動していて胸の痛みを感じ、これはおかしいと思い近くの循環器クリニックに行きました。

そのクリニックでは、逆流性食道炎の可能性もありますが、狭心症の疑いがありますからと、市民病院の紹介状を書いてもらいました。

Cさんは、翌日、踏み台昇降の運動負荷検査、心電図、エコー、2週間後にトレッドミルでの心電図、ホルター心電計をつけての24時間心臓の観察を行ないました。

また、起きた時間やトイレや食事、運動、入浴、就寝などのデータを書いて提出しました。

その1ヶ月後に造影剤を入れてCT検査をした結果、心臓の動脈が細くなっていて手術が必要だと言われました。

そして、3本ほど細くなっている箇所がありますが、うちでは難しいので大学病院に行ってくださいと紹介されました。

その10日後くらいに大学病院に行き、採血と心電図の検査をした結果、3本ではなく1本だけが狭くなっているので簡単なカテーテル手術で良いと言われました。

Cさんは、手首からカテーテルを入れて細くなっている箇所に、バルーンという風船を入れて血管を膨らませ、そこにステントと言われる管を入れました。

カテーテル手術は、検査を入れて2時間ほどで終わり、入院期間は検査を入れて4日間でした。

手術のあとは、血液をサラサラにする薬を出してもらい、その後は毎日服用するように言われました。手術そのものは、検査のあと1ヶ月半ほど経ってからでしたので、それほど緊急性のないものだったようです。

手術の日は兄弟たちが見舞いに来てくれ、手術室へ車椅子で運ばれてベッドに移されました。医者と助手とで3~4人で予定通りの時間に終了しました。ただ、麻酔の場所が悪かったのか手首のところがずっと痛み、Cさんにとって辛く長い2時間だったといいます。

傷口は手首だけだったため、普通に歩けて見舞いにきた人もびっくりしていました。退院した週に早くも運動を始め、全くそれまで通りの生活が出来るようになり、Cさんは医学の進歩に驚いたそうです。

また、その後も時々胸に違和感があったので、4ヶ月後にそのことを医師に話しましたが、それは誰にでも起きる不整脈ですから、問題はないといわれました。ただ、運動中に違和感が続くのであれば連絡するように言われたそうです。

バイパス手術の成功によって術後も安定しているDさん

Dさん(60代男性)は、定年退職してから生命保険の見直しをし、その時に良い機会だと思い、近くの市立病院で精密検査を受けました。その結果、心臓を養っている冠動脈の動脈硬化が進んでいて詰まり気味な箇所があると診断されました。

精密検査は、手首から細長い管を入れ、造影剤を流し込みながらX線撮影をすることで詰まっている箇所を記録します。Dさんは手首の一部を局所麻酔しているだけですから、検査中も先生がモニターの透過画像をリアルタイムで見ているのが分かったそうです。

また、心臓の近くを金属の管が動き回っているのが分かり、気持ちが悪いながら比較的冷静に受けることができました。検査の結果、詰まっている危険箇所が3ヵ所見つかりましたから、Dさんは思い切って精密検査を受けておいて良かったと思ったそうです。

Dさんは冠動脈に詰まっている箇所が3ヵ所あることから、病院の心臓血管外科で冠動脈のバイパス手術を受けることになりました。

冠動脈の詰まりを除く方法には、カテーテルによるステント埋設術と、他の血管を新たにつなぐバイパス接続術の2種類がありました。Dさんは、身体への負担が軽く手術中も覚醒していられるカテーテル手術を希望しました。

しかし、詰まっている箇所が3ヵ所もあって、さらに根本の太い箇所と枝分かれしているところの2ヵ所はカテーテルでの手術ではリスクが高いことから、バイパス手術をしなければならなくなりました。

また、バイパス手術には、心臓を止めて行う場合と心臓を止めずに行う場合とがあります。Dさんは、心臓を止めずに行う方が心理的に安心だし、他の臓器にも影響が少なそうなのでそのようにしてほしかったのですが、詰まっている部分が心臓の表と裏の両方にあったため、あらかじめ心臓を止めておいたほうが返ってリスクは低いと言われたそうです。

バイパスを利用する血管は、2本までは一般的に肋骨内の左右の内胸動脈を用い、もう1本は足の静脈や腕の動脈を使うため、Dさんの場合、左腕のとう骨動脈を切り取って使いました。

Dさんの場合、心臓停止によるバイパス3本の手術だったため、手術の翌日は目が覚めた時に、口からだけでなく、首や胸やお腹、その他手首や局部から10本の管で繋がれ、しゃべることもできず、意識は朦朧としていたそうです。

その後、集中治療室から高度治療室、高度治療室から一般病棟へと移動していくと、管がどんどん外され一般病棟では5本ほどになっていました。Dさんの入院期間は全部で3週間ほどだったそうです。

術後のリハビリでは、高度治療室での足踏みから始まり、リハビリ室での自転車こぎや院内散歩など、動ける範囲で定期的な指導や教育があり、意外に思えましたが退院後の生活に安心感が得られました。

術後2週間経ってからカテーテル検査を行ない、パイパス手術が成功したことが確認できました。

また、傷跡の痛みや動脈を切り取られた左腕や肋骨を切られた胸などは、退院後4週間経った今でもかなり痛むそうです。

しかし、これらはどうしても日数がかかるらしく、術後の経過が良好なので痛み止めの薬を処方してもらい、はやく退院することになりました。

主治医に頼めばもっと長く入院することも出来ましたが、入院費用がかかりますし、痛み意外は身体の調子も良かったため早期の退院を選択したそうです。

・自分の判断から病院で検査を受けそのまま入院したEさん

Eさん(50代男性)は、ある日昼寝から起きると、胸部と肩甲骨に圧迫感と違和感がありました。当時のEさんは介護施設に勤務していたこともあり、多少の医療知識もあって、もしかしたら狭心症かなと?と思ったそうです。

Eさんは、病院に電話して症状を伝えたところ、時間外の初診でしたが「診ますので来れますか?」と言われたので、「今から行きます」と答え、自分で車の運転をして病院に向かいました。

救急外来で心電図を測ってもらい点滴を受けましたが、不整脈があったらしく、詳しく検査したいということで医師からは「このまま入院してください」と言われたそうです。そして、冠動脈造影検査を受けた結果、冠動脈に90%の狭窄が見つかりました。

不安定狭心症と診断され、カテーテル治療の必要性から入院することになりました。カテーテルの手術は40分ほどで終了しましたが、その後の止血が大変だったといいます。Eさんの場合、土日が入ったため合計で6日の入院となりました。

退院後、9ヶ月目に検査入院をして冠動脈造影検査を受けましたが、留置ヵ所の再狭窄はなかったので安心しました。ただ、別の冠動脈に50%の狭窄があることが分かり多少不安は残りましたが、治療はせずにそのまま退院となりました。

狭心症の体験談

狭心症は、心臓の筋肉に供給される酸素が不足することで、胸部に一時的な痛みや圧迫感が起きる病気です。狭心症の症状としては、胸骨の後ろの圧迫感や痛みですが、痛みというよりも不快感や押しつぶされるような感じがあります。

また、不快感は肩、腕の内側、背中、のど、あご、歯などに広がることもあります。この記事では、そんな狭心症を経験した人の体験談を紹介します。

・血管造影の検査で冠動脈の狭窄が見つかったAさん

Aさん(40代男性)は、自転車に乗っていた時、ちょっとした起伏のある場所で多少息切れがあり、胸骨の奥辺りが苦しく感じたといいます。Aさんは、自転車を漕ぐのをやめ、しばらく休んだら何事もなかったように胸の違和感がなくなり、普通に自転車を漕げるようになりました。

Aさんは、この時は運動不足だろうという思いもあり、翌日も同じ道で自転車を漕いでいたのですが、やはり同じ場所で強めの動悸と胸の苦しさを感じたそうです。Aさんは気になって最寄りの循環器内科を受診しました。

Aさんは、その病院で心電図や血液検査、心臓のエコーなどを受け、血液検査では血中のコレステロール値が基準値を大きく上回っていることが分かりました。しかし、血圧や心電図、エコー検査では正常だったため、「狭心症の疑いがある」というだけの診断でした。

