自律神経失調症とは

【はじめに】

自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが崩れることでさまざまな症状を引き起こす病気の総称です。

医学的に正式な病名ではありませんが、診断書などで診断名として用いられる際はストレスや不安などからくる軽症のうつ病や、いわゆる不安神経症や気分障害などの症状が一部含まれると考えられます。

自律神経失調症が呈する症状は個々によってさまざまです。

例えば、身体的な症状としてはだるい、眠れないなどの全身症状と、頭痛、動悸、息切れなどの部分的な症状があります。

また、精神的な症状としては情緒不安定、いらいら、不安感などがあります。

逆に言うと、これらの多種多様な症状があるにもかかわらず、体に医学的な器質的異常所見がなく、明らかな精神的疾患もない場合などに、「自律神経失調症」と便宜的に診断されることがあります。

こうした背景により、自律神経失調症は誰にでも発症する可能性があります。

不規則な生活やストレス、ホルモンの乱れなどが本疾患を発症させる原因になることから、不規則な生活を送っている人やストレスを感じやすい人、更年期でホルモンバランスが乱れやすい人などに起こりやすいと考えられます。

今回は、誰しもが発症する恐れがある「自律神経失調症」に罹患しないために普段から簡便に取り組める対策などを説明していきます。

【第1章】自律神経失調症の原因とは?

自律神経失調症は何らかの原因で自律神経に関連するあらゆる機能が乱れることによって起こります。

自律神経は、交感神経と副交感神経と呼ばれる2つの反対の作用をもつ神経から構成されています。

一般的には、交感神経は体を活発に動かすときに作用して、副交感神経はリラックスしているときに働く特徴があります。

健康な人では、正反対の役割を持つこれらの神経がバランスを取りながら正常な状態を保つことができます。

ところが、一旦ストレスやホルモンバランスの乱れによって片方の神経が過剰に興奮した状態が不均衡に続くと、さまざまな症状が現れるようになります。

【第2章】自律神経失調症にならないために出来る事

自律神経失調症の症状はさまざまで、人によって現れやすい症状がそれぞれで異なります。

症状はその人にとって調子が悪くなりやすい部位に起こることが多いと言われています。

例えば、お腹が痛くなりやすい人は下痢や腹痛などのお腹の症状が現れやすく、肩がこりやすい人はひどい肩こりが起こりやすくなる傾向があります。

また、複数の症状が一度に現れたり、いったん治ったと思ったら別の症状が再び現れたりすることもあります。

自律神経失調症は、ストレスや生活習慣の乱れによって引き起こされると言われているため、これらを改善することで自然と症状が軽快することがあります。

ストレスを解消し生活習慣を整えることは、自律神経失調症を改善するもっとも重要な行動であり、これらを優先的に心がけるだけでも不快な症状が大きく改善することもあります。

また、自律神経失調症を抱えた方では散歩や体操、入浴など気軽にできるストレス解消法からまずは始めてみてはいかがでしょうか。

少しでも自分がリラックスできる、楽しい、心地よいと思えるような時間を意識的に設けたり、趣味を持ったりすることでストレスをコントロールできることがありますし、積極的に交友関係を広げることも効果的とされています。

そして、自律訓練法やマインドフルネスが有効な場合も少なくありません。

日常生活において睡眠不足や運動不足は自律神経やホルモンバランスの乱れにつながるため、体の不調を引き起こしやすくなりますので、規則的な睡眠と食事、適度な運動を心がけることが重要です。

生活習慣が整っていると、比例するようにストレスに対しても柔軟に向き合えるようになります。

自律神経失調症を治すためには一定の専門的な知識が必要です。

自力で治すのは難しいこともあるため、症状から自律神経失調症を疑う場合にはすでに診断をされている場合であっても自己判断のみで治そうとせず、まずは専門の医師に相談することが重要です。

症状がひどい場合には、症状を改善したり、不安やストレスを軽減したりするための医学的に治療薬を使うこともあります。

また、自律神経失調症の症状は多岐にわたるうえに、ほかの病気の症状とも似ているため自身では自律神経失調症だと断定するのは難しいとも言えます。

特に自律神経失調症だと誤って判断されやすいものの中には「心身症」や「仮面うつ病」などが挙げられます。

心身症とはストレスなどの精神的な問題が関連して、身体に異常が現れることを指します。

通常では、検査しても異常を見つけることができない自律神経失調症と異なって、胃潰瘍や気管支喘息といった明らかな異常を潜在的に見つけることができます。

また、仮面うつ病とはうつ病の一種で精神的な症状は目立ちませんが、不眠、食欲不振、倦怠感などの不定愁訴が現れる病気です。

これらは自律神経失調症の症状と一見類似していますが自己判断による鑑別は難しく、さらにそれぞれで治療法が異なるために専門医の診断が必要となります。

前述した通り、基本的には交感神経は活動する時により働き、その一方で副交感神経は休息するときに働こうとするため、交感神経が優位となる日中は活動をして、副交感神経が優位となる夕方以降は休息をとるようにしましょう。

それぞれの神経の役割に自然と沿った行動をすることで、自律神経のバランスが整うといわれています。

また、睡眠は5~6時間以上取るとよいとされていますし、1日のはじめに規則正しく朝食を取って毎日3食をある程度決まった時間に摂取することで自律神経の切り替えがスムーズになるといわれます。

【まとめ】

自律神経失調症とは自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れることによって引き起こされる症状の総称です。

この疾患では、主に眠れない、疲れが取れにくい、頭痛、便秘、下痢などの症状が現れるほか、情緒不安定や不安感など精神的な症状も認められることがあります。

自律神経失調症は自律神経の乱れによって引き起こされると考えられていますが、実際に自律神経の働きを直接的に正確に調べる方法はありません。

自律神経失調症でみられる諸症状は、ほかの様々な病気でもみられるありふれたものではあるものの、自律神経失調症の場合は検査を行っても明らかな異常や確固たる原因が見つかりません。

そのため、症状から疑われる病気に関する検査を行っても特に異常が見つからず、ストレスや生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れといった自律神経失調症を引き起こしやすい特徴がみられる場合に、この病気が疑われます。

基本的には、本疾患を発症した場合には、普段の生活習慣の改善やストレスを効率的に発散するなど自己管理する手段も非常に重要とされています。

そして、本疾患以外の病気の可能性や原因によっては治療法が全然異なるために自力だけで治すことは難しく、自律神経失調症の疑いがある場合はまず病院を受診し、医師と相談しながら治療方針や自分でできる対策を計画していきましょうね。

自律神経失調症の治療には薬物療法による対症療法なども有効的と考えられています。

今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。

看護師になってよかった

「看護師になってよかった」と感じている人は多くいます。

そもそも人間は自己的か、他人的かによって得られるやりがいが異なります。

自己的な人は、自分にとって効果があるか、利益があるのかで判断します。

人から尽くされたり、プレゼントされたり、人から自分に対してされる行動が、幸福に感じます。

他人的な人は、人に何かをしてあげることで、自分のやりがいや幸福を感じる傾向が強いようです。

尽くしてあげたり、施してあげたりすることで、相手の幸福に感じていることが自分の幸福感に繋がっています。

アメリカの研究においても、人は何かを自分のためにするよりも、人のためにする方が幸福度が高い傾向にある、という結果も納得の結果です。

やりがいや、幸福度は仕事をしている場面やプライベートの時間など、人によってさまざまですが、たくさんのやりがいや魅力を感じることができる素敵な職業です。

では、実際の現場ではどのようなことが看護師にとって良かったのか。

掘り下げていきましょう。

1.  待遇面でよかったこと

病院や施設など働いている場所で異なりますが、給料が多いという意見が多いです。

夜勤勤務があり、時間も不規則なうえに業務も多く複雑であるため当然のことかもしれませんが、しっかりと反映されているといえます。

不況などに影響されにくく、安定した収入が得られます。

しかし、現状パンデミックにより、思うように資金体制を整えられない病院も多くあるのも事実です。

サラリーマンの平均月収は24万円ほどと言われていますが、看護師では30万円ですから、十分高いように感じられますが、命と向き合う現場では少ないのかもしれないと思います。

少しのミスも許されない現場ですし、全ての行動に緊張が走る現場では、それに見合った金銭的な施策が必要だと思います。

これは国や経営者たちがもっと考えないといけないテーマでしょう。

しかし、金銭的な部分以外に、看護師をやっておいてメリットが多くあります。

看護師が働ける場は、病院や診療所、老人施設など多岐にわたるので、結婚や出産、引っ越しなどで退職することになっても再就職に困ることが少なく、転職や再就職が比較的容易です。

