HSP~繊細なあなたへ~

HSPは病気や障害を指す医学的言葉ではなく【気質】を指す心理学の言葉です。

HSPとはHighly(行動)Sensitive(敏感な)Person(人々)という意味から頭文字をとりHSPと呼ばれています。

HSPの4つの特徴。

・簡単に結論が出る様な物事であっても、深くさまざまな思考をめぐらせる。

・感情に刺激を受けやすく刺激に対する反応が強く表れやすく疲れやすい。

・全体的に感情の反応が強く、共感が強く、他人との心の境界線が薄く相手の感情の影響を受けやすい。

・他人が気付かない様な、些細な音、光、匂いに敏感に反応する。

HSPを知り理解する。

HSPは生まれつきに神経が細やかで感受性が非常に強く敏感な気質の持ち主です。

感覚的な刺激に対して、無意識的・反射的に対応する脳の「扁桃体」の機能が過剰に働きHSPではない人と比べて刺激に強く反応し、恐怖や不安を感じ取りやすいのです。

相手の気持ちを察知して行動したり、物事を深く探究できる半面、些細な事で動揺しストレスをためてしまいがちです。

毎日不安な日々が続く状況の中「さまざまな情報が気になって毎日が不安で仕方ない」

日常生活の中でも「周りの顔色が気になって意見が言えない」「些細な出来事が気になって辛い」そんな気疲れしやすさ生きづらさを感じてしまうのです。

ほんの些細な他人が気にならないような物事でも不安や心配してしまうのです。

人と話してる時でも、相手が無自覚にメガネを触っているなどの動作に「私の事嫌いだと思っているのでは」「本当は面倒だと思っているのでは」と考え込んでしまうのです。

それは他人からしてみれば「気にしすぎでしょ?」「そういう考え方、直した方がいいよ」と言われたり思われたりするかもしれませんが違うのです。

HSPとは考え方や性格といったものではなく持って生まれた[脳のメカニズム]なのです。

感情の反応が強く共感が強いため、誰かの悲しい顔を見ると自分も同様に悲しくなるのです。

また機嫌の悪い人が周りに居ると居づらく苦しいのだ。

「あの人、私に怒っているのかな」「何かしたかな?」と不安になってくるのです。

不安や心配な事が多いため「あの人、あんな場所に携帯置いてたら落ちるんじゃないのかな」「そのお茶、ちゃんと奥に置かないとこぼれちゃうよ」など他人の雑さが気になったりするのです。

その不安や心配が日常の中に溢れているから疲れやすいのです。

他人の目が気になるがゆえに頼まれたら断る事も苦手です。

「断ったらウザイと思われるかな」「食事に誘われたけど、行きたくないけど行かなかったら嫌な奴とか思われるかな」と思うと断る事も出来ず他人の目が気になる故に笑顔で「行きます!うれしいです」と言ってしまうのです。

それが日常になってくると自分の心にも身体にも負担ばかりが増えるのです。

他人の気分に振り回されやすく、対人関係に疲れ忙しくなると、一人で静かに過ごせる刺激の少ない場所に籠ってしまいたくなったりします。

ですが日常生活を送るうえで、籠りっぱなしっというのは困難だろう。

HSP自体は病気ではありませんが、HSPの特性により心が刺激を受けすぎた結果、日常生活や仕事に影響が及んだり、ストレスによる、うつ病や胃腸炎などの疾患になってしまったりなど、マイナスに作用する事もあります。

日常に支障が出て自分一人で対処できないようであればカウンセリングを受けたり、病院で適切な、診断と治療を受け症状に応じた治療を受ける事で、辛い状態を緩和することができる。

「カウンセリングには行きづらい」「あまり薬には頼りたくない。」と思う人も中にはいるだろう。

だがカウンセリングに行く事により心が少し楽になったり、違う考え方を出来るようになる事もあるだろう。

他人に相談する事により自分一人では抱えきれない不安や恐怖、悩みを和らげてくれるだろう。

HSPは欠点ではありませんし、自分自身を制限する事もありません。むしろ長所となる部分も多くあります。

「HSPだから・・・」とネガティブに考えるのではなく、生まれつき持っている才能としてとらえるのがいいのではないでしょうか。

もし、繊細であることで生きづらさを感じるなら、まずは「HSPであることによって自分は何に困っているだろう?」を知ることが大切です。

その困りごとや辛さを取り除く為に、環境や行動を工夫し、自分の特性に合わせた対処法を考えてると、日常が豊かになっていくのではないだろうか。

繊細な人たちとの付き合い方。

もし自分の周りに「HSPかな?」という人がいた場合、どのように接するのがいいのか。

また、些細な事で傷ついてしまう人へのモヤモヤには、どう対処すればいいのか。

先天的に傷つきやすい人とのコミュニケーションをどうすればよいのか知っていれば、よい関係を築くことが出来るだろう。

もし会社に繊細な人がいた場合、耳を傾けてほしいのです。

例えば「皆がいる環境だと集中できないので空いてる会議室で仕事をしてもいいですか」と聞かれたら「そんな事を気にするな」と言わずに「自分に、その感覚はわからないけど、あなたにとったら、そうなんだね」と受け止めて、対策をとってほしいと思います。

繊細が故に、顔色が気になりながら伝えてくるのです。

この一言を言うだけでも勇気ある一言なのです。

HSPの人が周囲から理解を得にくい理由とは。

HSPの人はHSPの気質を持たない人に、自分の繊細な気質や生きづらさを理解してもらいにくく相談をしても「それは、あなたの思い込みでしょ?」「そうやって自分は特別な人だと見られたいんでしょ?」「気にしすぎだから、もっと気楽に生きればいいのに」と否定的な反応を、つい返してしまうものです。

その為、HSPの人は誰かに生きづらさを打ち明ける事を諦め距離を取ったり、「自分は他の人と比較すると変なんだ・・・」と自分で自分を否定してしまう事があります。

HSPと言う言葉自体は、TVや本などで、その名称を見聞きした人は多いですが、うつ病や発達障害と比較すると、まだ知名度は低く、どうしても周りの理解が得られにくいのも一因でしょう。

ひとくちに感覚といっても、甘党、辛党、笑いのツボ、猫舌、感動しやすい、しにくい、と人によって感覚の差がある事がよく分かるものに対して敏感であれば周囲からの理解も得やすいと思います。

しかし生きづらさを感じるHSPの人が敏感だと感じるものは、雰囲気などの、うまく言葉にしにくいもの、定量化できないものが多く、どうしても「気にしすぎ」という言葉で片付けられやすいのです。

非HSPの人から見ればHSPの人は「いつも自意識過剰で神経質な人」「自分が全然気にならない事でストレスを感じている人」「繊細すぎて逆に気を使わなければならず付き合うこっちが疲れてしまう」など、違和感や付き合いづらさ、うまく言葉にできない直感から「ちょっと苦手」と感じてしまう事もあるでしょう。

また、[繊細=打たれ弱さ、ストレス耐性の低さ]と考えている人なら、「そんな繊細ならやっていけない」と言いたくなってしまう事もあるでしょう。

」特に、男性のHSPの場合、繊細すぎて男らしくない、ナヨナヨしてて女々しい、と言われた経験から「HSPではなく、男性として駄目なんだ」と自信を喪失し、恋愛に対しても自信が持てなくなる事も考えられるでしょう。

家族、友人がHSPの場合にできる事。

まずは、先入観をなくして受け入れることを心がける。

非HSPの人がHSPの人から悩みを打ち明けられても、どうしても、その悩みが上手く理解できないから上記にも述べた様に、先入観をもとにした反応をしてしまうものだろう。

しかし、それではHSPの人にとっては「自分の生きづらさは人には理解されなかった」という印象ばかりが残り、悩みを打ち明けても無駄だと思い何も打ち明けようとしなくなります。

その為HSPの人(あるいはHSPだと思われる人)から悩みを打ち明けられた時は、なるべく先入観を取り除き、相手の生きづらさや敏感さを受け入れてあげる様に心がけてあげる事が大切です。

もちろん悩みを相談するだけでは、HSPの人がもつ敏感な気質が根本的に改善されるというわけではありませんが「自分の生きづらさを受け入れてくれた」「理解しようとしてくれた」という事が実感できると、その事で、安心感を得たり、相談した相手の事を信頼できるようになります。

周囲の人から自信の悩みを「受け入れられなかった」「理解してもらえなかった」という事から孤独になりがちです。

その孤独を解消する為にも、相談してくれたら相手の話を遮ったり、個人的な問題として終わらせるのではなく、受け入れるようにしましょう。

この姿勢はカウンセリングでいう「共感理解」に近いものです。

うまく言葉にしづらい生きづらさを感じている事を理解してあげて下さい。

HSPの人が皆、自分の言葉にしづらい生きづらさを文字や声にして表現出来るわけではありません。

漠然としているが生きづらさやしんどさなどを感じ、また、その事をうまく言葉に出来ない、もどかしさや自分の非力さで、二重に辛さを感じることもあります。

「うまく言葉に出来ないけど繊細な気質や気苦労や生きづらさを抱えてるんだ」と理解して接する事が大切です。

共感や理解を示すだけでも、HSPの人からすれば安心感や信頼感を抱くことができるので、根本的な解決に繋がらなくとも自分で自分を責めたり孤独を感じ塞ぎ込む事を防ぐことができます。