その病院では、コレステロールを下げる薬や栄養指導などを受け、再び胸痛が起きたときのためにニトロペンを処方されました。そして、高コレステロール血症の治療のために通院することになりました。

Aさんがまだ40代と、若かったために重篤な冠動脈の狭窄はないだろうと、血管造影で検査することはしませんでした。ただ、次に胸痛が起きた時、ニトロペンを使って痛みが無くなれば、狭心症の可能性が上がるため、その時はすぐに来院するように医師に言われました。

Aさんは、発作が起きるのを避けるように、あまり運動をしない生活をしていましたが、病院で診察を受けて10ヶ月ほど経った、ある明け方の4時位に、胸の中央付近や胃の上部が苦しくなって目が覚めました。最初は胃液が上がってくるような感覚だったので、胸焼けではないかと思って、水を飲むと次第に治まってきました。Aさんは、寝ぼけていたこともあり、そのときはまた眠りについたそうです。

しかし、翌々日の明け方にも同じような胸の苦しさを感じて目が覚めました。その時は、胸の中央から喉元にかけて、何かに締め付けられるような感覚だったといいます。その時も胃の違和感がありましたから、水を飲んでみると2,3分で治まりました。

Aさんは、そのまま横になって寝ようと思ったのですが、今度は胃よりも上のあたりがギューッと何かに握られているような、締め付けられるような感覚がありました。その時は、完全に目が覚めていたため、この痛みはもしかしたら心臓の方かもしれないと思いました。

ただ、その時にニトロペンを処方されていたことを忘れていたのと、胸の締め付け感も治まっていたため、そのまま眠ってしまいました。Aさんは、この段階ではまだ病院へ行く気にならず、日中は何も起きないこともあって、普段どおりに過ごしていました。

しかし、その後も寝てから1時間くらいすると、胸が締め付ける感じがして目を覚まし、起き上がってしばらくすると、治まっているといったことが続きました。

Aさんの、母親は元看護師だったこともあり、電話で相談すると、「それは、すぐに病院に行ったほうがいいよ」と言われ、ネットで調べてみると、不安定狭心症の症状にかなり近いものでした。

Aさんは慌てて普段掛かっている循環器内科で診察してもらったところ、心電図等は異常ありませんでしたが、症状から血管造影検査を受けたほうがいいと言われ、その日に検査入院をすることになりました。

血管造影検査は、局所麻酔で手首の動脈からカテーテルを冠動脈まで入れ、造影剤を入れて撮影します。検査中はしっかりと意識があり、先生と話すこともできました。そして、検査中に、「いや、検査してよかったよ」と先生から言われました。

なぜなら、冠動脈の3ヵ所に狭窄が発見され、1つは閉塞寸前の状態だったことも分かりました。Aさんは、寝たままの状態でモニターに映し出された狭窄部分の治療方法を説明され、その場でステントを入れてもらうことができました。

治療中の痛みはほとんどなく、造影剤が入るときに少しだけ暖かく感じるのと、狭窄部分にステントを広げる時に、一瞬だけ発作のときのような胸痛があったくらいでした。その日に行った治療は、重篤な1ヵ所だけで残りの2ヵ所は翌週に治療することになりました。

この時の治療は検査を含めて2時間ほどで終わり、あとは手首からのカテーテルでしたから、術後の止血は専用の止血バンドを手首に巻いて、減圧しながら4時間後に外しました。

2回目の手術は、反対側の手首からカテーテルを入れましたが、最初と同じように、局所麻酔の痛み以外はあまり感じなかったそうです。そして、2回目の手術以降は胸痛などの症状は無くなり、特に運動の制限などもなく、普通の生活に戻れました。

ただ、ステントを入れると、その場所で血栓ができやすくなりますから、血栓を防止するために血液をサラサラにする抗血小板薬を2種類服用しているということです。また、動脈硬化を抑えるために、コレステロールを下げる薬と胃酸を抑える薬を飲むことになりました。

また、定期的に診察を受けることや、半年後の目安にステントの状態を確認するための血管造影剤が必要だということです。

・薬による治療を続けているBさん

Bさん(50代男性)が、最初に異常を感じたのが、夏の時期に早朝の散歩をしていた時でした。散歩を初めて数分すると、胸の血が固まるような感覚があったそうです。その時は、痛みがありませんでしたから、Bさんはそのまま歩いていると症状が治まったことから、そのままにしていました。

また、出張先でいつものように、早朝散歩をしていると急に胸のあたりに違和感があり、その後左肩から肘にかけて血が抜けていくような感覚がありました。また、頬から顎にかけても同じように血が抜けるような感覚があり、胃から胸にかけて痛みを伴うようになりました。

しかし、この痛みは胃の痛みと勘違し、Bさんは胃液が逆流しているのでは?と思って、クリニックで診てもらいました。そのクリニックでは、胃の内視鏡検査を受ける予定でしたが、Bさんが症状を告げると、すぐに心筋梗塞を疑われ、心電図を撮ることになりました。

波形を見ると、心筋梗塞が数週間以内に起きていたことが分かり、すぐに専門の病院に運ばれました。その病院でカテーテル検査を受けましたが、詰まっている箇所はないものの、スパスムによって血管の収縮が起きていることが確認できました。

Bさんは、ストレスなどにより自律神経が乱れることで、直接心臓の血流に影響する症状でした。この病気自体完治できないそうですが、今は薬で発作を抑えているといいます。Bさんは早朝の散歩をやめ、夕方に週2回の軽い運動をしているそうです。

まとめ

狭心症の痛みは、一部を刺すような痛みよりも、心臓の中央部から胸全体にかけて広い範囲で重圧感や圧迫感を感じることが多い病気です。また、背中や上腹部、首や顎にまで痛みが広がることもあります。

治療には、薬物治療や経皮的冠動脈インターベンション、冠動脈バイパス手術などがあります。今回は、狭心症を経験した人の体験談を紹介しました。

介護施設で働く看護師って何をするの?介護施設で働く看護師の実際

介護施設と一言でいっても特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)、介護老人保健施設、介護医療院(介護療養型医療施設)、サービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホーム、養護老人ホーム、経費老人ホーム、認知症高齢者グループホーム、デイサービスなど多くの施設があります。

施設によって仕事内容は多少異なりますが、介護士が入居者の日常生活を援助するのに対し、看護師は医療や看護の立場から入居者をサポートするという目的はどの施設にも共通していえるでしょう。

高齢化社会に伴い、このような施設で働く看護師の需要は高まっています。

ここでは、介護施設で働く看護師の仕事内容やメリット、向いている人の特徴などについてご紹介します。

介護施設で働く看護師の仕事内容や役割

介護施設は入居者の「生活の場」になります。

介護施設で働く看護師の仕事は施設によって多少異なりますが、主に入居者のバイタルサイン測定をはじめとする健康管理や健康相談、服薬管理、健康診断の管理、感染症の予防や蔓延防止、医師が常駐している施設の場合は医師の診療の補助やカルテの整理などになります。

入居者の状態によって、看護ケアや医療処置の内容がさまざまとなりますが、吸引や呼吸器ケア、褥瘡ケア、カテーテル交換などを行うこともあります。

入居者が急変した場合は、安全を確保しつつ医師や救急隊員へ引き継がなければなりません。

そのため、医療機関に従事している看護師よりも自主的な判断と行動が求められる機会が多くなります。

同じ施設で働く介護士たちや機能訓練員と連携して、入居者たちが健康を維持し、より良い生活を送れるように援助することが介護施設で働く看護師の役割となります。

介護施設で働く看護師の1日のスケジュール例

09:00 出勤・申し送り

出勤、入居者の夜間の状態などについて介護士と情報共有

09:30 入居者の健康チェック

入居者の居室を巡回、バイタルサイン測定をはじめとする全身状態の観察、健康状態の把握

10:00 医師の指示に基づく処置

入居者の健康状態に合わせて、吸引、呼吸器ケア、胃ろう、ストマ、インスリン投与などの医療処置を実施

11:00 入浴前後の健康状態の把握や処置

入居者の入浴前後の健康状態のチェック、看護記録、必要に応じた医療処置などの実施

12:00 昼食・必要に応じて食事介助・服薬管理

入居者の食事摂取状況の確認、食事介助、服薬管理

13:00 昼食休憩

1時間の昼食休憩

14:00 入居者との交流などレクレーションに参加

入居者の健康相談、交流、介護士が実施するレクレーションなどに参加しながら健康状態をチェック

15:30 看護記録の記載

入居者の健康状態や服薬状況などについて記載

17:00 介護士への申し送り

日中の入居者の状況について夜間勤務するスタッフ(主に介護士)へ申し送り

18:00 退勤

介護施設の種類や規模による違い

介護施設といっても要介護の程度や入居期間、費用などに応じてさまざまな種類があります。

施設によって、医師や看護師の配置基準も異なってきます。

介護施設の種類別に詳しく見てみましょう。

・特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)