転職などを使用して、自ら働きやすい環境の変化を求めるのもいいでしょう。

まずは引っ越しや結婚などの人生のイベントを控えている場合には、転職で仕事先を先に押さえておき、休職前に移動しておくとスムーズに復帰できるパターンもありますので、良いかもしれません。

また、何年か専業主婦などでブランクがあったとしても復帰することができます。

施設によっては託児所が、完備されているので子育てとの両立が可能です。

勤務体制も日勤のみや夜勤のみなど、選択肢がたくさんあるので、生活状況に応じて選ぶこともできます。

2.  精神面での喜び

看護師は、患者のために最善を尽くして関わっていく仕事です。

患者が回復することや笑顔で退院していく姿を見ると、こちらまで嬉しい気持ちがわいてきます。

これは冒頭でもお話ししたように、他人的な部分が大きくあるのかもしれません。

とはいえ自分がたくさん最善を尽くしてその結果が出ている、努力が実った感覚が看護している者にとっては、すごく気持ちよくやりがいに感じるのでしょう。

また、看護師は人間の生死を身近に体験します。

出産にかかわる場合は、生命の誕生に立ちあえることができるので、感動を与えられます。

何億年も前から続く命の営みを肌で感じることができます。

何度立ち会っても感動する現場です。

一方で、死に関わった際には、人間としての在り方や人生について深く考える機会になり、命の大切さを再認識できます。

人として、こんなに死が身近にあるものなのかと、看護師をしていれば、感じるでしょう。

医療の現場だからこそ、身近に感じるのかは分かりませんが、さっきまで話が出来ていた患者さんと、もう会話ができないのは、寂しいのは当然ですが、どこか不思議な感覚さえするのです。

激務の中でも、患者から頼りにされたり「ありがとう」など感謝の言葉や気持ちを伝えられると、今までの疲労や辛かったことを乗り越えて「これからも頑張ろう」という気持ちにさせてくれます。

人の役に立っていることを感じられるからこそ、やりがいのある仕事と思えるのかもしれませんね。

3.  自分自身が向上できる

看護師としての知識や技術の勉強を常に行わなければいけないので、大変なこともありますが、その分自分自身を向上していくことができます。

また、人との関わりの中から人間としても磨かれていけるので、自分の努力次第でどんどん成長します。

患者さんとの会話もそうです、コミュニケーション能力があまりにも低いと、どのような症状なのか、どのようか解決策が患者さんにとって最適解の中が、問診の中では生まれません。

コミュニケーションだってスキルの一つです。

幅広い年代の方が病院にはくるため、会話を通してコミュニケーション能力が向上するという点でも、自分自身の向上につながって、私生活でも応用の効く成長ができます。

看護師として自信を持てば、近くで倒れている人や体調が悪い人がいるときに対応できる勇気と行動力が身につきます。

止血や大怪我の時は応急処置の仕方によって、一命を取り留めることが多いです。

逆に動かしてはいけない患者を移動させたり、間違った知識で悪化を防ぐという点では、そのような現場に立ち会った際にはアドバイスをして、患者や周りにいる人たちを安心させてあげることもできます。

また、1人の人間として自信を持つことにもつながり、看護師で身につけた技術が、身の回りで役に立つことに「よかった」と思う看護師が多くいます。

看護師は、家族や友人に何かあったときに“医療の専門家”として協力しながら支えることが可能であり、周囲の人にとっても心強い存在になります。

また、出産や子育ての時や病気になったときなどにどうすればよいかの判断や適切な対応をすることができます。

自分の持っている知識が、仕事から外れた日常生活においても、身近な大切な人たちの中でも大変役に立てるということは、看護師に共通する喜びと言えるでしょう。

いま世の中は、コロナウイルスという脅威の中、パンデミックとどう向き合うべきなのか模索の中にいます。

何が正解で、何が間違っているのかは、それぞれの正義の価値観によるので、明確な答えは出せません。

やれるべきとことは、自分が間違っていないと思える選択肢を、選択すること、それが誰かの役に立っているのか、迷惑をかける恐れはないのかを、考えることだと思います。

メディアでも繰り返し放送されていますが、1人1人の行動でしか、このパンデミックに打ち勝つことはでき無いからです。

自分くらいはいいや、という気持ちが大勢いれば、何も変化がありません。

素晴らしい仕事をしている看護師たちも、日々戦っています。

 いま一度、私たちに何ができるのかを考えてみては、いかがでしょうか?

口内炎にならないために

【はじめに】

口内炎には、さまざまな種類があります。

舌や口の中の粘膜だけでなく、唇にできることもあり、中には口内炎と気付きにくいものもあります。

一般的に口内炎とは、口腔内や口唇、舌の粘膜などに炎症が生じて、水疱やびらん、潰瘍、白苔などの粘膜病変を生じるものを指します。

口内炎の発症には、虫歯やサイズの合っていない義歯による粘膜への刺激、細菌・ウイルス・真菌などの感染、自己免疫疾患、全身性皮膚疾患によるものなど、さまざまな原因があります。

口内炎による痛みの有無や粘膜に生じる病変のタイプは発症原因によって大きく異なり、数日で治る軽度なものから重症化するものまで多岐にわたります。

なかには、なかなか治らない口内炎で病院を受診し、ほかの病気が発見されるケースもあるために、長引く口内炎には重篤な病気が隠れている可能性を認識する必要があります。

今回は、誰しもが発症するかもしれない「口内炎」に罹患しないために普段から簡便に取り組める対策などを説明していきます。

【第1章】口内炎の原因とは?

口内炎の原因には、様々なものが挙げられます。

例えば、種々のウイルスや細菌などの病原体に感染することで口内炎を発症することがあります。

特に多いのはウイルス感染によるもので、単純ヘルペス感染症、帯状疱疹、ヘルパンギーナ、手足口病、麻疹、風疹などの一症状として口内炎が現れます。

また、口腔内の常在菌が異常増殖することや、梅毒・淋菌などの細菌が口腔内に入り込むことで口内炎を生じることもあります。

細菌感染による口内炎は口腔内が不衛生な環境の場合には、非常に治りにくく症状が遷延化して悪化することがあるため注意が必要です。

さらに、ステロイド治療や抗がん剤治療を受けている人、白血病などのように免疫力が低下している状態の人では、口腔内に常在する真菌であるカンジダが異常増殖して口内炎を引き起こすこともあります。

また、自己免疫疾患であるベーチェット病、あるいはクローン病や全身性エリテマトーデスなどではアフタ性口内炎と呼ばれる痛みを伴う白いびらん状の口内炎や潰瘍性口内炎を形成することがあります。

そして、抗がん剤をはじめとした薬剤や放射線治療などによって、口腔内や舌の粘膜にダメージが加わると口内炎を生じることが時にあります。

薬剤性口内炎とは、薬剤の投与によって生じる口内炎であり、あらゆる薬剤が原因となる可能性があり、特に抗がん薬や一部の薬剤によって高率に口内炎が発症します。

そして、放射線性口内炎と呼ばれる中には通常では頭頸部癌の治療のひとつに放射線治療が挙げられ、放射線治療中に口の中に口内炎が生じることに繋がります。

また、ニコチン性口内炎は、喫煙者に起こる口内炎です。

このニコチン性の場合には、口の中の粘膜や舌に白い斑点ができるのが特徴です。

口内炎は粘膜への慢性的な刺激によって発症するケースもあります。

例えば、虫歯で先端が鋭利になったものや、サイズの合っていない義歯の長期間にわたる装着によって粘膜に慢性的な刺激が繰り返されると、その部位に口内炎を生じます。

そして、全身性皮膚疾患である尋常性天疱瘡や類天疱瘡などのように、身体の至る所に水疱などの皮疹を生じる皮膚疾患では、口腔内にも皮疹を生じることがあります。

【第2章】口内炎にならないために出来る事

前述した通り、口内炎の原因は多岐にわたり実際にはっきりと分かっていないものもありますが、「ビタミン不足」がひとつの原因になり得ると考えられています。

ビタミンにはいくつかの種類があり、それぞれ作用が異なります。

そのなかでも、口内炎に対しては、主にビタミンAやビタミンB群が関係しているといわれています。

ビタミンAは、視力、免疫機能、生殖機能、皮膚や粘膜の維持に大きく関わっているといわれており、ビタミンB2には皮膚や粘膜を保護する機能、ビタミンB6にはアミノ酸代謝による髪の毛や皮膚、粘膜、歯などを生成する役割があるとされています。