ですが、HSPの人に対して理解や関心を示すことは大事ですが、過度に相手の辛さや悩みを聞き出そうとしたり、急に距離感を詰めて、べったりと付きまとうような接し方では、HSPの人に過度に気を遣わせてしまう事になります。

「コミュ二ケーション能力=どれだけ相手と心理的に近づけるか」と考える人は、無自覚のうちに人との距離を詰めるだけ詰めて、相手に余計なプレッシャーを与えている事もあります。

そのため、「親しき仲にも礼儀あり」という言葉もあるように、親しい間柄でも適度な距離感を保つことは大切です。

HSPの人たちは、けして「特別扱いをしてほしい」というわけではありません。

HSPの人たちは、非HSPの人たちよりも「敏感で繊細な気質」をもっているだけなのです。

繊細で敏感だからこそ出来る様々な事もあります。

「人の顔色が気になる」言葉を返せば「よく人の事を見てる」見ているから他人が気付かないような些細な事も気付け、それが周りの助けになっていたりする事もあるのです。

この多くのストレス社会の中でHSPの人は生きづらさを感じる事も多いと思います。

それでも、この「気質」とうまく付き合っていけば、心豊かに過ごせるのではないだろうか。

変形性関節症にならないために

【はじめに】

変形性関節症は、関節軟骨領域における進行性の変性病変を主体としています。

変形性膝関節症とは、体重や加齢などの影響から膝の軟骨がすり減り、膝に強い痛みを生じるようになる病気です。

女性に発生することが多く、加齢、肥満、外傷なども変形性膝関節症の発症に関与していると考えられています。

膝は体重負担が大きくかかる部位であり、変形性膝関節症の発症を防ぐためには体重を増やしすぎないようにコントロールすることが重要です。

さらに、膝周囲の筋力をしっかりと保持することも、膝への負担を軽減させるためには有効だと考えられています。

そして、変形性膝関節症は明らかな原因がなく、加齢に慢性的な機械的刺激が加わって発症する骨の変形性変化として捉えられています。

本症に対する治療の第一選択は保存的治療であり、もし発症すれば種々の保存的治療を試みる方が多くいらっしゃいます。

仮に治療目標の達成度が十分でない場合には生活の質をできる限り高めるために、手術などの観血的治療や再生治療も含めて個々に治療方針を吟味すべきであると考えられます。

今回は、特に中年期以降に発症しやすいと言われている「変形性膝関節症」にならないために普段から簡便に取り組める対策などを説明していきます。

【第1章】変形性膝関節症の原因や症状とは?

若い頃にはほとんど膝の痛みなど感じなかったのに、40歳を過ぎたあたりから明確に膝の痛みを自覚し始めるという方が最近では増加しています。

特に40代過ぎからの膝の痛みの多くは、変形性膝関節症が原因として多く認められます。

変形性膝関節症とは、膝の関節内でクッションの役割をしている関節軟骨がすり減って、骨と骨が摩擦を起こすようになることで膝の関節が変形してしまう病気です。

本疾患では加齢や肥満、若いころの膝への外傷などの要素が主な発症原因となります。

そもそも日本人は一般的にO脚の人が多いとされており、膝の内側に負担がかかりやすいと言われています。

そして、膝関節を支えている半月板も徐々に質が変化して、少しのストレスで切れてしまうこともあります。

重要な役割を担っている半月板が切れてしまうとその位置がずれて膝のクッションの役目を果たさなくなり、膝関節の軟骨が減っていくことに繋がります。

変形性膝関節症の典型的な症状としては、最初は強ばるなどの違和感から始まります。

そして、徐々に階段を上り降りする際や立ち上がったときに膝が痛む、そして炎症によって腫れてひざ痛を自覚するという具合に、次第に強い症状が出現します。

この変形性膝関節症には2つのタイプがあると言われています。

一つ目は膝関節の外側がすり減る外側型、そして二つ目は内側の関節がすり減る内側型であり、両者でその特徴は大きく異なります。

例えば、外側型の場合は、怪我や病気などの二次性の要因から発症することが往々にしてあります。

また、内側型のケースでは、加齢や肥満、O脚などの一次性の要因が多く認められます。

そもそも膝関節にかかる体重の負荷度合いとしては、内側が7割、外側が3割程度と言われています。

ですから、加齢や肥満、O脚などの要因によって負担の大きい内側型の変形性膝関節症を発症する方が多いと考えられます。

膝関節は、平坦な道を歩くだけでも体重のおよそ3倍の負荷がかかり、立ったりしゃがんだりすればさらに体重の概ね8倍も負担がかかると言われています。

日常生活において我々は膝を酷使していると思われますので、加齢や過剰体重によって繰り返し負荷がかかった膝軟骨が擦り減ってしまうのは当然の自然現象とも言えますね。

【第2章】変形性膝関節症にならないために出来る事

さてここからは、特に中年期以降に注意すべきひざ痛の主因である「変形性膝関節症」の治療方法や予防対策について説明していきます。

まずは、ご自身でできる有効な対処法としては、膝の負担を減らすために極度に体重を増やさない、О脚の場合には意識して治す、また正しい姿勢で歩くことや正しい靴を選ぶ手段などが挙げられます。

特に、どんな方のケースでも有用なひざ痛の治し方としては、「膝の曲げ伸ばし」をすることが重要な視点となります。

通常では、変形性膝関節症の方では、ハードな筋力トレーニングやランニングなどで膝部分に過度な無理を強いてしまうと、膝軟骨は余計に擦り減ってしまい症状が悪化します。

したがって、ストレッチをする程度のゆっくりとした曲げ伸ばし運動がもっとも理想的な良いエクササイズと考えられていますので、ぜひとも毎日でも膝の曲げ伸ばし運動を継続してみましょう。

変形性膝関節症を予防するためには、発症の要因となるリスクファクターを一つでも減らす努力が必要となります。

リスクファクターとしては、前述した通りで正座など膝関節に負担のかかる体勢をとること、下肢筋力の低下、過度の肥満、あるいは下肢のむくみなどが考えられます。

変形性膝関節症を予防するためには、日常生活の中で簡便に対策を行えることが重要です。

例えば、正座や和式トイレでしゃがむといった膝に負担のかかる姿勢を避けるようにしましょう。

そして、大腿四頭筋などの筋肉を鍛えること、温めて血流をよくしてから関節を動かすこと、肥満を指摘された方の場合には減量するといった対処法などがあります。

また、これらのリスクファクターへの対策を行うのみならず、水中歩行などの膝に負担の少ない運動を習慣的に実践して、膝周りの筋力をつけることも良いとされています。

最近では、ヒトの皮下組織に存在する脂肪組織由来幹細胞を用いた再生医療によってひざ痛が改善する可能性が期待されています。

この脂肪組織由来幹細胞は、骨芽細胞、脂肪細胞、筋細胞、軟骨細胞などの間葉系に属する細胞への分化能を有しており、実際に本邦でも変形性膝関節症に対してこの幹細胞による再生医療が本格的に開始されています。

変形性膝関節症は退行性疾患です。

疼痛の原因に対する対症療法的な理学療法のみを行って、根本的なメカニカルストレスの増大を改善しなければ徐々に症状が悪化すると考えられています。

変形性膝関節症で発症した軟骨や半月板の損傷は、近年の進歩している医療技術をもってしても完全には元に戻せませんので事前に本疾患にならないために予防策を講じるようにしましょうね。

【まとめ】

私たちは普段から膝の円滑な動きによって、平地の歩行や階段の昇り降りなどの日常的な動作を実践しています。

変形性膝関節症では、膝の軟骨組織がすり減ることによって痛みが生じる病気です。

特に中年から高齢の女性に多い病気と言われており、変形性膝関節症は一度進行すると日常生活にも多大なる影響が及ぶために膝症状に対する予防や治療を行うことが重要な視点となります。

膝関節は普段から動かさなくなれば徐々に硬くなり機能低下を起こします。

特に働き盛りの中高年で、長時間座ってデスクワークを行う場合には、膝の痛みの強度や変形度合いに関係なく、出来る限り時間をみつけて膝の屈伸運動を心がけることが重要です。