特別養護老人ホームは、医療処置をあまり必要としない高齢者が居住する施設です。

看護師の仕事は入浴や排泄、食事などの介護がメインであり、医療処置を必要とする場面は少ないです。

特別養護老人ホームは、入居者が100名を超える場合は医師1名、看護師3名の常駐が義務づけられています。

・介護老人保健施設

介護老人保健施設は、医師が24時間体制ではありませんが常勤しており、看護師は24時間体制で常駐している施設です。

要介護の認定を受けた高齢者が在宅復帰を目指すための施設で、日常生活の援助など介護業務以外にリハビリなども提供します。

介護老人保健施設は、入居者100名あたりに看護師10名以上が配置されており、機能訓練員も1名配置されています。

・介護医療院(介護療養型医療施設)

介護医療院は、2018年に新たに決定化された施設名で、2017年度で廃止になった介護療養型医療施設に代わり、長期的な医療と介護を必要とする高齢者に対して、医療処置や看取りなどのターミナルケア、生活施設などを兼ね備えた施設です。

入居者6名あたりに看護師1名以上が配置されています。

・サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅は、介護サービスは行われず、利用者が日常生活を送る施設です。

利用者の安否確認や医療相談、一部の医療行為などが看護師の主な業務となります。

サービス付き高齢者向け住宅には、看護師を常駐させる施設と訪問看護の施設があります。

中には、夜勤も看護師が常駐する施設もあります。

・有料老人ホーム

有料老人ホームは、高齢者が生活するための施設です。

他の介護施設と比較すると、入居者の医療や介護に対するニーズは低いため、医療行為を行うことは少ないです。

有料老人ホームには、介護付きと住宅型があり、介護付きの場合は入居者30名あたりに看護師1名、31~80名では2名、81~100名では3名が配置されます。

・認知症高齢者グループホーム

認知症高齢者グループホームは、認知症があり、自宅での生活が困難な高齢者を受け入れる施設です。

認知症高齢者グループホームは、入居者3名あたりに介護スタッフは1名以上が配置されています。

看護師の配置は法律上では義務づけられていませんが、医療処置などの需要が高まり、どの施設でも看護師が必要とされています。

看護師の主な仕事は点滴、胃ろうや経管栄養になります。

・デイサービス

デイサービスは、高齢者が自宅からデイサービスセンターに通って食事や入浴の介助を受けたり、リハビリを行ったり、他の利用者と一緒にレクレーションを楽しんだりすることができる施設です。

1人での外出が困難になり、自宅に引きこもりがちになっている高齢者が同年代の人々と交流できる場、栄養バランスの取れた食事を摂ることができる場となっています。

さらに家族の介護負担を軽減することができることから、近年需要が高く、サービスを提供する事業所も年々増えてきています。

デイサービスには、常勤の管理者が1名、社会福祉士などの生活相談員が1名、看護師または准看護師が1名、リハビリを指導する機能訓練員(看護師でも可)が1名、他介護士が数名配置されています。

レクレーション中心の施設から、衰えた筋肉などの運動機能訓練を中心としたデイケア、口腔ケアを強化しているセンターやお泊りサービスを実施している施設まで、さまざまな需要に応じるデイサービスの種類は大きな広がりを見せています。

介護施設で働く看護師の3つのメリット

介護施設で働く看護師のメリットを詳しく見てみましょう。

1.医療行為が少なく、業務負担が軽い

介護施設で働く看護師の主な仕事は施設によって多少異なりますが、バイタルサイン測定をはじめとする健康管理や健康相談であり、医療行為が少ないのが特徴です。

重篤な病気を抱えている入居者も少ないため、高度な医療処置を求められる機会はあまりありません。

2.残業も少なく、勤務時間が安定している

急患の対応などが発生するケースも少ないため、ほとんど残業がなく、定時に退勤できることも魅力の1つでしょう。

3.夜勤がなく、規則正しい生活が送れる

介護施設での勤務は平日のみで夜勤もなく、土日休みの施設が多いことも特徴です。

睡眠リズムが乱れることもなく、仕事とプライベートを両立しやすいため働きやすい職場といえるでしょう。

介護施設で働く看護師のデメリット

介護施設で働く看護師の仕事は、医療行為が少なく、介護士と一緒に入居者の介護のサポートが中心となります。

研修や勉強会などの教育制度もないため、スキルアップを図ることは難しくなります。

介護施設で働く看護師に向いている人の5つの特徴

介護施設で働く看護師に向いている人の特徴を詳しく見てみましょう。

1.高齢者との交流が好きで長期的に関わり信頼関係を築きたい人

介護施設は基本的に高齢者が入居する施設です。

常に高齢者と関わり、より良い生活が送れるように援助する仕事であるため、高齢者との関わりが好きな人、長期的に関わり入居者との信頼関係を築きたい人が向いているといえるでしょう。

2.施設長や医師、介護士や機能訓練員などと連携して働くことができる人

介護施設で働く看護師は、施設の規模にもよりますが看護師1名の配置が多いです。

施設長や医師、介護士や機能訓練員と入居者の健康状態を共有し、連携して働かなければなりません。

多職種と連携して仕事をすることにやりがいを感じられる人が向いているといえるでしょう。

3.仕事とプライベートを両立したい人

介護施設での勤務は、平日勤務で夜勤なし、土日が休みという施設がほとんどです。

急患対応の発生も少なく、突発的な残業も起こりにくいため、仕事とプライベートを両立したい人にはピッタリの職場といえるでしょう。

4.ブランクがあり、職場復帰に不安がある人

介護施設で働く看護師の仕事は、入居者の健康管理や健康相談がメインで、医療行為を行うことはほとんどありません。

重篤な病気を抱えている入居者も少ないため、結婚や出産後でブランクがあり、職場復帰を考えているけれど不安もあるという看護師には復帰しやすい職場といえるでしょう。

5.看護に加えて介護のスキルも伸ばしたい人

介護施設で働く看護師は、入居者の健康管理や健康相談以外にも介護士と連携して介護のサポートを行うことも多いです。

高齢者と関わりながら、介護のスキルも伸ばしたいという看護師には向いている職場といえるでしょう。

まとめ

介護施設で働く看護師は、高齢化社会が進む中、今後もまずます需要が高まっていく分野として注目を集めています。

長期にわたって入居者や家族と関わり、深い信頼関係を築くことができる介護施設で働く看護師のやりがいは大きいのも事実です。

結婚や出産後で職場復帰を考えている看護師にとっても無理なく働ける場であり、仕事とプライベートの両立を実現できる職場であるためおすすめです。

看護師転職!きっと見つかるあなたに合った職場

~ ツアーナース編 ~

「人の役に立ちたい」

「こんな優しい看護師さんになりたい」

そんな憧れと希望をもって、念願の看護師に!

けど、せっかく看護師になったのに、いい話を聞かない。

「1年目ってしんどいって聞いてたけど、こんなにもしんどいの?」

「なんであんなにガン無視?分からなくても聞けやしない・・・」

「奨学金の縛りがなければ、今すぐ辞めてやるのに」

「今日の夜勤、最悪。このシフト見るだけで吐きそう」

現実はラクではないことは分かっていたけど、乗り越えれるのかな?

このつらさ、しんどさ・・・

どうしてもストレス過多の職場です。

人の命を目の前にした仕事で、厳しくしなければならないけど。

周りの人もストレスを溜め込みがち。

その積み重ねは、時にパワハラとして人間関係に表れてしまいます。

そうこうしている内に考えてしまうこと。

(看護師、辞めようかな・・・)

(私には、向いていなかったのかな・・・)

けど、本当は「看護師を辞めたい」ではなくて、

「この職場を辞めたい」ではないですか?