ビタミンB2は、牛や豚のレバー、魚類(さわらなど)、納豆などに多く含まれています。

ビタミンB2は加熱や茹でることにより、その一部が失われてしまいます。

多くのビタミンB2を摂取したいときは、納豆のようなそのまま食べられるものを選ぶとよいでしょう。

また、ビタミンB6を多く含む食品は、牛のレバー、鶏のささみ、マグロ、ニンニク、種実類(ピスタチオ、ヒマワリの種子)などです。

もし普段の食生活などでビタミンAやビタミンB2、B6などの要素が欠乏すると、唇や舌に口内炎が起きると考えられています。

口内炎を治すためには、ビタミン剤に頼るだけではなく、日ごろから食事で栄養をしっかりと摂取しておきたいものです。

原則として、ビタミンは基本的には体内で十分な量を作ることができません。

ですから、食品などから摂取する必要があり、食事などで十分な量を取れない場合には、ビタミン剤を使用する方法もあります。

ビタミン剤には、医薬品として医師から処方されるものと、サプリメントとして市販されているものなどがありますが、配合量が若干違いますので認識しておきましょう。

多くの口内炎では、ビタミンだけを大量に摂取しても口内炎は治りません。

中には普段使っている薬剤の効果を増強したり,減弱したりする場合もあります。

ビタミン不足は症状悪化の促進因子とされており、ビタミン不足そのものが直接的な原因ではありません。

口内炎は日常生活においてよく見られる症状のため軽く見られがちですが、中には思いもよらない病気が潜んで合併していることもあります。

ですから、自己判断にばかり頼らずに、仮に口内炎がひどくてしばらくしても治らないといった場合には、周囲の協力を得る事を考えても良いでしょう。

仮に口内炎に陥って病院受診をした場合には、症状や診断結果に対する治療法は原因別によって多岐にわたり異なります。

たとえば、ヘルペス性口内炎や帯状疱疹などのウイルス感染では、悪化する前に早期の抗ウイルス薬の開始が必要です。

また、細菌性の原因であれば抗菌薬、カンジダによる口内炎では抗真菌薬が治療に用いられます。

鉄欠乏性貧血からくる口内炎では鉄剤、自己免疫疾患による天疱瘡や類天疱瘡では、副腎皮質ステロイドなどの全身投与による治療が行われます。

また口腔粘膜がんでは、ただれや潰瘍伴うものが多いため、ビタミンなどの栄養管理は治療上重要視されています。

こういった背景がありますので、口腔内が何かおかしいと思ったら、早めに口腔外科や耳鼻咽喉科、皮膚科などの専門的な判断を受けましょうね。

【まとめ】

口内炎の症状は、その原因によって大きく異なります。

口内炎の多くは口腔内や口唇、舌に数mm程度の円形や類円形の病変が散在します。

口内炎による粘膜病変は水疱や潰瘍、びらん、白苔など多種多様です。

口内炎は周辺の粘膜よりやや盛り上がり、中心部はただれなどのびらんと呼ばれる病変や潰瘍、そして水疱などが生じます。

周辺部は赤く充血していることが多く、まれに出血がみられることもあります。

感染による口内炎では、一般的にウイルス感染によるものよりも細菌感染によるもののほうがより重症化しやすく、膿の排出や粘膜の壊疽など重篤症状を生じる場合もあります。

また、自己免疫疾患によるものでは、口内炎だけでなく腸管内に病変がみられることもあり、下痢や体重減少などの全身性症状が現れます。

したがって、口内炎がなかなか治らない、たくさんできる、触っても痛くないなど、普段の口内炎ができたときとは違っていると感じた場合は、病院への受診を検討しましょう。

今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。

関節リウマチの体験談

関節リウマチとは関節の炎症が続き、軟骨や骨が破壊され、変形したり関節機能に障害が起きる病気です。

関節リウマチで関節が破壊されると、元にもどすことが困難といわれていますから、普段から小さい症状でも見逃さないことが大切です。

また、関節リウマチが悪化してしまうと、治療の効果が出にくくなったりしますから、早期診断と早期治療が重要となります。関節リウマチの原因はまだ完全に分かっていませんが、自己免疫疾患のひとつと考えられています。

日本には、70~80万人の関節リウマチ患者がいるといわれていますが、男女比が1:3の割合で女性に多い病気です。この記事では、そんな関節リウマチを患った人の体験談を紹介します。

・バイオ製剤の治療によってかなり回復したAさん

Aさん(71歳男性)は、旅行中のホテルのベッドで夜中に右肩から右手首にかけて激痛が走りました。

その時は何が起きたのか全く理解していませんでしたが、それ以降、月に1度くらい周期的に右手と左手の関節で痛みが起きるようになり、一度痛みが起きると3日間くらい続くときもありました。

Aさんはやがて、歯磨きや顔荒いがスムーズにできなくなったり、箸が握れなくなりスプーンで食べることもあったといいます。

Aさんは以前、人間ドッグで「リウマチ反応が出ていますが、何か変調はありますか?」と聞かれていたため、それなりに予感はありました。

Aさんは、そのままにしておいたら大変なことになると思い、一度検査を受けてみることにしました。

Aさんが関節リウマチと診断されたのが、52歳の時でしたが、それからは抗炎症薬、抗リウマチ薬、ステロイド薬などの薬を飲みながら様子を見てきたそうです。

しかし、手足の関節の変形が出たり、寛解には程遠い状態が続きました。

Aさんは、専門医からの紹介で、64歳の時にバイオ製剤による治療を始めました。

バイオ製剤は、生体が作る物質を使用した薬剤で、最先端のバイオテクノロジーによって製造された医薬品です。

最初の2ヶ月までは、あまり効果を感じませんでしたが、3ヶ月目になると効果が出始め、痛みがほとんどなくなっていました。

その後も7年間治療を続けていますが、Aさんはそのおかげで農作業も楽にこなせています。

・骨膜切除の手術によって回復してきたBさん

Bさん(56歳女性)は、8年前にリウマチの症状のようなものが現れたといいます。

その時は右手中指が痛くて曲げられない程度で、マッサージをすることで痛みがとれていましたから、大したことはないと思ってしまいました。

その後、5.6年経ったときに受けた人間ドッグでは、「初期のリウマチ」と診断されました。

ただ、Bさんは薬を飲むほどではないと思っていたそうです。

しかし、右膝に水がたまるようになり、痛くて歩くことも困難な状態になってしまいました。

Bさんは病院を転々とし、膝の水を抜いてはまた水がたまるということを繰り返していましたが、同時に右手の親指の付け根が痛むようになり、変形も出てきました。

Bさんは、夕方になると足がパンパンにむくみ、朝方の倍の太さになって、膝は痛くて曲げられない状態だったといいます。

その時、Bさんはこの先は車椅子生活になるかもしれないと思い、落ち込んでいました。

そうしたことが1年続き、Bさんは整形外科の医師に勧められ、骨膜切除の手術を受けました。

Bさんはその手術のおかげで、今は回復に向かっているそうです。

・医大の治療によって驚くほど改善したCさん

Cさん(64歳男性)は、高所での枝切り作業をしていた時に、脚のふくらはぎが張った感じがするようになり、そのあと、アキレス腱と膝に痛みが出てきました。

Cさんは、整形外科で膝の水を抜く治療を始めましたが、膝の痛みはとれず、肩や肘、手首まで痛むようになったそうです。

Cさんは服の着替えや、歩くこと、茶碗を持つといった基本動作も辛くなり、翌月にはリウマチと診断されました。その病院では薬を飲んでも痛みが取れなかったため、川崎医大を紹介してもらい、川崎医大での治療を開始することになりました。

Cさんは、その後の治療によって驚くほど良くなり、今では元気に農業をやっています。

・リウマチを受け入れられるようになったDさん

Dさん(60歳女性)は、突然に肩の痛みを覚え、次第に肘、首、手首、手足の指の腫れや痛みも出てきました。

Dさんは、最初は足の指の腫れはしもやけかと思っていたそうです。

また、痛みに関しては、友人と旅行に行った後だったことから、歩き疲れたからだろうと考えていました。

Dさんは、次第にロボットのような歩き方しかできないようになり、いったい私の身体で何が起こっているのだろう?と不安で一杯になったといいます。

Dさんはその後、病院に何件か受診しますが、リウマチと診断されても認めたくない気持ちでした。

そうしているうちにも、症状はだんだん悪くなるばかりで、CRP(炎症反応)の数値もかなり上がっていました。そんな時、この痛みがなくなるならと思って、アクテムラの点滴治療を受けることにしました。

アクテムラの点滴をやりだして、15回目のときには、あの時の痛みが嘘のように改善されていました。

さらに、「あなたはいつも元気ね」と周囲の人にも言われるようになり、一時は仕事も辞めようと思っていましたが、今ではもう少し頑張れそうだと思うようになったそうです。

Dさんは、大好きな物作りや、野山のトレッキングなども再開し、認めたくなかったリウマチにしても、「これも自分」と受け入れるようになれたそうです。

・20代という若さで関節リウマチになってしまったEさん

Eさん(20代女性)が、一番初めに痛みを感じたのが26歳の時でした。最初の頃はずっと足の裏が痛く、翌日には手首、そのあとは膝といった具合に毎日どこかに痛みがある状態でした。