中年期以降に少しでも膝の部分に痛みや違和感を認めた際には、早期的に整形外科を受診して、対症療法を含めて手術治療や再生医療を含めた方向性を検討してもらいましょう。

今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。

保育園で働く看護師って何をするの?保育園で働く看護師の実際

children sitting on wooden chairs

保育園は、保護者が働いているなど何らかの理由によって保育を必要とする乳幼児を預かり保育する施設です。

保育園で働く看護師は、保育士とともに子どもの健康状態や成長を見守りながら、保護者の育児生活をサポートします。

乳幼児が風邪などの病気やその回復期で、集団生活が難しい場合は専用の保育室で一時的にお預かりする「病児・病後児保育」などもあります。

保育園では感染症の流行も多く、怪我や病気が突発的にみられることもあります。

乳児(0歳児)を預かる保育園は、施設形態によって看護師の配置が義務付けられる場合があります。

また、設置義務のない保育園でも、予防医学の指導も重要であることから、できるだけ看護師を配置するようにと厚労省が推進していることもあり、保育園での看護師の需要はますます高まっています。

ここでは、保育園で働く看護師の仕事内容やメリット、向いている人の特徴などについてご紹介します。

保育園で働く看護師の仕事内容や役割

保育園で働く看護師の仕事は、主に園児の健康管理です。

一般的には、1つの保育園に看護師1名での勤務になります。

0歳児クラスから年長クラスまで幅広く担当し、適宜健康状態をチェックします。

子どもたちは、大人のように自分自身の身体の調子をうまく表現できないため、保育園で働く看護師には園児たちを注意深く観察する能力が必要となってきます。

具体的な仕事内容としては、乳幼児の全身状態の管理や、怪我をしてしまった園児の応急処置、アレルギー持ちの子どもへのケアや投薬、保育園で実施される身体測定や健康診断、歯科検診の補助、職員の健康管理、手洗い・うがいなどの衛生指導をはじめとする予防医学の指導、保健指導や「保健だより」の作成などがあります。

さらに、園児の保護者とのコミュニケーションや相談の対応にあたることもあります。

職場によっては、保育士の補助をはじめとする保育業務を行うこともあります。

保育園で働く看護師の1日のスケジュール例

08:30 出勤・園児のお預かり・ミーティング

出勤後保護者から園児をお預かり、保育士など保育園で働くスタッフとミーティング、園児の病欠や服薬などに関する情報共有

09:30 バイタルサイン測定・園児の健康状態の把握

乳幼児を中心にバイタルサイン測定をはじめとする全身状態の観察、他園児の健康状態の把握、保護者からの連絡帳のチェック

10:00 保育業務の補助

保育士と一緒におむつ交換や授乳、散歩や外遊びなどの保育業務の補助

11:15 手洗い・うがいの指導

昼食前の手洗い・うがいの指導を実施、夏場はプールで園児の着替えに付き添って皮膚の状態もチェック

11:30 昼食

昼食後内服が必要な園児への与薬管理

13:00 お昼寝

園児がお昼寝している時間に昼食や休憩

14:00 その他の業務を実施

救急箱の点検や補充、健康だよりや記録・書類などの作成

17:00 園児を保護者へ引き渡し・翌日の準備

保護者が園児のお迎えに来るので引き渡しの対応、翌日の準備

17:30 退勤

保育園で働く看護師の4つのメリット

保育園で働く看護師のメリットを詳しく見てみましょう。

子どもの成長を身近に感じられる

保育園で働く看護師の一番のメリットは、子どもの成長を近くで感じられることでしょう。

保育園で看護師として働くことは、子供たちと触れ合いながら働くことができるので、子どもが好きな人は専門知識や活かしながら、病院やクリニックとは違ったやりがいを感じながら、働くことができるでしょう。

自身の働き方次第で、保育園全体の健康維持に貢献することができる

保育園では看護師1人で看護業務を行うため、責任を伴いますが、工夫次第で子どもの健康にも大きく貢献することができます。

ポスターのデザインや貼り方によって、園児の注意を引き付け、手洗いやうがいの意識を向上することができたり、子どもの食生活を意識させたりすることもできるでしょう。

保育士など保育園で働く他スタッフに対しても、看護師の立場から健康に関するアドバイスができます。

規則正しい生活ができ、家族との時間やプライベートと両立しやすい

保育園で働く看護師は、カレンダー通りに土日・祝日はお休みを取れることが多いので、家族やプライベートの時間をしっかり確保できることも大きな魅力の1つでしょう。

夜勤もなく、残業も少ないため、看護師で働きながらも規則正しい生活を送ることができます。

医療行為がなく、忙しさに追われることが少ない

園児の怪我や病気といったトラブルがない限り、そこまで忙しさに追われることなく安定して働くことができます。

保育園では医療行為を行うことがないため、採血や注射などの医療行為が苦手という看護師にとっては働きやすい職場といえるでしょう。

保育園で働く看護師のデメリット

常に子どもたちと関わる仕事のため、子どもが苦手な人にとっては難しいでしょう。

また、看護師としてキャリアアップしていきたいという人にとっても、保育園で働く看護師は医療行為を行うこともないため、物足りなさややりがいを感じにくい職場となるかもしれません。

保育園で働く看護師は、夜勤もなく、残業も少ないため、病院勤務の看護師と比較するとお給料が低くなります。

病院勤務だと正看護師と准看護師でお給料の差がありますが、保育園で働く場合は差がほとんどありません。

保育園で働く看護師に向いている人の特徴5

子どもが好きな人

保育園で働く看護師は、常に乳幼児や園児と触れ合いながら働くことができます。

子どもの成長を身近に感じ、自分自身が作ったポスターなどで子どもたちの健康維持や予防医学にも取り組むことができるので、子どもが好きな人にとってはとてもやりがいを感じながら働くことができるでしょう。

医療行為が苦手な人

保育園では園児が怪我や病気になった時に看護師として対応をしますが、採血や注射などの医療行為をすることはありません。

そのため、医療行為が苦手という看護師にはぴったりの職場といえるでしょう。

看護師として働きながらも家族との時間やプライベートを充実させたい人

保育園で働く看護師は夜勤もなく、残業も少なく比較的定時に退勤することができます。

また、カレンダー通りの勤務で土日・祝日はほとんどお休みが取れるということが多いため、看護師として働きながらも家族との時間やプライベートを充実させることができます。

小児医療の知識がある人

保育園で預かる子どもの年齢は0~6歳になります。

必須というわけではありませんが、子どもたちと関わる仕事のため、小児医療経験や保育・育児経験があると対応しやすいでしょう。

小児の感染症やアレルギーに関する知識がある人

子どもは年齢によってかかりやすい病気や感染症なども異なるため、小児特有の病気や感染症、アレルギー疾患に関する知識があると迅速に対応できるでしょう。

保育園は集団生活なので、感染症が発生した場合は迅速な対応を取らなければ、保育園全体に蔓延してしまう可能性もあるため、日頃から十分注意して観察する必要があります。

まとめ

保育園で働く看護師は、病院やクリニックで働く看護師の仕事内容とは異なりますが、看護師の資格を活かしながら、保育についても学ぶことができます。

産休・育休後の家庭での子育ての経験を活かすことができる職場といっても良いでしょう。

仕事と家庭やプライベートを両立しやすい保育園での看護師の仕事は、無理なく働きたいという子ども好きな看護師には人気の職場となっています。

ぜひ、子供たちの笑顔に囲まれながら、子供たちの成長を身近に感じて働いてみてはいかがでしょうか。

腎がんの体験談

unrecognizable woman with lasers on belly during fat loss treatment

腎がんは、腎臓に発生する腫瘍で、50歳から70歳の中高年に多い悪性腫瘍です。

腎がんは、初期で症状が出にくく、画像検査が明確に出来なかった時代には、痛み、腹部の腫瘤、肉眼的血尿などの症状によって見つかることが多くありました。

現在でも、8割近くが症状もなく、検診などの超音波検査やCT検査によって、偶然に腎がんが発見されるケースが増えています。

この記事では、そんな腎がんに罹った人の体験談を紹介します。

・障害者手帳を作るための病院の検査で腎がんが発見されたAさん

Aさん(60代女性)は、シングルマザーで4人の子供たちを育ててきましたが、自分の身体よりも子供を中心に生活してきました。

Aさんは、2018年に社内で胸椎を骨折し、傷病手当をもらいながら生活していました。

また、持病である脊椎関節炎が悪化し、障害年金と障害者手帳を取るためにかかりつけの整形外科の先生に相談していました。

障害者年金についての診断書を先生に書いてもらい、障害者手帳の方は、他の指定医師に紹介状を書いてもらって診察を受けました。

そこでは、CT、MRIを撮った後の診断で、腎臓に大きな腫瘍があることが判明し、子宮にも影があることが分かりました。

そのことから、Aさんは泌尿器科と婦人科がある総合病院に紹介状を書いてもらうことになりました。

Aさんは、その時2019年の年末だったため、年明けの1月に総合病院を受診することに決めましたが、このことを育児中の長女に電話しましたが、話しながら泣いてしまったそうです。