辞めたい理由でよく見かけるのが、

①職場の人間関係

②緊張と責任が長時間続く仕事で、精神的にしんどい

③不規則な勤務と長時間労働で、身体がしんどい

④看護師に向いていなかった

でも辞める理由をよくよく考えると、ミスマッチかもしれません。

人それぞれ好みも性格も違うし、得意不得意も異なります。

『もしかすると自分に向いていない職場だったのかも?』

決して看護師の仕事が向いていなかった訳ではなくて。

自分の適正に職場が合っていなかった

こう考えると、少し考え方が変わってくるかもしれません。

気持ちがラクになるかもしれません。

あんなにつらい実習を受けて、長時間勉強して突破した国試。

看護師に向いていないはずがありません。

自分の適正に合った職場を探してみませんか?

看護師資格を活かして、働ける職場はたくさんあります!

今回紹介するのは、

ツアーナース

です。

≪仕事内容≫

修学旅行や林間学校がイメージしやすいかもしれません。

大勢の子供たちが集まると、何かとトラブルはつきもの。

初めての体験で初めての場所で、仲良い友達と団体行動。

ハメを外す舞台は整っています・・・

そんな時に思わぬケガや、急な体調悪化。

そんな時に頼りになるのが、ツアーナースです。

参加している生徒の体調管理や、突発的なケガの対応や処置を行います。

その他、企業の研修合宿や団体旅行への同行。

音楽やスポーツイベントで急病人の対応。

活動の場は多岐にわたります。

≪ツアーナースに向いている人≫

①イベントや旅行が大好きな人。

②元気・活力いっぱいの人。

③損得勘定ではなく、サービス精神に長けている人。

④想定外の事態にも、落ち着いて対応できる人。

そんな中で、ツアーナースはとにかく体力が必要です。

団体行動では思わぬトラブルがつきものです。

集団での移動や人混みに疲れている訳にはいきません。

「しんどい・・・」

「もっと楽しいはずだったのに・・・・」

と捉えず、病院勤務では経験することができない仕事です。

自分自身の経験や、学びの場として捉えるプラス思考を持つことです。

∇大好きな旅行をしながら、仕事ができる。

∇職場の人間関係に悩まされず、開放的な空間で仕事ができる。

こんな特別な環境で、経験できる仕事。

これがツアーナースの醍醐味です。

≪病院との違い≫

ツアーナースは大半が1名のみの同行です。

指示を仰げる医師もいなければ、頼りになるナースはいません。

病院で当たり前のようにあった、医療器具もありません。

ヒトがいなければ、モノもありません。

ツアー主催者が救急バッグを用意してくれます。

しかし、中身を見て驚くかも・・・

「これじゃ、何もできないよ」

事前の打合せで希望を伝えれば、用意してくれるものもあります。

いずれにしても、こんな限られた状況で、初期対応を行わなければなりません。

ナース1人で背負う責任は、重くなります。

病院ではもしもの医療事故に備えて、病院が賠償責任保険に加入しています。

しかし、ツアーナースは個人で仕事を行っています。

万が一に備えて個人で加入できる看護職責任賠償保険に加入しておく必要があります。

参加者の荷物をうっかり壊してしまったり・・・

さっき預かったはずなのに、見当たらない!

こんな時にも保障される保険があります。

万が一に備えて、保険に加入しておくと安心です。

≪実際どうなの?ツアーナース≫

それにしても集団行動ではトラブルは起こりがち。

もちろん何事もなく平和な旅行もありますが。

時に、「これでもか!」と言うくらい、トラブルは続きます。

①体調不良は生徒よりも先生の方

見るからに新人の先生。

そんなことはいざ知らず、生徒たちは元気いっぱい。

すぐに悪ふざけが始まるし、集合時間には集まらない、人の話を聞かない・・・

もう先生は1日中、叱ってばかり。

最終日に休憩部屋に連れて来られたのは、何と担任の先生。

あまりの疲労でダウンしてしまうことに・・・

②休憩のタイミングが難しい

生徒やお客さんがパーキングエリアで休憩中に、一緒に休憩をとります。

しかし原則24時間、いつでも不測の事態に備えなければなりません。

そうすると、なかなか休憩をとる訳にもいかない。

寝る時間は皆が寝静まって、先生や同行職員との打合せが終わってから。

そして寝ている時にも、急変で呼び出される可能性もあります。

なかなか身体を休めるタイミングが難しい・・・

③周りの視線が気になる

ツアーナースとして、仕事として同行しています。

しかし、心の中では旅行気分も芽生えます。

おみやげもの売り場で、思わず真剣に物色してみたり。

紅葉の美しさに目を奪われ、スマホでの撮影に無我夢中。

人目も気にせずに、口の中はわらび餅でいっぱい。

ふと我に返り、周りの視線を慌てて確認する自分。

もちろん旅行が好きで選んだ仕事なので、楽しむことは大切。

だけど楽しみ方が、ホントに微妙です。

④海の上から大量の帰宅願望者

老人ホームで暮らしている人たちの旅行に同行。

思い出作りとあって、付き添いの子どもや孫も楽しそう。

ただし、今回の旅行は海の上。

クルーズ船の1フロアを貸切っての日帰り旅行。

楽しみな半面、これだけの高齢者が船に乗ってどんなことになるのか・・・

外洋にまで出ないルートのため、船の揺れはそんなに大きくありません。

おしゃれなフレンチ料理を味わいながらの、何とも優雅な船旅。

しかし、慣れない環境では不安は強くなるもの。

次第に落ち着かなくなる人が続出。

「もう帰る!」

「こんなところ、勘弁して」

「私も帰らせてもらうわ」

いやいや帰れませんよ。

ここは海の上。

せっかくだから潮風を浴びに、上へ行ってみませんか?

思いのほか体調不良者の対応はありませんが。

とにかく、多くの高齢者の気持ちに寄り添うことばかり。

≪まとめ≫

ツアーナースは派遣会社から派遣されることがほとんどです。

派遣されたスタッフとして、対応する相手は『お客様』です。

看護師として日々、患者さんの治療や対応を行っているでしょう。

ツアーナースは派遣された者として、ふさわしい『接遇』が求められます。

病院で行っている患者さんとの対応とは、違った接遇が必要です。

自分では丁寧に対応しているつもりです。

しかし、何気ない言動がお客様にとっては、不快にさせることもあります。

派遣会社にクレームが入ることだってあります。

∇大切なお客様を、おもてなしする姿勢で接する。

∇医療従事者として、プロの目線で接する。

大変な仕事ではありますが、病院では経験することのできないことばかりです。

最終日、無事に役目を果たした達成感。

それは何とも言えない、満足感でいっぱいの気持ちになることでしょう。

看護師が上司に対して悩むこととは?

看護師として勤務していると上司、看護師長や副看護師長、主任との関係に悩むことも多くあると思います。

「私たちは頑張っているのに、〇〇先輩には仕事が少なくてひいきしている…」

「上司が全く働いてくれない…」

「他の部署や患者さんとの言い分で意見の食い違いがあるのに、全然味方になってくれない…」

「明らかにパワハラを受けている…」

など、このように悩んでいることも多いのではないでしょうか。

看護師は勤務形態が不規則であったり、医療現場という患者さんの生命に関わることをしなければならないという緊張感の高い中で勤務していたり、他の部署や他の医療スタッフと関わらなければならないことから、ストレスが高い職業と言われています。

ストレスが高い、特に人間関係を苦に退職を選んでしまう人も多いのが現状です。

看護師は看護師同士だけではなく、医師や薬剤師、リハビリテーションスタッフ、医療事務などと関わります。

他にも、医療スタッフだけではなく、患者さんや患者さんの家族、時には医療メーカーとも関わらなければなりません。

多種多様な人間関係の中で仕事をしていくことになります。

その人間関係の中で、上司との関係に悩んでいる看護師は少なくはありません。

そこで今回は「看護師が上司に対して悩むこととは?」というテーマで看護師が上司に対して悩むことについて4つ紹介していきます。

1.上司が働いてくれない

一つ目の悩みは上司が働いてくれないということです。

「働いてくれない」という状況にはいくつかあります。

  • スタッフはばたばた忙しく仕事をしているのに、上司は全然手伝ってくれない。
  • 上司はいつも談笑ばかりしている。
  • 指示を確認しに行っても全部返されて、結局自分で確認をしなければならない。
  • 問題点を提起しているのに、全然解決しようと動いてくれない。 このような状況で悩む人は多いようです。