その頃2件ほど病院に行きましたが、年齢が若かったせいか、いずれも筋肉の痛みでリウマチではないと言われたそうです。Eさんは痛み止めを飲みながらなんとか仕事を毎日こなしていました。

しかし、Eさんの仕事は高いヒールの靴を履いて、しかも立ち仕事だったこともあり、休憩中にあまりの痛さに泣いていたこともありました。その後、3件目に行った病院で、やっとリウマチだということが分かりました。

Eさんは、若い自分がリウマチになるなんて思っていなかったため、かなりショックを受けたし、不安だったといいます。しかし、「絶対に大丈夫だから」という医師の言葉に励まされ、Eさんは頑張ろうと思いました。

Eさんは現在、エンブレル皮下注射という免疫の働きや炎症の痛みの原因となるTNFの働きを抑える治療を行ない、驚くほど痛みが消えたといいます。

エンブレル皮下注射は費用が高いのと、自分で打たなければならないことで、ためらっていたのですが、今ではエンブレムを使って良かったと思っています。

Eさんは現在、痛みのない生活を送っていて、毎日楽しく仕事もできています。

まとめ

関節リウマチは、関節の炎症が続き、変形したり関節機能に障害が起きる病気です。

関節リウマチで関節が破壊されると、元にもどすことが難しいと言われていますから、普段から小さい症状でも見逃さないことが大切です。

また、悪化してしまうと治療の効果が出にくいこともあり、早期診断と早期治療が重要となる病気です。

そんな関節リウマチになってしまった患者さんの体験談や治療方法などを紹介しました。

転職体験談

とても辛い環境でストレスが原因の病気に

わたしが看護師として初めて就職した病院は、日本全国にいろんな場所にある大きな病院の急性期病棟でした。

看護学校卒業後、周りのみんなは大きい病院の病棟に就職していました。

その流れでわたしも同じように就職しました。

大きい病院だと新人教育が整っており、看護師として成長できる場ですが、わたしにとってはそうではなく、ただただ心身ともに擦り減っていくような場でした。

例えば、看護学校では習っていてもそれを実際に習った通りにそのまま使うかといったら、そうではありません。

採血や問診など基本的なことは学習の通りですが、病院によって手順や患者さんに対する指示の仕方は、少しだけ違いがありますし、それらは新人教育の家庭で先輩看護師に教えてもらう必要があります。

わたしがいた現場ではそれが叶いませんでした。

また、理不尽なことを言われるナースルームではストレスそのものでした。

カンファレンスでは、わたしが仕事ができない扱いをされ、いじめとも受け取れるような環境では、できるものもできないようになる気分でした。

その結果就職し、1年も経たないうちに、ストレスで病気になり働けなくなってしまいました。

わたし自身、3年以上は大きい病院の病棟で働き、実績を積んでわたしが興味のあった美容業界に転職したいと考えていました。

そのように考えていたので、仕事ができなくなることがとても悔しく、もっと病棟でいろんなことを学びたいのに学べないというとても辛い経験をしたのを今でも覚えています。

働いているときは休日であっても勉強をし、ゆっくり休むことができませんでした。

当然、現場で学びつつ、知識を深めていきたいことですら、自宅などで本を通して学習していたので、現場で行うと実際には違うギャップにも悩まされました。

やはり勉強だけでは看護学校自体とそこまで変わりません、当然実践の中で詰める経験値とでは明らかに違いや差があるからです。

また、実際の医療現場で問題や経験したことで、深めたい部分を勉強することが効率的にも明らかに良いでしょう。

しかし悲しいですが、病気になったおかげでゆっくり休むことができ、いろんな事を考えることができました。

みんながやっているからといって、私も同じ道に進まないといけないのか、病棟だけが看護師として成長する場所なのか、といろいろ考えました。

最初の転職をしてみた結果…

病気が回復したころ、せっかくの一度きりの人生なのにやりたいことを、やらないなんてもったいないと考え、思い切って働きたかったクリニックへ転職しました。

病棟とは違い、休日もしっかり固定であり、残業もほとんどなく、祝祭日はもちろん、年末年始、お盆休みやゴールデンウイークもお休みがありました。

そして何より、わたしが学びたかったことが、学べてることがとても楽しかったです。

環境を変えただけでこんなにも、世界が違うのかと感動すら感じたことを今でも、明確に覚えています。

どうしてあの病棟で働いていたのかと思いながらも、あの経験があったからこそ、いまのクリニックの働きやすさや、成長できる環境が際立って感じるのもあったのでしょう。

たしかに、病棟とはまた違う忙しさはありましたが、いいメリットとしては、夜しっかり寝れること、休日も友人や家族と旅行に行けたり、プライベートも充実し、わたしの病気はいつの間にか治っていました。

本当に思い切って転職して良かったなと思います。

今ままで周りのみんなが得られていたものが、わたしにもできていることが嬉しかったですし、病気が治り一段と気分も華やかな状態でした。

転職していなければ、きっと看護師という職すら取得したことを後悔していたでしょう。

でも病棟にいたときには、そのくらいわたしは自分自身の問いや疑問に押しつぶされそうでした。

わたしが転職したクリニックの環境

クリニックでの仕事内容は、どこも一緒の仕事内容ではありませんが、事務作業も必要になってきます。

物品管理や発注といったこともわたしはしていました。

一般的な病院では事務職が専門でいますし、雑処理はパートさんやアルバイトを入れて担当してもらうので、看護師が直接関わることは限りなく少ないです。

というよりも、手当や治療、問診などもともとこなすタスクが多いので、それどころでは無い人がほとんどでしょう。

その他には、美容医療であれば、レーザー照射など直接患者さんに施術することもあります。

クレームを直接言われたり、病棟にはない色々なトラブルもありますが、やりがいもあります。

傍から見れば、誰でも出来そうな仕事内容ですが、患者さんにわたしの施術がいい、一緒に診察についていてほしい、あの看護師さん今日はいないの?などと言われたときはとても嬉しく、わたしにしか出来ないことがあることを知り、やりがいを感じました。

わたしだけという特別感はわたしにとって、やりがいそのもので、得られるも多かったです。

患者さんとお話しする中で、より安心してもらえるためのコミュニケーション能力が高まりますし、職業によってどんなことが心配されるのか、どのような解決策が患者さんにとってベストなのかを知れました。

これらは大きな病院とは違い、一人一人にかけられる時間がわたしの場合には長かったので、患者さんの生活背景などからも学ぶことができました。

これからも転職を考えています

まだまだ、外来看護師として学びたいことがあり、自分自身の成長のため、また転職を考えています。

やりたいことをすることはとても勇気がいることですが、転職をすることは悪いことではなく、わたしにとっては成長する機会だと思います。

今ままでの時代では終身雇用のような、一度その仕事を務めたら、最後まで会社のために頑張って退職金を受け取るという、風潮があったと聞きます。

でも今では、日本を代表するトヨタ自動車でも、終身雇用は難しいという記事を目にしました。

海外進出もして、日本を支える大企業ですら、終身雇用を約束できない環境では、看護師の転職も含めて、当たり前のことだと思います。

それぞれ仕事や土俵は違うけども、経験を積んでそこに行っても、充分に自分らしく働ける環境を探すために、転職することはむしろ当然なのかもしれません。

人は成長をやめると退化する一方です、転職前のわたしであれば、足を止めて考え込み退化するだけだったかもしれません。

しかし、転職したことでわたしの人生は変わりました。

これからも看護師として働いていきたいと思っていますし、成長していきたいので、いずれ転職するかもしれません。

そのときにはまた、わたしの人生をまた豊かにしてくれる出会いと、成長に期待して新しい環境を探すと思います。

もしも、わたしのように悩んでいる人はまず転職をしてみて、違う環境で自分と向き合い直すと良いと思います。

わたしのように人生が変わる瞬間を信じて。

過換気症候群とは

【はじめに】

過換気症候群とは、精神的な不安や緊張などを感じているときに、自分の意思とは無関係に呼吸回数が通常よりも多くなってしまう状態を指します。

一度発症すると、急激に手足にしびれ症状や筋肉のけいれんをきたすようになり思い通りに動けなくなってしまう病気です。

一般的には、男性よりも女性に多く、特に若い方にみることが多い疾患です。

過換気症候群を発症すると、自分自身でも混乱してしまい不安が助長されて悪循環に陥って、うまく発作を止めることができなくなることが多いです。

しかし、発作そのものが命にかかわることは直接的にはありません。

発作が生じる原因をコントロールして、再び発作が生じないような周囲の環境をつくることが優先的に重要な要素です。

今回は、発症すると手足がしびれて動かしづらくなってしまう「過換気症候群」に罹患しないために普段から簡便に取り組める対策などを説明していきます。

【第1章】過換気症候群の原因とは?