Aさんは、2020年1月に総合病院の予約がとれ、長女と孫と次女に付き添われて受診しました。

婦人科の検査では、子宮筋腫で経過観察をしましょうと言われ、泌尿器科では腎臓がんのステージ2だと診断され、すぐにでも手術をしたほうが良いと言われました。

Aさんは手術を勧められ、一旦は2月に手術をすることに決まりましたが、Aさんが高血圧だったために手術は延期になりました。

その後、5月に手術をすることが決まり、コロナに感染していないかを確認するため、CTで肺の検査を受けました。

入院したあとは、面会が禁止されていましたから、家族との連絡はLINEのみで行ないました。

Aさんの手術は左腎臓を摘出しましたが、5時間かかりました。手術後、2日目から重湯の食事ができ、歩行もOKになって歩くように言われ、4日目には自分でトイレに行けるようになりました。

そして、手術後8日目に退院することができ、2週間後には検査結果を聞くために、再度病院に受診しました。結果は腎がんでステージ1と言われ、3ヶ月後に経過観察と検査をすることになりました。

Aさんは、職場で怪我をしたことや、持病が悪化したことで検査をしましたが、そのことで腎がんを早期に発見することができました。泌尿器科の先生から、ありふれた手術だから失敗することはないと言われたことで、安心できたといいます。

また、准看護師の長女からは、不安だったときに、転移したらその時に考えればいいと言ってくれ、そのことで気が楽になったそうです。

・生活習慣を変えたことでかなり回復してきたというBさん

Bさん(50代女性)は、2008年にステージ4の腎がんが見つかり、手術をしましたが副腎の転移は切除することができずに残存したままでした。

Bさんの場合、標準治療をずっとやってきて、腸閉塞により2回の入院を経験し、重篤になったときに親族を呼ばれたこともありましたが、復活できました。

残していたがんは10cmまでなったこともあり、増大しては次の治療をし、新しい薬を使うといったことを繰り返しながら、最初に腎がんが見つかったときから11年半を超えていました。

この時のBさんの気持ちは、「もう一生笑うことができないまま死んでしまうのか?」と思うこともあったそうです。

しかし、がんになっても長く生きた人のことを調べ、食事、睡眠、生活全般、気持ちの持ち方などを変えていくうちに、体調が良くなり血液検査の結果も良くなっていました。

Bさんには6人に子供がいて、高校生になる子供もまだ2人いますが、現在では全身の状態も良好で、痛みもなく仕事もできて家事も無理のないようにやれています。

さらに、それまでひどかった花粉症の症状も治まり、生活習慣を改善したことで昔よりも体調はよくなっています。

副腎の腫瘍についてはまだ5cmありますが石灰化しつつあり、2017年には小結節の多発肺転移があったものの、縮小しています。

血液検査の数値も問題なく、全て基準内にあって引き続き食事療法などの生活習慣に気をつけているそうです。

Bさんは「とにかく人生を楽しむこと」を優先課題とし、これからも長生きするという気持ちを持ち続けていて、今ではがん発覚前よりも幸せを感じているといいます。

・腎細胞がんになったことで人生を見つめ直す転機となったCさん

Cさん(50代男性)は、2002年に早期の腎細胞がんと診断されました。

人間ドッグの精密検査を受けたCさんは、「腎臓に腫瘍があります。

腎臓ではほとんど悪性ですからすぐに切りましょう」と言われました。

腎臓がんの場合、生検(がんを疑われる組織を採取して直接調べること)ができません。したがって、手術してみなければ悪性かどうかも分かりませんから、手術をすることが第一の選択となります。

Cさんの場合、幸い腎細胞がんの初期でたちの良いものでしたが、がんが切除しにくい箇所にあったため、手術中に開腹手術に変更し、左側の腎臓を全摘することになりました。

術後の療法として、インターフェロンやインターロイキンを注射するといった免疫療法も考えられましたが、医師からそれほど効果がないといわれ、副作用のことなどもあってCさんはそれらの療法は受けないことにしました。

腎臓がんの場合、発病してから10~20年経っても再発の可能性があることから、定期検診はずっとかかせません。Cさんは今でも半年に1度の割合で受診しているそうです。

また、Cさんの家系は、いわゆるがん家系でがんで亡くなった身内もいて、がんの告知を受けた時は不安でどのように解決すればいいのか分からなかったといいます。

片方の腎臓がなくなることについて、患者の誰もが不安に思っていますが、Cさんにとって自分の欲しい情報が本やインターネットでは探すことができなかったそうです。

しかし、実際に生活してみると、水分をこまめに摂ることに気をつけていれば、食事制限などもなく特別に心配することは起きませんでした。

また、Cさんは情報がないのなら、自分で発信していこうとホームページ『闘病の森』を立ち上げ、そこに闘病記を書き始めました。

さらに『腎細胞がんの掲示板』を作ったことで、大きな反響を呼び、全国の人たちが自分の体験談を書いてくれるようになりました。

たとえば、「術後3日間は辛くても4日目からは楽になる」とか「術後の傷跡がこすれるのを防ぐために腹巻きをすると良い」といった患者の貴重な経験談を集めることができ、今でも200人位の患者さんやその家族が書き込んでくれています。

腎臓がんは患者数が少ないことから、孤独になりがちですが、同じ経験をした仲間がいることで精神的な支えや闘病の大きな力になれるそうです。

Cさんは、がんになったことで自分の人生をしっかり見つめられるようになったといいます。

Cさんは、自分が生きている間に何ができるのだろうかと真剣に考え、その結果56歳で教員の仕事を早期退職し、不登校の子供のためのフリースペース主宰者の道を選びました。

腎臓がんの発病を転機にその後の人生も大きく変わったといいます。

・右脇腹の違和感があったものの左の腎臓に腫瘍が見つかったDさん

Dさん(40代男性)は、毎年健康診断を受けていましたが、それまで全く問題がありませんでした。

ですから、まさか自分ががんになるとは思っていませんでした。

Dさんに腎臓がんが発見された要因になった、10年前の右脇腹への違和感からでした。

Dさんはかかりつけの医師に相談して血液検査をしてもらいましたが、その時は異常なしでした。

しかし、その後も違和感が続いたため、頼み込んで総合病院でCT検査をしてもらったところ、左の腎臓に腫瘍が見つかりました。

その後にMRI検査を行いましたが、やはり8割以上の確率で腎臓がんだと言われました。

Dさんは当時37歳という若さでした。

違和感があったのは右の脇腹でしたが、腫瘍が見つかったのは左の腎臓でした。

つまり、その時の腫瘍に関しては症状が出ていなかったわけですから、不幸中の幸いだったとDさんはいいます。

また、偶然にもDさんの父親は37歳のときに胃がんで亡くなっていました。当時小学校1年生だったDさんにとって、がんは不治の病といったイメージがあり、父親が亡くなった年齢に近づいた35歳くらいからがんを意識するようになっていたそうです。

また、がんの宣告を受けたDさんでしたが、当時はまだどこかに信じられない思いがありました。

しかし、手術することになった愛知県がんセンター中央病院の医師からの言葉で厳しい現実を受け止めるしかありませんでした。

その言葉とは、詳細な検査結果からDさんの腎臓がんは『ステージ3』であり、がんが腎臓の膜から出る寸前で、もしかしたらすでに破れてがんが周囲に転移している可能性もあるというものでした。

そのように医師から告げられたDさんは、一刻も早く手術を受けたい気持ちがありましたが、手術室は3ヶ月先まで予約でいっぱいでした。

そうした不安な日々を送っているとき、キャンセルが出たことで、1ヶ月以上前倒しで手術できることになりました。

予想外の手術が決まったことで、想定外のタイミングで職場を離れることになりましたが、職場の上司は快く送り出してくれました。

実はDさんはがん宣告をされる2ヶ月前に、2度目の転職をしたばかりでした。

そんな時に職場を離れるのですから、解雇されても仕方ないと思っていましたが、上司に恵まれて守ってくれたとDさんは振り返っています。

Dさんは無事に腎臓がんの摘出手術を終わりましたが、その後の合併症に苦しむことになります。

術後の腹部内の出血が止まらず、翌日に再度開腹しなければなりませんでした。

出血の原因は脾臓の破裂で、脾臓を摘出してようやく出血を止めることができました。

更にその数日後には、腸閉塞が起き、結局1週間に3回も開腹手術をすることになりました。

Dさんの入院は10日間の予定でしたが1ヶ月かかってしまい、入院中は痛みも強かったのですが、無事に退院することができ、退院後は経過観察となりました。現在も年に一度の精密検査を受けています。

今では普通の生活ができていて、手術の翌年には長女が誕生し、今は妻と3人の子供たちと共に生活しています。

Dさんは腎臓がんの手術と子供の誕生によって、生と死について考えさせられたといいます。

また、手術によって腎臓と脾臓を摘出したため、前よりも免疫力が弱くなっていて、新型コロナウイルスの感染症には細心の注意を払っているそうです。

・『はんにゃ』の川島章良さんのケース

お笑いコンビ『はんにゃ』の川島章良さんは、2005年に相方の金田哲さんとお笑いコンビ『はんにゃ』を結成し、結婚直前の2014年に腎臓がんであることが判明しました。