確かに、スタッフと上司とでは仕事内容、責任が異なります。

スタッフは患者さんのバイタルサインを測定したり、清拭や洗髪などの清潔ケアや日常生活の介助などを実施していきます。

一方で、上司は患者さんの直接的なケアはしませんが、医師からの指示を受けて確認したり、何か問題が起こった際に介入をして解決に向けて関わるという管理業務を行います。

スタッフとは仕事内容が異なるという事実があります。

しかし、やはりスタッフがバタバタと忙しくしていたり、手が回らなくなってしまうという状況のときには手伝ってもらいたいという気持ちが出てしまい、その結果仕事をしてくれないと感じてしまうことになります。

スタッフの業務を手伝わないということだけではなく、指示受けをしたり、医師に上申するという仕事さえもしてくれないという状況もあります。

また、問題点を提起しても、解決してくれない、解決のために動いてくれないという状況もあります。

このような管理者の下で働くことは一般のスタッフが管理業務をしなければならなくなってしまい、仕事量が増えるというだけではなく、職場の状況が改善されず、良くない環境で働かなければならないため、ストレスに感じます。

2.上司の好き嫌いに困る

2つ目の悩みは上司の好き嫌いに困るということです。

上司もスタッフと同じように好き嫌いは当然あると思います。

  • 仕事ができる人とできない人
  • インシデントを起こさない人とよく起こす人
  • 問題解決のために動いてくれる人と全く動かない人

このように色んな人がいますが、やはりいずれも前者の方を好きになります。

それは上司に限ったことではありません。

しかし、上司はこのようにスタッフと同じ感覚で仕事はしてはいけないと感じます。

スタッフのことを好き嫌いで対応を変えてしまったり、休日や有休の付与、連休の有無も好き嫌いで差をつけてしまったり、部署の異動などを好き嫌いで決めてしまったりするという現状があるのも事実です。

上司はスタッフとは異なり、少なからず決定権がスタッフよりも大きいため、好き嫌いという理由で差をつけてしまう状況は好ましくはありません。

しかも、スタッフは特に差をつけられているという状況はよく見ており、感じています。

さらにはこの差については、スタッフ間では話はすぐに回り、すぐに共有されてしまうという特徴もあります。

このような上司の好き嫌いがスタッフ間で共有されてしまっているという状況では、スタッフの労働意欲が低下してしまったり、相談しにくくなりその結果大きな問題となってしまったり、スタッフ同士の人間関係が悪くなったりするなど、スタッフのストレスの一因になり得ます。

3.上司が守ってくれない

3つ目の悩みは上司が守ってくれないということです。

「守ってくれない」という状況はいくつかあります。

  • 他の部署と意見の食い違いがあるのに、こちらの意見も聞かずに他の言い分ばかりを聞いている。
  • 医師から明らかに違う指示が出ているのに、医師に確認さえもしてくれない。
  • 患者さんからのクレームがあり、言い分も聞かずにただ責められる。

など、ここで挙げきれないくらい多くの守ってくれないと感じる状況があります。

看護師は色んな部署と色んなスタッフと関わって仕事をしなければなりません。

色んなスタッフと関わることが多く、全てが円滑にいくといいのですが、なかなかそうともいきません。

その中でトラブルも発生してしまい、時には患者さんとのトラブルも発生することもあります。

スタッフとしては上司にそのトラブルを解決してもらえるように望むのも事実としてあります。

何かトラブルがあると「私が悪いという結論になってしまう」「私がただただ責められる」「私の気持ちを理解してくれない」「私を守ってくれない」と感じてしまう状況では、なかなか働き続けることは難しく、この状況に悩む看護師は多いです。

4.上司が臨床現場を理解してくれない

4つ目の悩みは上司が臨床現場を理解してくれないということです。

先ほども紹介したように、スタッフと上司とでは仕事内容と責任が異なります。

しかし、スタッフは上司に自分たちの仕事の状況を理解してもらいたい、どのような仕事をしているのか知ってもらいたい、またその内容を理解していて当然と考えています。

そのため、理解してくれないと感じる状況が続けば、それがストレスとなってしまいます。

看護師の間では、休憩室で自部署の不平不満を言っていたり、上司への不満を言い合ったりして情報を共有したりすることがよくあります。

実際にそのような状況はよく目の当たりにしてきました。

上司が臨床現場を理解してくれないと逆にスタッフ同士が団結するなどのメリットもあり、あえてその効果を狙うこともあるようですが、その状況が続くことでストレスを抱えてしまいます。

看護師の仕事内容は部署によって大きく異なり、大まかには院内規定としてルールが決まっていますが、部署ごとに少しずつルールが違うという状況もよくあります。

臨床現場を理解している上司、細かいことまで理解している上司がいれば理想的でありますが、なかなかそのような上司はいないのが実情です。

さらには、臨床現場でスタッフとして働いていた人が昇進した場合ではよく理解してくれますが、上司も異動があって臨床現場を知らないで管理業務から入ったりする場合では、なかなか臨床現場を理解することは難しいです。

助産師になるには?助産師を目指す方法と学校の種類

助産師とは、その名の通り、「お産を助ける」専門職です。

助産師は妊娠から出産、産後ケア、女性の性保健、新生児・乳幼児ケアなど幅広い分野に携わる専門家です。

英語では「女性(Wife)」と「ともに(mid)」という意味から、「Midwife(ミッドワイフ)」と呼ばれています。

日本では、法律上女性のみが就ける職業となっていますが、海外では男性が助産師として働いている国もあります。

そんな助産師になるためには、どうすれば良いのでしょうか?

ここでが、助産師になるための方法や学校の種類などをわかりやすくご紹介します。

助産師になるために必要な国家資格とは?

助産師はかつて「産婆(さんば)」と呼ばれていました。

1948年に保健婦助産婦看護婦法(現在の保健師助産師看護師法)の公布により「助産婦」と称され、2002年の法律改定に伴い「助産師」へと名称が変わり現在に至ります。

助産師になるためには、年に1回2月に行われる看護師国家試験と助産師国家試験の両方に合格し、看護師免許と助産師免許を取得しなければなりません。

看護師国家試験の受験者数は毎年5~6万人で年々増加傾向にあります。

合格率は90%前後と高く、特に新卒者の合格率は既卒者よりも高いのが特徴です。

助産師国家試験の受験者数は毎年2,100人前後であり、合格率は99%と非常に高く、助産師養成課程でしっかり学べば、助産師になること自体のハードルは決して高いものではないでしょう。

看護師国家試験の試験内容

【試験科目】

人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復の促進、健康支援と社会保障制度、基礎看護学、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学、在宅看護論および看護の統合と実践

【試験地】          

北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県

助産師国家試験の試験内容

【試験科目】

基礎助産学、助産診断・技術学、地域母子保健及び助産管理

【試験地】

北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県

助産師国家試験の受験資格を得るためには

助産師国家試験の受験資格を得るためには、文部科学大臣指定の学校または厚生労働大臣指定の助産師養成所を卒業する必要があります。

助産師になるための主なルートは2つです。

それぞれのルートについて詳しく見てみましょう。

  • 4年制大学へ進学し助産師になるルート

助産師になりたいと考えている高校生は、通っている学校が何科であっても問題ありません。

高校卒業後、4年制の大学へ進学し、看護師過程と助産師過程の両方を修了する必要があります。

看護師国家試験と助産師国家試験の両方を一度に受験し、合格すると看護師免許と助産師免許を同時に取得することができます。

このルートは助産師になるための最短ルートになります。

しかし、大学在学中に助産師過程に進むために3年次に定員数の少ない選抜試験を通過しなければならず、狭き門となっているのが実情です。

  • 看護短大や看護専門学校卒業後に助産師になるルート

高校卒業後、看護短大や看護専門学校へ進学し看護師過程を修了します。

看護師国家試験に合格し、看護師免許を取得します。

卒業後に、助産師養成課程の専門学校で1年もしくは短大卒の場合は大学院で2年助産師過程を修了する必要があります。

助産師国家試験を受験し、助産師免許を取得することができます。

いずれのルートを選択してもいえることは、助産師国家試験に合格しても看護師国家試験に不合格だった場合は、助産師資格を取得することはできません。

助産師国家試験の合格実績に有効期限はないため、翌年以降に看護師国家試験に再度挑戦し、合格することで助産師免許の申請をすることができます。

助産師になるための学校の種類

助産師国家試験の受験資格を得るためには、助産の専門知識を学ぶために学校へ行かなくてはなりません。

ここでは、助産師になるための学校の種類と特徴について詳しく見てみましょう。

  • 4年制大学

4年制大学は看護以外の一般教養の科目も多く、自身の興味・関心を広げられる可能性があります。

学歴も大学卒業となり、学士(看護学)の称号が与えられます。

3年次に助産師過程に進むための選抜試験が行われます。

大学によって定員数は異なっていますが、一般的には20名程度と狭き門となっています。

選抜試験に通過した人は助産師過程に進むことができますが、万が一、通過できなかった場合は大学卒業後に助産師養成課程の専門学校もしくは大学院へ進学しなければなりません。