過換気症候群では、症状として突然発症する異常な過呼吸を認められます。

この発作の誘因は不安や緊張、興奮状態などであり、きっかけとなる場面に遭遇したときに過呼吸が発症することが往々にしてあります。

発作を自覚すると呼吸ができなくなることへの強い不安を感じることに繋がり、悪循環的に呼吸回数が増加します。

呼吸回数が増加すると、肺からの二酸化炭素の排泄がより増加し、血液中の二酸化炭素が正常よりも低下することでさまざまな症状が引き起こされます。

またそれらの症状を発現されるのと同時に、交感神経も亢進して過剰に働く状態になることから、手足のしびれや筋肉の収縮、あるいは硬直症状(筋肉が固まること)、頻脈、血圧上昇などの交感神経優位症状が出現します。

通常では、呼吸活動は、生理的に我々人間の脳の中に存在する呼吸中枢によって日々調整をされており、基本的には自分の意識とは無関係に適切な呼吸回数を日常的に保っています。

呼吸回数を規定するのは血液中の酸素や二酸化炭素の濃度であり、血液中の酸素が低くなる状況や二酸化炭素が蓄積している状況では代償的に呼吸回数を増やすことで体内により多くの酸素を自然と取り入れようとします。

このように厳格に普段からコントロールされている正常な呼吸生理機構が存在しますが、過換気症候群になると呼吸中枢が過度に興奮することから呼吸が不必要に多くなってしまいます。

こうした呼吸中枢の異常な興奮信号は、日々の生活における不安や緊張、恐怖、疲れ、興奮などを契機として発動されます。

こうした要因が存在する環境中では、多くの場合で不安や緊張を慢性的に感じているために、呼吸中枢が錯覚を起こして誤った認識をして、呼吸回数が増加することに繋がってしまうのです。

そして、呼吸回数が増加することによって二酸化炭素を必要以上に吐き出してしまい、血液の中では炭酸ガス濃度が低くなってしまう結果、呼吸をつかさどる中枢神経は炭酸ガス濃度の低下を抑えるために呼吸を代償的に抑制しようとします。

ところが、患者さん自身は呼吸ができないような息苦しさを感じてしまい、息苦しさから逃れるために余計に激しく呼吸をしようとしてしまい悪循環に陥るプロセスが考えられます。

一般的に、この症状は不安や緊張が引き金になって起こる場合が多く、過換気症候群は神経質な人や不安を感じやすい人、緊張しやすい人がかかりやすい疾患と言われています。

【第2章】過換気症候群にならないために出来る事

前述した通り、呼吸のペースが速く、何度も息を吸ったり吐いたりし、息苦しさや呼吸ができないという自覚症状を訴える患者で、手足の筋肉のけいれんや硬直などが見られる場合には「過換気症候群」が疑われます。

医療機関においては、患者さんの呼吸回数や、浅さ、興奮の程度や問診によって総合的な面から診断を下すことになります。

同時に、問診においては詳細に症状が起こったきっかけや、過去に同じような状態になったことはないかということも重視して、原因を探ることになります。

血液検査では、血中の酸素や二酸化炭素の濃度を調べることもありますし、必要に応じて胸部のレントゲン検査や心電図検査を実施して心臓や肺の領域に致命的な重篤疾患が隠れているか否かを入念に調べることもあります。

過換気症候群になっている人を見かけた際には、不安が取り除かれるように気持ちを落ち着かせ、意識的に呼吸を遅くするように指示する、あるいは呼吸をなんとか一時的に止めることができるように促してあげましょう。

不安を感じたり、過度な緊張状態になり息を過剰に吸ったり吐いたりする過呼吸の状態の場合には、意識的に呼吸を遅くしたり断続的に呼吸を止めて、二酸化炭素の量を増やすことで症状が改善する事を認識しておきましょう。

深く息を吸って吐くような腹式呼吸も有効的とされています。

そして、不安感がどうしても強い場合には、抗不安薬などの投与を行い症状が軽快することがあります。

過換気症候群は何度か発作を繰り返すことも決して稀ではなく、根本的に発作を引き起こす環境を回避することが重要な視点です。

発作の誘因は、慢性的な不安や緊張、興奮などであることが多く、過換気症候群を予防するためには発作状況を確認することから始まるとも言えますし、以前に過換気症候群になった経歴がある患者様は普段から緊張や不安を感じる状態をできるだけ避けた方が良いです。

また、元来うつ病やパニック障害、あるいは全般的不安症などを抱えている患者さんの場合には、これらの原疾患への治療が過換気症候群の発症を間接的に防止することに繋がると考えられております。

一般的には過換気症候群のみであれば予後は良いとされており、発作自体も数時間で症状は収まり回復します。

過換気症候群に遭遇した際には、まずは患者さん自身を落ち着かせて、安心させた上でゆっくり呼吸するように指示して、症状が治まるまで待ってみましょう。

従来では紙袋を口に当てて、一度吐いた息を吸わせることで血液中の炭酸ガス濃度を上げるペーパーバック法が主流であった時代がありました。

しかし近年では、この方法では炭酸ガス濃度が必要以上に上がってしまう危険性があったり、逆に酸素が足りず低酸素状態になったりすることが懸念されるため、あまり勧められておりません。

【まとめ】

過換気症候群とは、精神的不安や極度の緊張などにより過呼吸の状態となり、血液が正常よりもアルカリ性に傾くことで様々な症状を呈する状態を意味します。

自覚症状としては息をしにくい、呼吸困難感、呼吸がはやい、胸が痛い、そしてめまいや動悸などを訴える事もありますし、テタニーと呼ばれる手足のしびれや筋肉がけいれん収縮して固まる様な硬直症状が出現します。

過去に過換気症候群を発症したことがある場合は、日常生活において大きな不安や過度な緊張を感じる状況を極力避けるよう注意しましょう。

また、興奮して激しく息を吸ったり吐いたりする過呼吸の状態に陥ったケースでは、落ち着いて意識的に呼吸を遅くしたり一旦呼吸を止めて体内の炭酸ガス濃度が上がることによって症状が落ち着くのを待ちましょう。

パニック症、全般不安症、うつ病などの精神的な疾患を持っている場合は、これらの症状の治療を行うことが過換気症候群の再発防止につながることもあり得ますので、かかりつけ医の先生ともよく相談しましょうね。

今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。

「私が転職をしようと思ったきっかけとその後について」

看護師を何年も続けていると、

「この職場でずっと働き続けてもいいんだろうか?」

「もっとスキルアップするために、〇〇病院に行ってみたい!」

「ここの人間関係が少し疲れるから、辞めて別の病院に行きたい…」

「専門看護師の資格を取りたいから、〇〇病院に行って勉強した!」

など、色んなことを考え、転職をしようかな?と考える人も多いのではないでしょうか。

看護師を続けていて、転職について考えたことがないという人はいないと思います。

私は看護師歴12年目で、転職をした経験があります。

そこで、今回は「私が転職をしようと思ったきっかけとその後について」というテーマで、転職を通した体験談について紹介します。

1.一般的に転職を考えるきっかけとは?

冒頭でも紹介しましたが、看護師として勤務していて転職について全く考えたことがない!っていう人は非常に少ないと思います。

誰しも考えたり、検討したり、実際に転職した人がいるでしょう。

看護師は国家資格を有していて、なおかつ、どこの病院も人手不足で募集をかけている状況であるため、就職することにはあまり困りません。

この状況が転職をしたいという考えに拍車をかけているのかもしれません。

では、実際に転職する理由は何なのでしょうか?

ある調査によると以下のような理由となっているようです。

1位から10位までを紹介します。

1位 結婚・出産・育児 24.77%

2位 残業が多い・休暇が取れない 18.12%

3位 人間関係 12.39%

4位 他施設・病院への興味 8.46%

4位 本人や家族の健康問題、介護

6位 給与に不満がある 7.25%

7位 責任の重さ・医療事故への不安 6.04%

8位 夜勤 5.74%

9位 通勤が困難 5.14%

10位 教育体制への不満、進学 3.63%

これは多少順位の変動はあるものの、厚生労働省の調査と大差はないようです。

前向きな理由もあれば、現状に不満などがあり、後ろ向きな理由で転職する看護師がいて、その理由は様々であるようです。

1位の結婚・出産・育児を理由に転職する場合は、人生の重大なライフイベントをきっかけにワークライフバランスを再度検討したり、これまでのことを見つめなおしたり、これまで不満がたまっており、結婚という明確な理由ができたから辞めやすくなったと考える人も少なからずいるようです。

みなさんの職場にも、

「結婚してからもこの職場で続けたくはないかな…」

「結婚したから、ようやく辞める理由ができた」

などと考えている人はいませんか?