川島さんは当時交際していた彼女の妊娠が分かったため、結婚を申し込もうと2014年11月に2人で温泉旅行に出かけました。

しかし、旅行先で健康診断を受けた医師から連絡が入りました。その文面というのは「診断結果がでましたから、次に来られるときはマネージャーとご両親も一緒に来てください」といった内容でした。

これは普通ではないと感じた川島さんは、すぐに先生に電話して「今結果を教えてください」と頼み、医師からは「腎臓がんの疑いがあります」と告げられました。

その時は、ちょうど彼女がお風呂に入っているときで、出てきたときにサプライズのプレゼントを渡すとともに、プロポーズする予定でした。

そんな人生最高の場面で、先生の話を聞いた川島さんは「なぜこのタイミングなんだ?」と思い、目の前が真っ暗になったそうです。

川島さんは、がんだとすれば彼女を幸福にすることができない、だから結婚は白紙に戻そう。

もしかして生まれてくる赤ちゃんもがんが遺伝するかもしれないと考えてしまい、思いつめていました。

そう思っているときに彼女がお風呂から出てきて「どうしたの?」と声をかけてきました。

そう言われて、川島さんはすぐにがんのことを話してしまいました。言いたくないことを言ってしまったのは、誰かに助けてもらいたかったからだといいます。

すると彼女からは予想外の言葉が返ってきました。

「大丈夫だよ。見つかって良かったじゃない。赤ちゃんが知らせてくれたんだよ。この子は天使だよね」と言われ、川島さんはこの子に救われたんだと思い直し、自分は間違ったことを考えていたと思ったそうです。

そして、自分には彼女と赤ちゃんという力強い味方がいるんだと思い、一生懸命病気を治さなければという強い気持ちになれました。

川島さんは日頃から暴飲暴食の日が多くお腹も出ていましたから、子供が生まれてくるのを契機に健康診断を受けるようにと彼女から言われました。

もし、彼女がそう言わなかったなら、100%健康診断を受けていなかったといいます。

しかも、川島さんの腎臓がんのステージは早期の1Aでした。腎臓がんの場合、早期発見というのは稀であり、医師からも「今受診していなかったら、4、5年は見つかっていなかったでしょうし、その時は手遅れだったかもしれません。こんなに初期に見つかったのは奇跡的です」と言われたそうです。

手術をしたのは2015年1月で、先生と話し合った結果、開腹手術を選んだそうです。手術は約3時間かかり、傷口は10cmくらいありました。手術の結果ではがんは転移しておらず、腎臓の機能も正常で、腎臓を3分の1ほど摘出して終わりました。がんの転移がなく、また腎臓にもさほど問題がなかったことは、本当に運が良かったといえます。

ただ、手術後痛みがひどかったため、リハビリ中にも痛みで意識を失いそうになったこともありましたが、それ以外では何事もなかったそうです。

退院後は彼女と結婚し、仕事にも復帰できましたが、がんになったことを公表したくなかったといいます。

それは、病気の人というイメージがつくと、芸人としてマイナスになるのではないか?といた不安があったためでした。

しかし、川島さんが仕事に復帰したあと、若くてもがんになる可能性があることや、病気が身近なものであるなどを多くの人に伝えたいと思うようになったといいます。

まとめ

腎がんは、腎臓に発生する腫瘍で中高年に多い悪性腫瘍ですが、がん全体では約1%であり、女性よりも男性の方が2倍かかりやすい病気です。

初期で症状が出にくく、現在でも、8割近くが症状もなく検診などの超音波検査やCT検査によって、偶然に腎がんが発見されるケースが増えています。

この記事では、そんな腎がんに罹った人の体験談を紹介しました。

企業看護師って何をするの?企業看護師の実際

people in couch

病院やクリニックなどの医療機関ではなく、一般企業で働く看護師のことを企業看護師といいます。

企業看護師の中でも企業の医務室や健康管理室などで働く看護師は、産業看護師ともいわれています。

大規模な企業では看護師が常駐し、企業で働く人々の医療的・看護的サポートを行っています。

医療機関で働く看護師と比較すると募集が少なく、人気も高いのが企業看護師の特徴です。

ここでは、企業看護師もしくは産業看護師ともいわれる看護師の仕事内容やメリット、向いている人の特徴などについてご紹介します。

企業看護師の仕事内容や役割

企業看護師もしくは産業看護師ともいわれる看護師を採用しているのは、従業員1,000名を超える比較的規模が大きい企業です。

企業で働く従業員の健康を維持するために産業医の指導のもと、医務室や保健センターで従業員の健康相談や健康管理、健康診断のサポートなどを行います。

また、従業員の安全を確保するために正しい知識を教育します。

例えば、「化学物質」「高熱作業」など危険因子となる業務に関して教育するなど、働く企業によってどんな危険性があるかを把握し、万が一の緊急事態のためにマニュアルを作成し、動けるようにしておく必要があります。

その他にも新薬の研究開発には欠かせない治験を医療機関と協力して行っている企業もあり、治験をスムーズに行うための調整役である治験コーディネーター(CRC)や治験が法律や基準に沿って適切に実施されているかどうかを確認する臨床開発モニター(CRA)などで活躍している看護師もいます。

さらに、コールセンターでの健康相談受付や緊急時の状況確認等を行うオペレーターなどとして働く看護師もいます。

企業看護師は一般的には会社員と同様9時~18時勤務であり、週休2日制と規則的な勤務形態になります。

企業看護師の1日のスケジュール例

09:00 出勤・情報共有

出勤後関係各所との情報共有、診察室などの準備・備品補充など

09:30 健康相談受付

企業の従業員の人間ドックの結果をもとに健康状態をヒアリングし保健指導を実施

10:30 健康だよりの作成

企業で配布する健康だよりの作成

12:00 昼食・休憩

1時間の昼食、休憩

13:00 メンタルカウンセリング

企業で働く従業員のメンタルカウンセリングを実施

14:30 事務作業・ミーティングに参加

産業医への報告書作成、安全衛生に関する企業のミーティングに参加

16:00 巡視

企業内を巡視、企業で働く従業員の就業状態を観察、健康相談を受ける

17:30 業務報告、翌日の準備

要観察従業員の就業状態報告書を作成、翌日の準備を実施

18:00 退勤

企業看護師として働く4つのメリット

企業看護師として働くメリットについて詳しく見てみましょう。

仕事とプライベートを両立しやすい

企業看護師は一般的には会社員と同様に平日の9時~18時の勤務、週休2日制とカレンダー通りの勤務になります。

規則的な勤務形態であり、仕事と家族との時間やプライベートを両立しながら看護師として働きたいという人にはピッタリの職場といえるでしょう。

規則正しい生活が送れる

企業看護師は平日の9時~18時勤務、週休2日制とカレンダー通りの勤務に加え、夜勤もなく、残業も少ないため、規則正しい生活が送れます。

夜勤がないため、睡眠リズムが乱れることがなく、自身の健康管理がしやすいのが特徴です。

医療行為がないため、忙しさに追われることが少ない

企業看護師の主な仕事は健康相談や健康管理であり、直接医療行為を行うことがありません。

そのため、採血や注射などの医療行為が苦手という看護師にとっては働くやすい職場といえるでしょう。

また、企業に勤める従業員の怪我や病気など突発的なトラブルが発生しない限り、そこまで忙しさに追われることなく安定して働くことができます。

医療分野以外の人間関係や接触を広げられる

病院やクリニック勤務だと医療分野での人間関係は広げられますが、全く異なった分野に勤める人々と交流を持つ機会が少ないのが事実です。

それに対して企業看護師は企業に勤めるため、医療分野とは全く異なった企業に勤める従業員と交流を持つことになります。

外部との接触も多く、仕事面で営業やプレゼンテーション、出張指導などさまざまな機会があり、人間関係を広げることができるでしょう。

企業看護師として働く3つのデメリット

企業看護師として働くデメリットについて詳しく見てみましょう。

リストラの対象になる可能性がある

病院やクリニックなどの医療施設も閉鎖されることがないわけではありませんが、企業の場合は倒産に至らなくても経営の立て直しなどのためにリストラの対象になることもあります。

医療に関する知識や技術以外のスキルも求められることがある

企業看護師は、医療に関する知識や技術以外にも外部との接触も多く、営業やプレゼンテーション、出張指導などさまざまな業務があり、パソコンやIT、営業やプレゼンテーションのスキルも求められることがあります。