4年制大学で助産師過程に進む場合は、他の学生と比較すると3年次以降助産の勉強と実習でかなりハードな日々を過ごすことになります。

また、卒業時に看護師国家試験と助産師国家試験さらには保健師国家試験を同時に受験することとなり、3つの国家試験に対して平行して勉強しなければなりません。

4年制大学で助産師になることは最短ルートではありますが、かなりハードになることを覚悟しておかなければなりません。

  • 1年制助産師養成専門学校

1年制助産師養成専門学校へは、3年制の看護学校を卒業後、もしくは4年制大学や3年制短期大学を卒業後助産師になるために進学する人が多いです。

1年制なので大学などと比較すると夏休みなどの休みも少なく、助産師の勉強や実習に集中的に取り組めます。

4年制大学と比較すると年間授業料が安く、実習も多いため、就職後即戦力になりやすいのが特徴です。

  • 2年制大学院

近年では助産についてより専門的に学ぶ必要があるという声が多く、大学院での助産師過程も増えてきています。

大学院での助産師過程では、助産に関する基礎を学ぶのみではなく、研究や助産教育に関しても深く学ぶことができます。

学歴も大学院修士課程卒業となり、修士の称号が与えられます。

大学院へ進学するとさらに2年間学ばなければならず、助産師免許を取得するのに時間も費用も要してしまいますが、研究や助産教育などさらに深く助産師過程について学ぶことができるため、将来的に助産師としてキャリアアップを考えている人にとっては選択肢が広がり適しているといえるでしょう。

助産師になるための学校の学費

【4年制大学】

250万~800万円

【1年制助産師養成専門学校】

140万~250万円

【2年制大学院】

150万~350万円

一般的に4年制大学や2年制大学院よりも1年制の助産師養成専門学校の方が学費も安く、時間も1年と短いため助産師になりやすいと思われがちですが、国立や公立、私立など学校のジャンルによっても学費は変わってきます。

まとめ

助産師になるための方法と学校の種類についてご紹介しました。

年々出生数が減少しており、少子化が進んでいる日本ですが、人類が生存する限り分娩・出産というニーズ自体はなくならないため、助産師という仕事はなくなることはありません。

近年では、晩婚化に伴う高齢出産や不妊治療が多く、ハイリスク分娩の管理の必要性が高まっており、それに対応できる知識や経験を備えた助産師のニーズが増しています。

さらにベビーマッサージやマタ二ティヨガ、アロマカウンセラーなど助産師免許に加え、さまざまな資格を取得し、妊産婦や乳幼児に対して多様なサービスを提供する助産師も増えてきています。

自分自身に合ったルートで適した学校を選択し、無理なく充実した学生生活を送って、ぜひやりがいのある助産師に挑戦してみてはいかがでしょうか。

派遣看護師って何をするの?派遣看護師の実際

派遣看護師って何をするの?派遣看護師の実際

看護師と聞くと一般的には病院やクリニックで働く看護師をイメージしやすいですが、看護師が働ける職場は幅広くあります。

近年では働き方も多様化し、常勤の正社員やパート・アルバイト勤務以外にも派遣で働く看護師も増えてきています。

派遣で働く看護師の仕事内容にはどのようなものがあるのでしょうか?

ここでは、派遣看護師の仕事内容やメリット、向いている人の特徴などについてご紹介します。

派遣看護師とは?

派遣看護師と正社員やパート・アルバイト勤務の看護師の仕事内容の違いはほとんどありません。

派遣看護師は雇用形態が異なり、雇用契約を結ぶ相手や雇用期間が異なってきます。

まずは派遣という働き方についての仕組みを詳しく見てみましょう。

派遣看護師は派遣会社と雇用契約を結びます

正社員の看護師やパート・アルバイト勤務の看護師は、基本勤務先の病院や施設と雇用契約を結び、その勤務先の職員として働きます。

給料も勤務先から支払われ、社会保険や福利厚生などに関する手続きも勤務先の病院や施設が行います。

それに対して、派遣看護師は派遣会社と雇用契約を結びます。

給料の支払いや社会保険や福利厚生などに関する手続きも、すべて派遣会社が行います。

派遣看護師の働き方

派遣看護師の働き方は大きく分けると「登録型派遣」「紹介予定派遣」「常用型派遣」の3つに分けられます。

それぞれ雇用形態が異なり、勤務できる職場もさまざまとなっています。

3つの派遣看護師の働き方について詳しく見てみましょう。

登録型派遣

登録型派遣は、看護師として働きたい人が派遣会社に登録します。

派遣会社からお仕事が案内され、雇用契約を結びます。

派遣期間が満了したら、雇用契約は終了となります。

フルタイムの仕事以外にも単発・短期・時短などさまざまな働き方を選択できるため、個々のライフスタイルに合わせて働く時間や期間を決めることができます。

大手派遣会社がいう派遣は、登録型派遣を指すものがほとんどです。

紹介予定派遣

紹介予定派遣は、派遣先の企業で半年以内に契約社員や正社員などの直接雇用に変更することを前提とした派遣の雇用形態になります。

派遣先の企業は、最長6ヵ月の派遣期間終了までに派遣看護師を直接雇用することを前提としています。

派遣看護師も派遣期間終了後に直接雇用として就業することを前提に派遣での就業を始めます。

派遣看護師として勤務する中で、仕事のスキルや職場環境が自身に合うかどうかを確認できるので、就業後のミスマッチを防ぐことができます。

常用型派遣

常用型派遣は、派遣会社の社員として常時雇用している社員を企業に派遣する仕組みになります。

登録型派遣とは異なり、派遣先での就業期間が終了しても派遣会社との雇用関係は継続されたまま、新たな職場へ派遣されます。

万が一、次の派遣先が見つからない場合でも見つかるまでの期間、派遣会社から給料が支払われるのが特徴です。

常用型派遣は、専門性を持った優秀な人材を柔軟に活用したいという企業のニーズから、看護師や介護士など福祉関係の専門知識や経験を持った人々の常用型派遣を行う会社も増えてきています。

派遣看護師として働く看護師の仕事内容や役割

派遣看護師は、病院やクリニックなどの医療機関のみではなく、保育園や一般企業、介護施設、献血センターなどさまざまな職場で働いています。

女性のみではなく、男性看護師や60代以上の派遣看護師も活躍しています。

職場別に仕事内容について詳しく見てみましょう。

病院やクリニック

病院やクリニックなどの医療機関で働く派遣看護師は、紹介予定派遣、産前産後休業や育児休業、介護休業などの代替えで就業します。

離島やへき地での派遣看護師として勤務することが可能ですが、地域医療の確保を目的として厚生労働省令によって指定されている地域に限定されています。

介護老人保健施設

介護老人保健施設は、要介護を受けた高齢者が在宅復帰を目指すための施設で、自立可能な日常生活を送ることができるように医療・介護以外にリハビリなども提供しています。

派遣看護師は、病気や障害、筋力低下などによって日常生活が困難な高齢者の援助を行います。

施設によって仕事内容が多少異なりますが、食事や入浴、着替え、排泄などの介助や運動の指導などを行います。

介護老人保健施設への派遣は一定の制限がありますが、紹介予定派遣であれば勤務可能です。

特別養護老人ホーム、社会福祉施設、有料老人ホーム、デイサービス、健診センターや訪問介護センターなどの医療機関でない施設では、登録型派遣や常用型派遣でも勤務することが可能です。