2.「私」が転職した理由

ここでは私個人が転職した理由について紹介します。

その前に少し私の経歴について紹介します。

私は大学を卒業後、そのまま付属の大学病院の集中治療室に就職しました。

その集中治療室は田舎の大学病院であったため周囲に大規模な病院がなく、全ての診療科の重症者を受け入れていました。

例えば、心臓血管外科領域で大動脈解離の手術をした患者さんから、過料服薬し胃洗浄目的で入院している患者さん、病院に入院中で何らかの原因で急変した患者さんなど、多種多様の患者さんを受け入れていました。

1年目から集中治療室に就職したため、患者さんへの看護という視点よりは、疾患や重症集中ケアという視点を持って仕事をしていました。

4年目になった頃くらいから、もっとスキルアップしたと考えるようになり、院内の異動で別の分野で学ぶことも考えましたが、当時はあまり魅力を感じなかったため、心臓血管外科・循環器内科で有名な病院を探し、そこに就職することになりました。

私が転職した理由としては、1.一般的に転職を考えるきっかけとは?で紹介した転職の理由の第4位に該当するスキルアップしたいという前向きな理由で検討していました。

3.「私」が実際に転職してみたその後

私は転職する際には、雑誌に掲載されている「〇〇手術件数第一位は〇〇病院」みたいなところから情報収集したり、学会などに参加してよく名を聞く病院を調べてみたりして、心臓血管外科・循環器内科などの心臓の分野で有名な病院を探し、ホームページを見たり、実際に連絡して病院見学をしたりしました。

私なりに調べ尽くして、なおかつ転職理由がスキルアップしたいという前向きな理由であったことから、転職した後、システムの違いや人間関係を一から構築することに苦労はしましたが、そこまでのギャップを感じることなく入れたのではないかと思います。

しかし、1つ後悔していることとしては、ホームページ上の情報のみでは内部情報やより詳細な情報を知ることができません。

就職して、「え?そうなの?」とギャップを感じる場面が多々ありました。

そのため、転職について素人である私だけが転職活動するだけではなく、転職のプロに相談するべきだったと、その点について後悔しています。

転職サイトは無料で利用できますし、内部事情なども知っているし、なにせ転職のプロであるため、より有益な情報を持っており、スムーズに転職活動を進めることができたのではないかと思います。

さらには、仕事を続けながら転職活動をしていたので、スケジュール調整などを任せることで、余裕ができたのではないかとも思います。

4.「私」が感じた転職がうまくいかない人の特徴

幸い私の転職はうまくいったと感じていますが、中にはうまくいかなかった、「こんなはずでは…」と感じている人もいます。

ここでは「私」が感じた転職がうまくいかない人の特徴について2つ紹介します。

(1)転職サイトを活用していない人

1つ目は転職サイトを活用していない人です。

これは私にも言えることですが、転職サイトを活用していない人は転職がうまくいっていない印象があります。

よく事情を把握していないため、

「こんなはずでは…」「こんな人間関係が悪いと思わなかった…」「待遇がこんなに悪いなんて…」と話していた印象があります。

私は幸いそのような環境ではなかったですが、一歩間違えれば、再度転職活動をしなければならなかったと考えると憂鬱になります。

(2)後ろ向きな理由での転職

2つ目は後ろ向きな理由での転職です。

スキルアップしたい、別の分野を学びたいなど前向きな理由であれば、その病院に天書kする理由も明確ですし、転職した後もモチベーションを持続させることができます。

しかし、後ろ向きな理由での転職であれば、モチベーションを保つことが困難な場合が多いです。

転職した明確な目標もないため、少し嫌な状況に陥ると、すぐにまた辞めたくなってしまう、これを繰り返してしまう印象もあります。

5.まとめ

今回は「私が転職をしようと思ったきっかけとその後について」というテーマで、一般的な転職理由から、私自身の転職理由、周囲のスタッフを見てきて感じた転職がうまくいかない理由などについて体験を通したものを紹介しました。

みなさんの職場でも同じような体験をした人がいるのではないでしょうか。

よりよい転職をするためにも、転職をする明確な目的や目標を持った上で転職活動に取り組み、自身の調査だけではなく、転職のプロに頼ってよりスムーズに転職活動できるように取り組んでみてはどうでしょうか。

食道がんにならないために

【はじめに】

食道癌とは、解剖学的に喉と胃をつなぐ場所にある約25cm程度の食道部位にできる悪性腫瘍のことです。

統計学的に、女性よりも男性に多いがんとして知られています。

初期段階では食道の表面から発症し始め、がんが進行すると深い層まで侵されることになります。

そのうち、粘膜内だけにあるものを「早期食道がん」と呼び、粘膜下層まで至るものを「表在食道がん」、それ以上に深い層まで進行しているものを「進行食道がん」と分類して呼んでいます。

特に日本人の場合には、約半数の割合で食道の中央付近から発症すると言われており、場合によっては同時に複数のがんができることもあり得ます。

食道癌が進行すると、リンパ節や他臓器にまで転移してしまうために、早期発見、そして早期治療に繋げることが必要不可欠です。

発症早期の段階では自覚症状がほとんどないことから、健康診断など定期的な検診が必要になります。

今回は、誰しもが発症する可能性を秘めている「食道癌」に罹患しないために普段から簡便に取り組める対策などを説明していきます。

【第1章】食道癌の原因とは?

いわゆる「食道」と呼ばれる内臓は、口から食べた物を胃に運ぶ働きを持つ管状の臓器です。

一般的には、私たちの口から食べ物が入ってきた際には、食道壁が自然と動かされて食べ物が胃に送られる仕組みになっています。

食道は体の中心部にあり、その周囲には心臓や大動脈、肺といった重要な臓器に囲まれています。

食道の構造として、粘膜、粘膜下層、固有筋層、外膜の4つの層から構成されています。

食道は食べ物が通りやすいようになめらかな粘膜で覆われております。

これらの粘膜が粘液を分泌しており、粘膜の下にある粘膜下層は血管やリンパ管が豊富な層であり、さらに粘膜下層の下に位置する固有筋層は食道の中心にあり、食道を動かしている筋肉の役割を担っています。

食道がんは必ず表面(粘膜)に発生し、徐々に深部へ浸潤するように進行します。

そして、本疾患は癌細胞の種類により主に扁平上皮がんと腺がんに分類されます。

食道の長さは25㎝ほどであるとされており、部位別に頸部、胸部、腹部に分けられます。

通常では、扁平上皮がんは上部に多く、腺がんは下部に多く見られる特徴があります。

食道癌を発症させる最も大きな原因は、飲酒と喫煙です。

まず、アルコールが体内で代謝されてできる「アセトアルデヒド」という発がん性物質が食道がんのリスクになることが知られております。

このアセトアルデヒドをさらに分解するための酵素の働きが弱い人は、食道癌になりやすいと言われており、この体質を持つ場合には少しのアルコールでも顔が赤くなってしまう人は特に注意が必要です。

特に、もともとはアルコールで酔いやすい体質であったにもかかわらず、慣れてきて飲酒量が増えてしまうと、食道がんの危険性は高まると伝えられています。

また、タバコの煙は発がん性物質をたくさん含んでいることから、喫煙者は必然的に食道癌を発症しやすくなります。

そして、タバコの煙を周囲の人が吸い込んでしまう受動喫煙も食道癌を罹患させる確率に対する影響が大きいため、十分に認識しておかなければなりません。

したがって、飲酒に加えて喫煙の習慣がある人は、さらに食道癌の危険性が高まることになりますので常日頃から意識しておきましょう。

また、特に食道腺癌の発症の原因にはピロリ菌が関係していることが近年の研究で判明してきています。

ピロリ菌は一般的には十二指腸潰瘍や胃がんの原因菌とされています。

現在はピロリ菌を除去されている方も多くいらっしゃいます。

かつての我が国では約8割以上の人がピロリ菌に感染していましたが、現在は生活環境の変化やピロリ菌の除菌により食道癌の発症リスクが低下しているものと考えられています。

また、逆流性食道炎になると逆流した胃酸が慢性的に食道を刺激するため、食道癌の発症リスクを高めると言われています。

【第2章】食道癌にならないために出来る事

食道癌は進行スピードが他の癌の種類よりも早く、またリンパ節への転移や他臓器への血行性浸潤が多くみられるために、進行したステージでは手術が難しく手術前後の治療も大きく変わってきますので何よりも予防に努めることが重要な視点となります。