企業の即戦力として求められることが多い

企業の一員として採用される企業看護師は、即戦力として期待されることも多々あります。

ビジネスマナーや他企業とへの対応力など、病院やクリニックなどで勤務する看護師にはあまり必要のないスキルを身につける必要があります。

企業看護師に向いている人の特徴3

企業看護師に向いている人の特徴を詳しく見てみましょう。

一般企業で看護師としてスキルやキャリアを積んでみたい人

企業看護師は病院やクリニックなどの医療機関に勤務するのではなく、一般企業に勤務することになります。

企業看護師は、医療に関する知識や技術以外にも外部との接触も多く、営業やプレゼンテーション、出張指導などさまざまな業務があり、パソコンやIT、営業やプレゼンテーションのスキルも求められることがあります。

医療に関する知識や技術以外にも幅広いスキルを身につけたい、パソコンでの作業が好きな人には向いているといえるでしょう。

予防医学やメンタルヘルスなどに興味がある人

企業看護師は企業で働く従業員の健康を維持するために産業医の指導のもと、医務室や保健センターで従業員の健康相談や健康管理、健康診断のサポートなどを行います。

企業で働く従業員の人間ドックの結果をもとに健康状態をヒアリングし保健指導を実施したり、自殺防止・うつ病などこころの健康問題に対しても積極的に取り組んでいく必要があります。

仕事とプライベートを両立させたい人

企業看護師は一般的には会社員と同様に平日の9時~18時の勤務、週休2日制とカレンダー通りの勤務になります。

夜勤もなく、残業も少ないため、看護師として働きながらも規則正しい生活ができるため、仕事と家族との時間やプライベートを両立したいという人にピッタリの職場といえるでしょう。

まとめ

夜勤が多い病棟看護師から見ると定時に出勤・退勤できるOL生活は憧れでもあります。

夜勤がなく、デスクワークが中心となる企業看護師について興味を持つ看護師が増える一方で、企業看護師の求人はかなりの競争率となり、実際就職できる割合はわずか1%とかなり狭き門といわれています。

看護師としての知識や技術が高くても企業看護師として適用するとは限りません。

事務処理能力やパソコンスキル、ビジネスマナー、プレゼンテーションスキルなど企業看護師に求められるスキルは多岐にわたります。

企業人としてのスキルアップを怠らずに、積極的にさまざまな業務に挑戦できる姿勢が必須となってくるでしょう。

顔面神経麻痺にならないために

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【はじめに】

人間の複雑な表情は約20種類ある表情筋によって作られており、各筋肉が個別に動くように指令を送っているのが顔面神経です。

顔面神経は脳から出て側頭骨内という耳の後ろの骨の中を通り、耳の下から出てきて枝分かれしながら各表情筋に分布しています。

一般的に、顔面神経麻痺とは顔面の表情筋(表情を作る筋肉)を支配する顔面神経が麻痺し、顔面のあらゆる動きが悪くなってしまう病気のことです。

通常は片側だけが麻痺し、左右共に両側が麻痺することはまれです。

この顔面神経麻痺になると顔の表情筋の動きが悪くなり、まぶたが閉じない、食べ物が口からこぼれ落ちるなどの症状が現れます。

今回は、あらゆる顔面の動きが悪くなってしまう「顔面神経麻痺」にならないために普段から簡便に取り組める対策などを説明していきます。

【第1章】顔面神経麻痺の原因や症状とは?

はじめに、顔面神経麻痺とは障害される部位に応じて大きく中枢性と末梢性の2種類に大きく分けられます。

頻度としては中枢性顔面神経麻痺が占める割合は1%以下で、ほとんどが末梢性によるものとされています。

通常では、脳の一部である脳幹よりも上位の障害によるものが中枢性、下位の障害によるものが末梢性と定義されており、それぞれで原因が異なります。

例えば、中枢性の顔面神経麻痺では脳梗塞や脳出血といった脳血管障害、生まれつきの病気であるメビウス症候群などによって起こるとされています。

また、末梢性の顔面神経麻痺の原因は多岐にわたり、ウイルスによるもの(ベル麻痺、ラムゼイ・ハント症候群)を中心に、外傷性(交通事故などによる頭部・顔面の損傷など)、腫瘍性(耳下腺腫瘍など)などが挙げられます。

これらの中で特に多いのがベル麻痺とラムゼイ・ハント症候群と呼ばれるウイルス感染に関連している末梢性顔面神経麻痺です。

ベル麻痺は末梢性顔面神経麻痺の約6割を占めます。

ベル麻痺では、性別に関係なく40歳代に多いと伝えられていて、多くは単純ヘルペスウイルスが原因と考えられています。

一方で、ラムゼイ・ハント症候群では水ぼうそうを引き起こす水痘・帯状疱疹ウイルスが主な原因です。

特に体の免疫力が低下しているときに水痘・帯状疱疹ウイルスが再度増殖して活性化することによって顔面神経に炎症を起こすと考えられています。

顔面神経麻痺の60%を占めているベル麻痺は原因不明とされています。しかし、そのうちの多くにウイルス感染が関わっていることがわかっています。

一般の人でも顔面神経の膝神経節にある知覚神経細胞において、およそ8割の人に単純ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスが潜伏感染していることがわかっています。

したがって、麻痺が起こっていない人でも大多数は顔面神経の膝神経節にウイルスが潜んでいて、それが一部の人で再活性化して起こるのが帯状疱疹ウイルスによるハント症候群であり、単純ヘルペスウイルスによるベル麻痺と理解できます。

誰でも感染しているかわかりやすく判断できる一つの要素としては口唇ヘルペスの発症有無が考えられます。

仮に、口唇ヘルペス症状が出ていれば免疫力が低下してヘルペスウイルスが再活性化していることはまず間違いありませんので、その際には特に顔面神経麻痺に繋がることを予防する必要性が高いと思われます。

【第2章】顔面神経麻痺にならないために出来る事

前述した通り、顔面神経が麻痺してしまうと片側の表情筋が動かず顔が曲がったような状態になります。

随伴してまぶたが開かない、食べ物や水が口からこぼれ落ちるなど、麻痺した神経の程度に応じた症状がみられるようになります。

そのほか、ラムゼイ・ハント症候群では耳の痛みや口内炎、耳介の帯状疱疹、耳鳴り、難聴、めまいなどの症状を伴うことがあります。

顔面神経麻痺では、原因に対する治療と病態に対する治療が行われます。

発症からの時期によって急性期(発症1か月以内)、亜急性期(発症1か月から約1年まで)、陳旧性(発症約1~1.5年以降)に分けられ、それぞれのフェーズで麻痺に対する治療が異なってきます。

急性期の段階では、ステロイド剤や抗ウイルス薬などによる薬物療法が中心であり、必要に応じて外科的に神経の圧迫をとる顔面神経減荷術が行われます。

ウイルスによる顔面神経麻痺は薬物療法によって治癒することが多いです。

亜急性期の治療では、麻痺の回復促進や後遺症を予防するために積極的なリハビリが行われます。

リハビリ内容は表情筋をほぐすマッサージが主体で、患者さん自身が毎日実践するものになります。

一般的にはラムゼイ・ハント症候群による顔面神経麻痺は再発することはまずありませんが、若いときに発症した場合にはその後20〜30年経てば再発することもあり得ます。

ベル麻痺の場合は全体の約7%に再発がみられると言われており、特に糖尿病などの基礎疾患を有している人はベル麻痺の再発率が高く概ね30%ほどになります。

糖尿病はさまざまな神経障害を引き起こすことから、同様に顔面神経麻痺においてもリスクファクターの一要素となります。

末梢性顔面神経の代表格であるベル麻痺に関してはいまだに発症原因が不詳な部分も多くあり、しかも突発的に起こることがほとんどですので完全なる予防はなかなか困難です。

ところが、ベル麻痺は寒冷刺激や飲酒、過労、ストレスが誘引となることもありますので、その誘因を遠ざけて回避することが重要な観点と考えられます。

例えば、クーラーの冷気を浴びる、あるいは車窓からの風を直接的に顔にあてるなどの言動は避けたいものです。

一般には神経の変性が末梢領域の顔面レベルまで進行するのに1週間から10日程度時間的にかかると言われており、通常では2週間をすぎて症状放置すると手遅れとなってしまいます。

したがって、顔面麻痺の症状が発現してから3~4日が非常に大切なポイントであり、万が一にも顔面に運動麻痺症状を自覚したならばなるべく早期的に医療機関を受診するように意識しましょうね。

そして、顔面神経麻痺の発症にはストレスの関与も見逃せませんので、日常生活においてストレスや不規則な生活習慣などの誘因を出来る限り遠ざけて予防策を講じましょう。

【まとめ】

顔面神経麻痺は、顔面の筋肉を動かす神経に麻痺が生じる病気です。

この疾患は、大きく中枢性のものと末梢性のものに分けられ、中枢性のものは、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍などを原因として発症する一方で、末梢性では、主にヘルペスウイルスの再活性化が原因となります。

原因の割合としては、統計学的に末梢性の顔面神経麻痺が大部分を占めています。

顔面神経麻痺は発症してから1週間前後かけて麻痺が進行していくことが多いです。

仮に1週間以上すぎても進行が緩やかに悪化していく場合にはベル麻痺やウイルス性以外の原因も検討した方が良いでしょう。

そのため、もし発症した場合には定期的な受診による経過観察が重要です。

また、初期の麻痺症状の重症度が悪いほど、治癒には時間がかかる傾向があります。

軽度の麻痺の場合は1か月以内に治癒することもありますが、完全麻痺の場合には1年以上に渡って治癒に期間を要する場合もあり、最悪なケースでは完全治癒に至らない場合もあります。

いずれにしても常日頃からストレスをなるべく自覚しないように認識しながら顔面神経麻痺にならないために予防対策を念頭に置きながら、後遺症を残さないためにも万が一麻痺症状が起こった際にはすぐに治療を開始することが大切な視点となります。

今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。

認定看護師って何?どうしたらなれるの?