保育園や一般企業

保育園や一般企業でも派遣看護師のニーズは高く、正社員として保育園や一般企業で働く看護師と同様の仕事内容をこなします。

献血センターや検診センター

献血センターや検診センターでの派遣看護師の仕事は主に採血です。

派遣看護師は、各地の献血会場や献血ルーム、献血バスなどあらゆる場所で、献血に来てくれた人々の採血や検査を行います。

さらに消毒や機械操作、注意事項の説明、献血者の観察なども行います。

派遣看護師として働くメリット

派遣看護師として働くメリットについて詳しく見てみましょう。

  • 時給が高め

病院やクリニックなどで正社員として勤務する看護師は月給制ですが、派遣看護師は基本時給制です。

派遣看護師の時給はパートやアルバイト勤務の看護師よりも高い傾向にあります。

  • 自身のライフスタイルに合わせて働きやすい

派遣看護師は、勤務地や勤務日数、仕事内容などの条件によって職場を選択することができます。

仕事と家庭やプライベートの両立を重視する看護師にとっては働きやすいスタイルといえるでしょう。

派遣看護師として働くデメリット

派遣看護師は雇用期間に制限があるため、気に入った職場でも働き続けることができません。

一般的には3ヵ月~6ヵ月の雇用期間で雇用契約を結び、契約更新をしながら働き続けることになります。

契約更新も最長3年までと制限されており、それ以上は契約更新をすることができません。

3年を超えても同じ職場で働きたい場合は、勤務先の病院や企業、施設に直接雇用もしくは派遣先で無期雇用してもらうという方法もあります。

派遣看護師に向いている人の特徴

  • 自身のライフスタイルに合った働き方を探している人

派遣看護師は、勤務地や勤務日数、勤務時間、仕事内容などの細かいさまざまな条件で職場を選択することができます。

仕事と家庭やプライベートの両立を重視する看護師にとっては働きやすいスタイルといえるでしょう。

  • 多様な業種を経験したい人

派遣看護師が勤務できる職場としては、病院やクリニックをはじめ、保育園や介護施設、献血センターや検診センター、コールセンターなど幅広い業種があります。

自身が興味を持てる職場で勤務しながら、どの職場が自身により合っているのかを見極めることもできるでしょう。

派遣看護師としてさまざまな業種で働きながら、自身に合った職場を見つけることも可能です。

まとめ

看護師は常に人出不足なため、求人が豊富であり、多職種よりも自身が希望する職場の選択がしやすいといわれています。

急速に進む高齢化や感染症の対応など、派遣看護師のニーズは今後ますます高まっていくでしょう。

多様な業種を経験できる派遣看護師として働き、派遣先で自身のスキルを磨き、どんな年齢や時代でも常に必要とされる人材となれるよう日々精進しましょう。

フライトナースって何?どうしたらなれるの?

看護師としてキャリアアップを考えた時に選択肢の1つとして上がってくるのが「フライトトナース」です。

救急のスペシャリストと呼ばれるフライトナースとは、どのような看護師なのでしょうか?

資格取得が必要なのでしょうか?

ここでは、フライトナースについてわかりやすく解説します。

フライトナースとは?

救急医療に精通した空飛ぶ看護師とも呼ばれるフライトナース。

フライトドクターと一緒にドクターヘリに搭乗し、治療のサポートをする他、不安な気持ちでいっぱいの家族の精神的サポートをしたりと、騒然としている現場を看護の力で支えるのがフライトナースです。

救急医療の知識と技術に長けている他、高いコミュニケーション能力や調整力も必要となります。

フライトナースの仕事内容や役割

フライトナースはフライトドクターに同行し、医療用のヘリコプターであるドクターヘリに搭乗し、緊急治療を必要とする患者さんの医療行為を提供する仕事です。

通常救急看護師として救急救命センターに所属し、フライト日はシフトで決まっていることが多く、出動要請があった場合に出動となります。

フライトスーツを着て待機しながら、ドクターバックやナースバックの物品チェックや補充、出動後に適宜次の出動に備えて現場で使用した医療器具や薬剤などの補充を行います。

待機中は救急救命センターの看護師の後方支援も行います。

出動中、現場までのフライトでは消防本部指令室などから入ってくる患者さんの状態をもとにフライトドクターとどんな治療や処置が必要になりそうか、搬送先についてなど打合せをします。

現場に到着後は患者さんの情報収集や診察準備、フライトドクターが行う診療の介助を行うとともに家族への配慮も看護師の役割となります。

救急隊員と連携し、患者さんを病院へ搬送、搬送先までのフライトでは患者さんの全身状態の観察をはじめ、家族への精神的サポートも行います。

フライトナースの1日のスケジュール例

ドクターヘリ要請の有無によって仕事内容が変化します。

要請がない場合は、救急看護師として救急救命センターに所属し、救急車で搬送されてくる患者さんの対応や時間外診療で来られる患者さんへの対応、医療処置を行います。

ここでは、ドクターヘリ要請があるフライトナースの1日のスケジュールについてご紹介します。

8:00 出勤

ドクターヘリ内部の点検、物品・医療機器の動作確認、連携するフライトドクター等とカンファレンスを実施、天候の確認、1日の予定をチェック

8:30 ドクターヘリ要請があり、1度目の出動

フライトクルー専用のPHSに出動要請が入ったら、患者さんの様態を想像しながら救急医療の手続きや必要な機器を確認して離陸。

現場に到着後は患者さんの情報収集や診察準備、フライトドクターが行う診療の介助、家族への配慮。

救急隊員と連携し、患者さんを病院へ搬送、搬送先までのフライトでは患者さんの全身状態の観察をはじめ、家族への精神的サポート。

点滴など必要な処置はヘリに搭乗後実施し、病院へ搬送。

13:00 2度目の出動

ドクターヘリ要請が多い日は、一連の業務を退勤時間まで3~4回繰り返します。

19:00 退勤

翌日担当のフライトナースに引き継ぎを行って業務終了。

フライトナースになるためには?

フライトナースになるための国家資格はありません。

救急救命センターで経験を積んだ看護師に限定されることが多いため、救急救命センターに就職しなければなりません。

さらに、特殊で専門性が高い知識や技術が求められるため、各医療機関が独自に基準を設けており、その基準をクリアする必要があります。

一般的な基準としては、看護師経験5年以上(そのうち救急看護の経験3年以上)ACLSのプロバイダー(二次救命処置)JPTECプロバイダー(病院的救護に関わる人々が習得すべき知識と体得すべき技能が盛り込まれた活動指針)第三級陸上特殊無線技士の資格を取得し、日本航空医療学会が主催するドクターヘリ講習会を受講することなどが条件とされています。

ここで、上記の資格等について少しご紹介しましょう。

ACLSのプロバイダー

ACLSは心肺停止やその他の心血管エマージェンシーの処置を指揮する、またはこれに携わるヘルスケアプロバイダーを対象としています。

理論的な説明やシュミレーションされたケースへの積極的な参加により、受講者は心停止、心拍再開直後、徐脈、頻脈、脳卒中、など急性冠症候群の認識・治療における技術を向上させることができるようになります。

(出典:日本ACLS教会ガイドより)

JPTECプロバイダー

JPTECプロバイダーコースでは、我が国における外傷死亡の実態や外傷診療システム、防ぎえた外傷死の概念、救急医療の現場におけるロード&ゴーの概念を理解し、各段階において必要とされる観察・処置を見落とさず迅速に対応できるようになります。

また、傷病者の重症度と緊急度の違いを理解し、傷病者に応じた観察・処置と医療機関の選定、適切かつ迅速な搬送ができるようになります。

(出典:JPTEC協議会より)

第三級陸上特殊無線技士

第三級陸上特殊無線技士は、固定局、基地局、陸上移動局等の次の無線設備の技術的な操作ができるようになります。

1)25,010kHz~960MHzの電波を使用する空中線電力50W以下のもの

2)1,215MHz以上の電波を使用する空中線電力100W以下のもの

なお、陸上特殊無線技士の資格は、陸上の無線局の操作を行うためのものですが、放送局や海岸局、海岸地球局、航空局、航空地球局、無線航行局等の操作を行うことはできないことになっています。