食道癌では男女罹患率、死亡率に大きく差があり、男性は女性の5倍以上だと報告されています。

食道癌の発生には日常生活における飲酒や喫煙行動が大きく関係していると考えられます。

食道癌の初期段階では、あまり自覚症状を持たないケースがほとんどです。

癌そのものが進行すると、「食べ物を飲み込むときに、胸がチクチクと痛む」、「熱いものを飲むときにしみる」、「食べ物がつかえる感じがして、うまく飲み込めない」などといった症状が出てくるようになります。

また、癌細胞が周りの臓器やリンパ節にまで広がって波及してしまうと、胸の奥や背中に痛みを感じたり、痰に血が混じったりするようになり、さらには食欲の減退や体重減少といった徴候が見られる以外にも声のかすれなど多種多様な症状が現れてきます。

ですから、物が飲み込みにくくなる、あるいは胸がつっかえる感じがする、そして自分の声の質に異常があった場合には、消化器内科など医療機関を受診されることをお勧めします。

稀に、耳鼻咽喉科などを受診される患者さんもいますが、食道癌においては喉頭への異常はみられないために見逃されてしまうことがあることを認識しておきましょう。

仮に毎日3合の飲酒を続けた際には、食道がん以外のがんの場合は発症リスクが約1.6~1.7倍程度であるのに対して、食道癌では同量の飲酒によって約5倍もリスクが上がるといわれていますので、毎日の生活の中で出来る限り節酒するように心がけましょう。

また、遺伝的にもともとの体質として飲酒をした際に顔が赤くなる方は本疾患になりやすいというデータがあります。

もちろん、こういった体質の方々も飲酒しなければ食道がんの危険性は増えませんので、自分の体質をよく理解して普段からできるだけ飲む量を減らすことが重要です。

そして、喫煙行為そのものが食道癌の発症リスクを高めることが判明しているため、可能なかぎり禁煙に努めるようにしてくださいね。

食道がんについては、現在のところ国や厚生労働省の指針として定められている検診はありません。

もし、気になる症状がある場合には医療機関を早期に受診することをお勧めします。

また、人間ドックなど任意で検診を受ける場合には、検診のメリットとデメリットを理解した上で受けるようにしましょう。

【まとめ】

食道癌は、のどと胃の間をつなぐ臓器である食道に悪性腫瘍が発生する疾患です。

喫煙や飲酒は全体的にがんの発症に関係があるといわれていますが、食道癌に限っては他種の癌疾患よりもこれらのリスク因子が発症に大きく関係していると考えられています。

食道癌は進行が早く、リンパ節への転移が特に多く起こります。

さらに、食道の上部は気管と背骨の間にあり、下部においては心臓や大動脈、肺に囲まれているため、多臓器に浸潤しやすく進行すれば手術が難しいことも特徴的です。

食道がんは早期発見・早期治療ができれば、比較的良好な予後が得られると期待できますので、定期的に健康診断を受けるようにお勧めします。

特に確実な診断に繋げるためには、上部内視鏡検査を受けることが大切な要素であり、万が一食事をする際などに少しでも胸の辺りに違和感を覚えた場合には早めに専門医を受診することが重要な観点となります。

今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。

燃え尽き症候群

◯こんな人に読んでほしい!

1.最近やる気が出ない…と悩んでいる人

 今まで仕事にやる気が出てきたのに、最近急にやる気が出なくなった、進捗が悪くなった…という方は少なからずいるのではないでしょうか?それは病気ではなく、「燃え尽き症候群」や「無気力症候群(アパシー)」という病気かもしれませんよ?まずはこの記事を読んで、自分はそうなのか知識を得てみてはいかがでしょうか。

2.1のような方の周囲の方々

 前までは毎日元気に一生懸命仕事をしていた人が、当然仕事にやる気を無くしてしまった…。けれどネットや普段の様子などを見ていると、元気そうにも見える。もしかして、仕事にだけやる気がないのだろうか?まさかサボりなのでは…?そう思う前に、まずは一度こちらの記事を読んで、その人が果たして今、どのような状態なのかこちらの記事を読んで、考えてみてください。下手なことをしては、その人がうつになってしまい、休職や退職に至ってしまうリスクもあります。このような可能性を避けるためにも、燃え尽き症候群というものについて勉強していきましょう。

3.医療従事者で知識の浅い方々

 うつと燃え尽き症候群は医療従事者にとっても判別が難しいものになります。

症状自体は無気力さなどがどちらも表に出るもののためです。

ただし、二つの病気には大きな違いが存在しています。そのため、それぞれの病気の対処法や接し方が異なってきます。

医療従事者でも知識があまりない方の場合、誤った接し方をしてしまい、症状が改善に向かわない、深刻化してしまう、治療のための信頼関係が生まれないといった多くのデメリットが生じてしまうことになります。

これを避けるためにも、二つの病気の違いを正しく理解できるよう、こちらの記事を読んでみませんか?

◯ 燃え尽き症候群について

そもそもどのような病気なのか、というところから始めましょう。この病気には以下のような特徴があります。

・本業の仕事や勉強といったことに対してのやる気が出ない

・一方で日常のこと(趣味を中心とした好きなこと、主婦でない場合家事など)には問題なく取り組むことができる

 特に、仕事のやる気がなく怠けてしまったり、パフォーマンスが低下してしまうこともあるため周囲の人間から見れば「サボっている」「仕事をしていない」というレッテルを貼られてしまうこともあり、低い評価を与えられてしまうことがあります。

◯うつと燃え尽き症候群の違い

 それでは、うつと燃え尽き症候群はどのような違いが存在しているのでしょうか?それぞれ以下のような症状が現れます。

うつ

・何事にも無気力感を感じる

・死にたい、消えたいなど消滅願望を抱く

・身だしなみなどにも無頓着になる

・人間と関わるのが億劫になる

燃え尽き症候群

・仕事だけ、勉強だけにやる気がなくなる

・対外活動への意欲の低下は見られない

・仕事へのやりがいが感じられなくなる

特徴的な点としては、症状が仕事に関係することのみに限定されているか、されていないかという点になります。

そのため、職場のみでの付き合いの人間の場合、気が付きにくく、病気のまま放置されてそのまま職場への出社拒否や休職、果ては退職に至ってしまう…というケースも少なからず存在しています。