看護師としてキャリアアップを考えた時に選択肢の1つとして上がってくるのが「認定看護師」です。

現場のスペシャリストと呼ばれる認定看護師とは、どのような看護師なのでしょうか?

「専門看護師」との違いは何なのでしょうか?

ここでは、認定看護師についてわかりやすく解説します。

認定看護師とは?

認定看護師(Certified Nurse , 略称:CN)とは、日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、19領域ある認定看護分野のいずれかにおいて、高いレベルの看護を実践できる看護師をいいます。一般の看護師の模範となる臨床業務を実践し、現場を引っ張っていく役割があります。

認定看護師の働き方や仕事内容

規模が比較的大きな病院での活躍の場が多く、一般的には認定看護分野に関連のある部署に配属されます。

病棟や一般外来、専門外来、病院の複数の部署やチームにまたがって活躍します。

医師や同僚の看護師から信頼され、仕事上の相談や重要な看護を任されることが多く、患者さんや家族に対して質の高い看護ケアを提供します。

認定看護師の目的とは?

認定看護師は、医療の高度化・専門化に伴い、より専門的な看護師や看護師をマネジメントする人材を育成しようという考えに基づいて作られた資格です。

日本看護協会の公式サイトでは、下記のように記されています。

認定看護師制度

認定看護師制度は、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送り出すことにより、看護現場における看護ケアの

広がりと質の向上をはかることを目的としています。

(出典:日本看護協会)

認定看護師の3つの役割とは?

認定看護師は、特定の看護分野において以下の3つの役割を担います。

実践

個人、家族など集団に対して、熟練した看護技術を用いて高い水準の看護を実践

  • 指導

看護実践を通して看護職に対して指導

  • 相談

看護職に対するコンサルテーション

認定看護師には、「ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、高い水準の看護実践を提供する」といった活動が求められます。

認定看護師にはどんな種類がある?

認定看護師には19の「認定看護分野」があります。

各分野について詳しく見てみましょう。

分野特徴登録者数(2021年3月)
感染管理医療関連感染の予防・管理、サーベイランスの実践、及び感染防止技術の導入3,006人
がん放射線療法看護放射線治療に伴う身体的・心理的・社会的アセスメントと副作用の予防や症状緩和ケア356人
がん薬物療法看護化学療法薬の適正な取り扱いと適切な投与管理、症状緩和ケア
緩和ケア痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題のアセスメント、QOL向上のための症状マネジメント2,577人
クリティカルケア急性かつ重篤な患者の重篤化回避と合併症予防に向けた全身管理や早期回復支援
呼吸器疾患看護安定期、憎悪期、終末期の各期に応じた呼吸機能評価、呼吸管理342人(慢性呼吸器疾患看護)
在宅ケア生活の場におけるQOLの維持と向上、意思決定支援とQOLを高めるエンド・オブ・ライフケア685人(訪問看護)
手術看護麻酔や手術侵襲による心身への影響を最小限にするための安全管理手術看護694人
小児プライマリケア重篤な状態にある児もしくは医療的ケア児に対する重症化予防、外来及び地域等のプライマリケアの場におけるトリアージ、家族の家庭看護力・育児力向上に向けたホームケア指導264人(小児救急看護)
新生児集中ケアハイリスク新生児の急性期の全身管理や重篤化の予防、障害なき成育のための個別ケア、ハイリスク新生児と親への家族形成支援442人
心不全看護心不全症状のモニタリングと評価、重症化予防、療養生活行動支援及び地域へつなぐための生活調整、症状緩和のためのマネジメント476人(慢性心不全看護)
腎不全看護疾病の進展予防、合併症の早期発見と症状マネジメント、セルフケア支援291人(透析看護)
生殖看護生殖医療を受ける人々への必要な情報提供、及び自己決定の支援179人(不妊症看護)
摂食嚥下障害看護適切かつ安全な摂食嚥下訓練の選択と実施、評価1,042人
糖尿病看護血糖パターンマネジメント、病期に応じた透析予防、療養生活支援、予防的フットケア932人
乳がん看護術後合併症予防及び緩和のための周手術期ケアと意思決定支援、ボディイメージの変容に対する心理・社会的問題に対する支援374人
認知症看護認知症の症状マネジメント及び生活・療養調整、病期に応じたコミュニケーション手段の提案と意思決定支援、家族への心理的・社会的支援1,893人
脳卒中看護重篤化回避のためのモニタリングとケア、早期離床と生活の再構築に向けた支援、在宅ケアでの生活を視野に入れたケアマネジメントと意思決定支援785人(脳卒中リハビリテーション看護)
皮膚・排泄ケア褥瘡のトータルマネジメント、管理困難なストーマや皮膚障害を伴うストーマケア、専門的な排泄管理とスキンケア2,589人

(出典:日本看護協会)

※登録者数の記載がない認定看護分野は、2020年度から、特定行為研修を組み込んだ新たな認定看護師教育が開始され、認定看護分野も現行21分野→新制度では19分野に再編されているためとなります。

()内の名称は、再編以前の名称での登録者数となっています。

認定看護師になるためには?

認定看護師になるためには看護師免許取得後、5年以上の実務研修(そのうち3年以上は認定看護分野の実務研修)があること、認定看護教育機関の修了(A過程:615時間、B過程:800時間+特定行為研修の実習時間)することが条件とされています。

上記の条件をクリアした上で、認定審査(筆記試験)を受け、認定看護師認定証の交付・登録となります。

認定看護師の資格は5年ごとに更新(看護実践と自己研鑽の実績について書類審査)しなければなりません。

認定看護師と専門看護師の違いは?

現場のプロと呼ばれる認定看護師と専門看護師の違いは何なのでしょうか?

違いについて詳しく見てみましょう。

名称認定看護師 (CN:Certified Nurse)専門看護師 (CNS:Certified Nurse Specialist)
役割実践・指導・相談実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究 ※調整役や教育、研究も担うのが特徴
分野19の認定看護分野 感染管理/がん放射線療法看護/がん薬物療法看護/緩和ケア/クリティカルケア/呼吸器疾患看護/在宅ケア/手術看護/小児プライマリケア/新生児集中ケア/心不全看護/腎不全看護/生殖看護/摂食嚥下障害看護/糖尿病看護/乳がん看護/認知症看護/脳卒中看護/皮膚・排泄ケア 注)13の専門看護分野 がん看護/精神看護/地域看護/老人看護/小児看護/母性看護/慢性疾患看護/急性・重症患者看護/感染症看護/家族支援/在宅看護/遺伝看護/災害看護
人数21,971人(2021年3月現在)2,744人(2021年3月現在)
経験実務研修5年以上(そのうち3年以上は認定看護分野)実務研修5年以上(そのうち3年以上は専門看護分野)
教育認定看護師教育機関で所定のカリキュラムを修了(8カ月~1年)看護系大学院の修士課程で所定の単位を取得(2年~)
費用約100万円((おおよその目安)約200万円(おおよその目安)
認定審査合格率約90%約78%

注)認定看護師の制度は2020年度から、特定行為研修が組み込まれた新制度に移行し、従来の21分野から19分野へ再編されています。

従来の認定教育は2026年度に終了予定です。

認定看護師は現場での実践に重きが置かれています。

対象とする分野で熟練した看護技術や知識を生かした活躍が期待される資格、いわゆる「現場のプロ」であることがわかります。

それに対して専門看護師は、看護技術の実践や調整など現場での活動以外にも教育や研究などの役割も担い、対象とする分野全般において活躍が期待される資格、いわゆる「看護のプロ」であることがわかります。

認定看護師に向いている人の4つの特徴

  1. 専門看護分野で患者さんに寄り添った高い水準の医療を提供したい人
  • 現場でより高いレベルの専門知識や技術を習得したい人
  • 管理の仕事よりも「現場での実践」にこだわりたい人
  • 看護学校に在籍している人、または卒業した人