(出典:日本無線教会)

日本航空医療学会が主催するドクターヘリ講習会                           

ドクターヘリ講習会では、ドクターヘリ運用に関わる関係者(医師、看護師、救急隊員などの医療関係者とヘリコプターの運用を行う操縦士、整備士、運用管理者などのスタッフ)が集まり、共通事項として理解する必要のある基本的な内容についての知識の整理、実際の運用に必要とされる実技を体験する目的で企画・開催されています。

(出典:日本航空医療学会)

フライトナースに向いている人の4つの特徴

  • 現場でリーダーシップを発揮し、冷静に判断できる人

現場の緊迫した空気の中でも冷静に判断し対応できる能力が必要になります。

  • コミュニケーション能力が高い人

ドクターヘリに搭乗している医師やパイロット、整備士、現場にいる消防士、警察官などさまざまな職種の人々と適切なコミュニケーションがとれる能力が必要になります。

  • 常に学ぶ姿勢、向上心のある人

医学は進歩しています。

救急救命処置は、最新の医療を常に習得し現場で実践できる力が必須となってきます。

  • 柔軟な発想と応用力のある人

医療資源が豊富な救急救命センターと比較すると、現場は救急バックのみの物品でできる限りの処置をしなければなりません。

あるもので対応する能力、発想力や応用力が求められます。

フライトナースがやりがいを感じるときとは?

  • 現場にいる消防士や警察官をも含めた多職種の人々と目の前の患者さんのために全力を尽くす一体感を感じたとき
  • さまざまな現場で多職種の人々と連携し働くことで視野が広がったとき
  • 現場でチーム医療を行い、患者さんの命を救うことができたとき
  • ICUを無事に退院する患者さんを目にしたとき

まとめ

フライトナースになるための国家資格はありませんが、道のりは長くさまざまな経験や資格を取得しなければならないため、難易度が高くかなりハードであることは間違いないでしょう。

フライトナースは地域医療でも活躍しますが、近年では大地震や津波、台風、洪水などの災害被災地への医療提供でも活躍しています。

ドクターヘリは、2001年4月に正式に配備され、年々配備数が増えていますがまだまだ少なく、今後ますます配備する病院が増えてくることでしょう。

それに伴い、フライトナースの需要も高まってくるに違いありません。

ぜひ、キャリアアップの道の1つとして確かなやりがいを感じられるフライトナースに挑戦してみてはいかがでしょうか。

保育園看護師の仕事について

看護師として資格を取ったけれど病院以外で働きたいと考えている方や、子供が好きで子供に携わる仕事がしたいと思っている方は多いのではないでしょうか。

看護師として子供に携わるためには小児科の看護師や、小児科のクリニックなどで勤務ができます。

ただ小児科は病院の数の少ないため、求人数も少ない傾向にあります。

看護師として子供に携わる仕事は病院以外にもあります。それは保育園です。

最近では各保育園に一定数の看護師が在籍していることが多いです。

そのため保育園での看護師の求人も増えています。今回は保育園で働く看護師の勤務内容などについて紹介していきます。

保育園看護師の仕事内容

保育園の看護師は基本的に保育園の先生と同じような業務をします。

保育園の先生が行う業務に加えて、園児が熱を出したり、嘔吐をしたり、園内でけがをした際に看護師として子供の状態を観察し、状況を判断していく必要があります。

具体的には、検温による子供の体調管理、けがをした子供に対する観察や応急処置、病院受診し内服薬がある子供の投薬管理、子供の体調変化の際に保護者への状況説明などがあります。

看護師ですので診断などの医療行為を行うことはありません。

子供たちの体調に変化があった場合や緊急時以外にも、子供の成長に関することで保護者から相談を受けることもあります。

また風邪や嘔吐下痢など時期によって毎年のように保育園内で流行することがあります。

病院では相談できなかったことを相談しやすい保育園で医療の専門家として看護師に相談をされる保護者は多いでしょう。

そのような場合の保護者対応は保育園看護師として多い業務です。

子供の成長や体調に関する相談に対し対応し、子供の成長をともに考えていくことは看護師の大切な役割といえるでしょう。

 保育士の補助として看護業務だけでなく保育士のサポートも任されることがあります。

特に、0歳児クラスの保育の補助を任されることが多いようです。

一人でクラスを任されることはなく、基本的には保育士の補助という立場での業務になります。

また看護師一人で業務を行うこともありません。0歳児以外にもほかの年齢の園児に対してお散歩や外遊びなどに一緒に参加し園児を見守ることもあります。

これまで保育の経験がないと保育園看護師は不安に思われるかもしれませんが、保育士の補助という立場での保育業務を行うので心配はいらないでしょう。

しかし、保育園では体調の変化があれば保護者に連絡をし帰宅してもらうケースがほとんどです。

そのため看護師としてのスキルアップを目指している方にとっては医療行為もなく少し物足りなく感じるかもしれません。

保育園看護師として必要な資格

 保育園で看護師が働くうえで保育士や幼稚園教諭といった資格を取得する必要はありません。

准看護師の資格でも求人が出ている保育園はあります。

特に、経験を必要とされない場合が多いですが、子供に携わる仕事なので子供との接し方や子供がなりやすい疾患、疾患による症状、応急処置などの知識は勉強しておくといいでしょう。

保育園では0歳~6歳の子供たちがいます。

子供は体調も気温や環境に左右されやすく、危険予測もまだできないため突発的な行動によるケガもしやすいです。

そのような子供達に対する冷静かつ柔軟な対応は必要とされるでしょう。

また、保育園看護師は園内唯一の医療従事者であるため子供達の怪我や熱発時には適格な判断力も求められます。

資格は看護師としての資格のみで保育園内で勤務はできますが、看護師としての採用なので保育士の指示のもとのみでしか働けない人材は求められないと言えるでしょう。

保育園看護師として看護師以外の免許は特に必要とされていないため、むしろ自分で小児看護について、小児の緊急時対応について勉強しておくべきでしょう。

保育園看護師に向いている人

 保育園看護師に興味はあるけど経験がないと心配と思っている人もいるのではないでしょうか。

保育園看護師に自分が向いているのか分からない人もいるかもしれませんが、まずは子供が好きということが重要でしょう。

子供が好きでないと保育園看護師は難しいと思われます。保育園では常に子供のことを考え子供と関わっていきます。

時には大きな声で泣き、コミュニケーションを取ることも難しい場合もあるでしょう。

保育園は想像以上過酷といえます。好奇心旺盛で毎日多くの疑問と発見を見つけている子どもたちに寄り添うには感受性の豊かさも必要でしょう。

子どもたちの成長や小さな変化に気づけることで自分自身も仕事を楽しむことができるでしょう。

また保育園看護師も保育士と同様に子どもたちのクラスで過ごすことはあります。

全力で遊ぶ子どもたちと一緒になって動くため体力は必要です。

一人の子どもを見るのではなく大勢の子どもを見るため体力がないときついでしょう。

また保育園ではノロウイルスやインフルエンザなどさまざまな感染症が流行します。

感染症の疑いのある症状を発症した場合には看護師として子どもの対応にあたるため感染症にかからないための体力と体調管理ができることも大切です。

その他にも、子どもだけでなく保護者との関わりも密になっていくため、はきはき喋ることができ、コミュニケーションをしっかりとれる方は保育園看護師に向いているといえるでしょう。

特に保育園看護師は子どもに何かあった際に具体的に状況を説明しないといけません。

保育園内では保護者はいないため子どもに何かあったのか保護者の心配も大きいです。

状況把握をしっかりし説明に対して理解してもらえるようなコミュニケーション力が必要です。

保護者とは子どもが卒園するまで長い付き合いになるため、緊急時以外でも日頃から子どもの園内での様子などを伝えるなど、積極的にコミュニケーションをとり良好な関係性が築けることも大切です。

 看護師の資格はあるけれど、病院以外で働きたいと考えている方や子どもに携わる仕事がしたいと思っている方は一度、保育園看護師について検討してみるのもおすすめです。

病院で働くときに得られるやりがいとはまた違ったやりがいを得られるかもしれません。

就職先の選択肢としてぜひ保育園も候補に入れてみるといいでしょう。