◯燃え尽き症候群の原因と治療

 この病気の発症の原因は、外的要因によるメンタル面への変化が大半で例として以下のようなものが挙げられます。

・自信の喪失、低下

・うつ

・勉強や仕事への期待の低下、諦め

・残業などの長時間労働によるストレス

・仕事が思うように行かない など。

基本的には、勉強や仕事に対しての感情の変化および環境的な要因が多いと言われております。

また、なりやすい性格というのもあります。

以下が一例になります。

・勉強や仕事に対して真面目な人

・プライドが高い人

・負けず嫌いな人

このようなタイプの人たちは、必然的に仕事に対して熱心になりやすい分、燃え尽き症候群になる可能性が高いと言われております。

そのため、この病気は薬で治すということは難しいものになります。

抗うつ剤によるうつの改善などは期待できますが、最大の原因は自分自身のメンタルに原因があるということになります。

うつとは違い、薬だけでは解決に至らないのがこの病気の難しいところになってきます。

なぜ患者さんが燃え尽きてしまったのか(疲れから来るものなのか、待遇に対する不満からくるものなのか)を正しく判別した上で、治療の方針を決定していく必要があります。

また、時には会社の環境を必要に応じて改善していくことも求められます。

◯医療従事者が燃え尽き症候群の方と接する時の注意

基本的に彼らは治療を行うことに対する意欲があまり高くない(自分自身が病気である)という意識が少ない方が多いです。

そのため、治療方針固めていくためにも患者さんに何が辛いのか、何が不満なのかを聞けるような関係を構築していく必要があります。

そのためには、医療従事者側と患者さんの信頼関係を築き上げることや、仕事場や学業に対しての不満や辛さをしっかりと聞いてあげられるようにしてあげてください。

うつとの判別が難しい点はありますが、決して彼らを「うつと違って怠けているだけ」「やる気がない」といった態度で接することは絶対にやめましょう。

彼らの病気の改善が遠のくだけでなく、自己評価の低下やストレス、自己嫌悪によってうつへと深刻化してしまうリスクがあるためです。

◯周囲の方へのお願い

人によりけりではあると思いますが、彼らが仕事に対して情熱を失ったのにはおそらく何かしらの理由があると思われます。

そのため、大切なのは否定しないことと話を聞いてあげること。この2つになってくると思います。

また、特に影響をあたえる可能性が高いのはこの病気の場合、同僚や上司といった会社の人間になってきます。

まずは、会社に対しての不満や気になること、過剰労働をさせていないか…気になる要素を一つ一つ確認していくようにしてみて下さい。

大切なことはその原因について改善することになってきます。

給料面や制度の見直し、過剰労働を制限してまとまった休暇を与える…など。

大切なことは、仕事は仕事、プライベートはプライベートと割り切ることができるような環境構築になってきます。

そのためには、職場が動く必要があります。

一人の社員のパフォーマンスの低下は、少なからず全体の仕事に悪影響を与える可能性が高いものだと考えられます。

だからこそら社員への思いやりや全体効率を意識して、その人がやる気を出せるような環境作りに尽力することをお勧めします。

◯まとめ

うつと燃え尽き症候群は全く違うもの、ということをよく気をつけた上で怠け者としてのレッテルを貼らない、対等に扱う、正しい評価をする。

これらのことが最も改善に大切になってきます。

本業にしか影響が現れないからこそ、本業に何かしらの影響が隠されているに違いないとも言えるでしょう。

そのためにも、まずは職場の中の原因探しに努めてみましょう。

改善できそうな点なら改善のために努められないか、もしも無理そうならば必要に応じて配置転換の相談や、転職を検討するなど別の方法を検討していく必要があります。

患者さんの希望を聞きつつ、適切な方法が何なのか判断していきましょう。

そのためにもまず、患者さんを一人の人として接していくことで、しっかりと話を聞くことのできるような関係性を築いていきましょう。

胆のう症にならないために

【はじめに】

食事中の脂肪の分解を助けている胆汁という消化液は肝臓でつくられます。

この胆汁を肝臓から十二指腸に運ぶ管を胆管といいます。

そして、胆管の途中で枝分かれする形で「胆のう」という袋状の臓器があります。

胆のうは一時的に胆汁を貯めておき、油の多い食事を摂った際などには収縮して貯めておいた胆汁を十二指腸に排出するはたらきをしています。

胆石症とは、胆のうや胆管に結石ができたものです。

この疾患では、時に胆石発作と呼ばれる突然の激しい痛みや黄疸、発熱などの症状を呈する病気をいいます。

今回は、多くの人が経験するリスクを抱えていると言われている「胆石症」に罹患しないために普段から簡便に取り組める対策などを説明していきます。

【第1章】胆石症の原因とは?

まずは、胆石のできる場所による違いを説明します。

胆のう結石は、胆のう内に結石ができたものであり、胆石症のなかで最も多くを占めます。

胆のう結石のほとんどは無症状とされていますが、ときに胆石発作の痛みや急性の胆のう炎を起こして腹痛や発熱を起こすことがあります。

胆のうは胆汁を貯める機能を有している臓器であり、食べ物が消化管に到達すると収縮して胆汁を絞り出します。

仮に油の多い食事をしたときにはより強く胆のうが収縮します。

その結果、胆のうの出口に結石が詰まって嵌頓を発症すると強い痛みを起こします。

また胆のう結石があることで胆のう内の胆汁の流れが滞り、細菌感染を起こし胆のう炎に繋がります。

また、結石が胆嚢内ではなく胆管にあるものを胆管結石と呼んでいます。

胆のう結石と異なり胆管結石は症状を起こすことが多いです。

その機序としては、胆管の流れを結石がせき止めてしまうことで細菌感染を起こし胆管炎を発症するのです。

胆管炎は短時間で生命にかかわる重篤な状態となることも多く、緊急での治療を必要とします。

胆管結石の多くはビリルビンカルシウムという種類ですが、これは細菌感染がきっかけとなって作られやすい物質です。

そして、肝内結石という種類の胆石もあり、いわゆる肝臓内の胆管に結石を生じたもので、比較的珍しい疾患です。

胆汁には、コレステロール、レシチン、胆汁酸、ビリルビンなどの成分が含まれており、これらのバランスが保たれていることで普段は液体の状態になっています。

胆石症はこれらのバランスが崩れることで発生します。

脂質の多い食事を続けると胆汁中のコレステロールの割合が増加します。

そして、次第に溶けきれなくなって結石となったものがコレステロール結石です。

このコレステロール結石は、胆石症のなかの大半を占めているとされるものです。

加齢とともに発症率は高まる傾向にあるため、中高年以上の発症が多く、コレステロール結石は特に中年以降の肥満の女性にできやすいと言われています。

稀ですが、溶血(赤血球の中のヘモグロビンが外に出ること)や肝障害が原因となって黒色石という種類の結石をつくることもあります。

また、胆石を起こしやすい要素として「5F」と呼ばれるものがあります。

一つ目は、40歳代(Forty)、二つ目は女性(Female)、三つ目は肥満(Fatty)、四つ目は白色人種(Fair)、そして五つ目は多産婦(Fecurd)という項目です。

そのほか、妊娠や急なダイエットなども胆石症を起こしやすくするといわれています。

また、胆石症はもともとの体質のほか、食物繊維やタンパク質が少なく脂質や糖質が多い食事を取り過ぎてそれに伴う肥満などとも関連性が考えられております。

【第2章】胆石症にならないために出来る事

前述の通り、コレステロールなど脂肪分の多い食事、それに伴う肥満、糖尿病、脂質異常症といった疾患は胆石症の大きなリスクになります。

そのため、栄養バランスの取れた食事と適度な運動を心がけ、規則正しい生活を送ることが予防する上で重要な視点となります。

特に豆類や昆布、わかめ、果物、大麦などに含まれる水溶性の食物繊維はコレステロールの吸収を抑える働きがありますので、積極的に摂取すると良いでしょう。

また胆石症を早期発見するために、定期的に健康診断を受けることも重要な鍵となります。

胆石のリスク因子としては数々の統計結果より、女性、肥満、急激な減量、妊娠回数の増加などが指摘されています。

胆石は生活習慣と密接に関連しており、胆石発作の予防では過食・暴飲暴食を避けることが第一に重要です。

特に食事面ではコレステロールの制限、脂質の適量摂取、蛋白質・食物繊維の摂取による便秘の改善がキーポイントです。

また、規則的な食生活、胃酸の過剰分泌を引き起こすアルコール飲料や香辛料などの過度の摂取の制限をすることで胆石症を予防することができると考えられています。

そして、女性は40歳代になると、女性ホルモンが減少し、コレステロールの代謝がわるくなり、肥満傾向になり、胆石ができやすくなると言われております。

また、昨今の我が国では男性の胆石人口が実は増加してきています。

男性においても、適度な食事を規則正しく普段から摂取するように努めて、無理のない適度な運動をしながらストレスを解消するのも大切な要素です。

ストレスそのものも胆石発作を誘発する可能性がありますので、ストレスが溜まらないようリラックスできるときは前向きにしましょう。

そして、肉や魚、豆腐といった高蛋白の食品を積極的にとるように意識して、ビタミンCを果物・野菜からしっかり摂取しましょうね。

また、適度のアルコールやコーヒーは胆石形成を抑制する作用があります。

コーヒーは胆石症を予防する可能性が示唆されていますので、1日1~2杯を飲みながら、ゆっくりとリフレッシュした時間を過ごすとよいでしょう。

ただし、過度のアルコール摂取やコーヒーの飲みすぎは逆効果とも言われていますので注意が必要です。

何ごとも適度が肝心ですので、日常的に暴飲暴食をしないように認識しておきましょう。

【まとめ】

胆石症とは、胆のうや胆管に石(結石)ができることで生じる、痛みをはじめとするさまざまな症状をきたす疾患の総称です。

この胆石症は、できる場所によって3種類に分けられます。

具体的には、胆のうにできる胆のう結石、消化液の胆汁が通る胆管にできる総胆管結石、そして肝臓の中にある胆管にできる肝内結石(肝内胆管結石)があります。

このうち最も多く見られるのは胆のう結石です。

胆石を構成している成分も、コレステロール、役目を終えた赤血球が壊れる際にできるビリルビンという成分、カルシウム物質などが様々な種類があります。

胆石症は、食事の欧米化が進み、高脂肪でコレステロールを多く含んだ食べ物を多く摂取する、あるいは食物繊維量の不足、不規則な食生活などが形成される原因と考えられます。

胆石症を予防するために、特に食事面では野菜、果物、魚介類を多くとるようにしましょう。

そして、決まった時間に3食をしっかりととるように意識して、暴飲暴食を控えましょう。

また、ゆっくりよく噛んで食べることで食べ過ぎを抑えることができます。

さらには、1日約2リットル以上の水分をきちんととることによって胆石の生成を抑制することが出来ることが期待されていますので実践してみてくださいね。

今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。