まとめ

認定看護師になるための道のりは、専門看護師になるための道のりと比較すると時間・費用・労力の面からみても挑戦しやすいと考えられるでしょう。

認定看護師の資格取得後は同じ専門分野の人脈も増え、モチベーションが上がったり、医師や同僚の看護師から信頼され、仕事上の相談や重要な看護を任されることが多く、患者さんや家族に対して質の高い看護ケアを提供できます。

自分自身がどのような看護師になりたいのか、キャリアプランをしっかり考えた上で、目指したい認定看護分野の資格取得にぜひ、挑戦してみてくださいね。

急性ストレス障害にならないために

woman sitting in front of macbook

【はじめに】

急性ストレス障害とは、一般的には強烈なショック体験や強い精神的ストレスを経験することが心のダメージとなり生じる一過性の精神障害を指します。

本疾患では、ストレスとなった状況がフラッシュバックしたり、また状況を思い出すような状況をあえて避けるようになったりすることもあります。

過度の不安や不眠などの精神症状に加えて、頭痛などの身体的症状を呈するようにもなり得ます。

急性ストレス障害は心的外傷後ストレス障害(以下、PTSD)と類似した疾患として記載されることの多い疾患です。

ところが、両者には明確に異なる点もあり、いわゆる急性ストレス障害では解離性症状(ぼーっとしており感情に乏しい特徴など)に重点が置かれています。

さらに急性ストレス障害は誘因となったストレスイベントから通常では4週間以内に発症し、症状は4週間以内には改善することがほとんどです。

一方のPTSDにおける症状は短期間に消失せず、4週間以上続くことになります。

急性ストレス障害は無治療の状態で放置すると、その後にPTSDへとつながる可能性が危惧されています。

そのため、より早期の段階から急性ストレス障害に対して治療介入を行うことで症状が長引かないようにすることが重要な観点になります。

今回は、過度のストレスなどから発症する「急性ストレス障害」にならないために普段から簡便に取り組める対策などを説明していきます。

【第1章】急性ストレス障害の原因や症状とは?

急性ストレス障害は、強い精神的ストレスや心理的なショックにより引き起こされると言われています。

例えば、震災などの自然災害、火事、事故、暴力や犯罪被害などが分かりやすい原因です。

急性ストレス障害では、生命の危機に瀕するような状況など、大きな心理的ストレスを実際に経験することも、もしくはそういった場面に遭遇することなどを通して発症する可能性があります。

原因となりうる具体的なイベントとしては直接的に自分が経験したもの(例えば交通事故や航空事故などで大きな事故に巻き込まれる、性的暴行を受けるなど)で発症することもあります。

また、実際に自分が経験してはなくとも間接的に経験したもの(仲のいい親友や家族に同じようなストレスイベントが起きた場合や事故現場や殺人現場を目撃するなど)で急性ストレス障害に繋がることもあります。

こうした原因となりうるイベントは、誰にとっても大きなストレスをもたらすものではありますが、実際に急性ストレス障害を発症するかどうかには個人差があります。

ストレスに曝されるその人自身のパーソナリティも関係しますし、それら以外にも実際にストレスイベントを経験してからの周囲のサポート体制も症状出現に関係すると言われています。

本疾患に陥ると、突然怖い体験を思い出す、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、眠れないといった症状が出てきます。

とてもつらい体験によって、誰でも人並みに眠れなくなったり食欲がなくなったりするものですが、それが何カ月も続いているときには、病気が隠れている可能性があります。

ストレスとなる出来事を経験してから数週間、ときには何年もたってから症状が出ることもあります。

時にはきっかけなしに、つらい体験の時に味わった感情がよみがえることもあり、同じ悪夢を繰り返し見ることもよくある症状のひとつです。

そして、常に神経が張りつめているほどにあらゆる物事に敏感になっており、ささいなことで驚きやすい、警戒心が強くなる、ぐっすり眠れないなどの過敏な状態が続くようになります。

また、つらい記憶を呼び起こす状況や場面を避けようとして、感情や感覚が麻痺することもあるために何も楽しく感じられなくなったり、生き生きとした感情を伴わなくなったりします。

こうした急性ストレス障害の状態が少なくとも一か月以上続く場合には、心的外傷後ストレス障害(略称:PTSD)と診断されます。

【第2章】急性ストレス障害にならないために出来る事

一般的に、急性ストレス障害の症状は、原因となるイベントが発生してから1ヶ月以内に出現し、2日から1ヶ月以内の経過で一過性に改善します。

いったん、急性ストレス障害を発症すると、原因となったイベントに関連した状況に置かれることで同じ症状を呈することを指し、悪夢を見たり当時の記憶がフラッシュバックしたりします。

そして、常日頃から気分が落ち込んで、楽しいという気持ちがなくなりますし、幸福感や愛情を感じることも乏しくなると言われています。

その他にも、意識がぼーっとした感じになり、自分が自分であるという意識が乏しくなることが特徴的でもあります。

こうしたストレスイベントをあえて思い出さないように努めて、思い出すような場所、人、物、状況などを避けたりします。

急性ストレス障害は原因となるストレスイベントが存在するために、発症リスクになりうるストレスイベントに万が一遭遇した際には、急性ストレス障害の発症を予防することを重点的に図ります。

具体的には、本人がなによりも安心感を自覚できる環境を整えて、出来る限り周囲のサポート体制を敷いていくことになります。

急性ストレス障害にならないために、本人のストレス状況に関して、共感を持って理解を示しながら励ますことが重要です。

こうした姿勢は急性ストレス障害を発症した状況のみならず、さらには後々に認められる可能性を秘めているPTSDを発症するリスクを軽減する観点からも重要です。

その他、イベント時の状況や自分の抱える気持ちを適切に表現することで奏功する場合もあります。

急性ストレス障害になると不安感や睡眠障害などの症状を呈することもあり、時には抗不安薬や睡眠薬などが使用されることもあります。

急性ストレス障害は、基本的には一過性の精神症状として改善することが期待できますが、経過や症状が長引くことでPTSDの発症につながることもあるため、より早期の段階から専門的な医療介入を受けることが重要な視点となります。

急性ストレス障害の人の多くは、心的外傷を受けた状況から離れ、自分の苦しみに理解や共感を示してもらうと症状が改善することが多くなります。

同時に、周囲から適切な支援を受けて、起きたこととそれに対する自分の反応や体験談について話をする機会が与えられることができれば、この病気から回復する可能性が格段に上昇します。

【まとめ】

急性ストレス障害とは、トラウマになる圧倒的な出来事を経験して間もなく症状が現れ始めて、1カ月未満で消失すると言われている日常生活に支障をきたす強く不快な反応を指します。

急性ストレス障害の診断は、ストレスイベントからの時間軸の中で生じる症状を詳細に評価することでなされます。

実際の診断に際しては、症状とストレスイベントとの関係性を評価しながら、規定されている診断基準に当てはめて急性ストレス障害を診断することになります。

外傷的状況から離れて、本人に対して理解および共感が示されると同時に、外傷的出来事およびそれに対する患者の反応について他者に説明する機会があれば多くの急性ストレス障害に罹患した方々が回復すると言われています。

今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。

【看護師が進める夜勤や休日の過ごし方】

photo of woman resting on the couch

 看護師にとって夜勤業務は必ずと言っていいほど経験する業務です。

はじめの内は夜勤に慣れずにどう過ごせばいいのか悩まされるのではないでしょうか。

夜勤は看護師としては当たり前にありますが、一般的な看護師以外の仕事ではあまり経験しないでしょう。

二交代制では午後4時ごろから午前8時頃までと長時間労働になります。

そのため体力や睡魔との闘いになります。

夜勤前日や当日の過ごし方は重要といえるでしょう。

今回は夜勤前日や当日の過ごし方、休日のおすすめの過ごし方を紹介していきます。

①おすすめの夜勤前日と当日の過ごし方

 多くの看護師からよく聞くのは「夜勤前の寝だめ」です。

夜勤前はしっかりと睡眠をとって出勤する方は多いかと思います。

しかし夜勤前日の寝だめは非効率です。

普段とは違った過ごし方をすることで体が慣れておらず逆に疲れやすく感じるからです。

いつもより多く睡眠をとると生活リズムの乱れとなります。

また、どんなに長く寝ても明け方にはやはり眠たくなってしまいます。

人間の体にはサイクルがあるため、そのサイクルを崩してしまうと疲れやすくなります。

できるだけ夜勤前日は普段と変わりなく過ごすことをおすすめします。

 夜勤当日の過ごし方では普段どおりに起床し生活リズムを整えておきましょう。

そして夜勤前の昼間に仮眠をとることをおすすめします。

人間の一日の適切な睡眠時間は6時間以上9時間未満といわれています。

夜勤だからといって極端に寝ないことや長時間寝ることはストレスの原因になりやすいです。

仕事への集中力が下がりミスや失敗を招いてしまうことも考えられるので要注意です。

かといって昼間は、日差しが入り明るかったり、子供の遊ぶ声が聞こえたりと睡眠できにくい環境下にあるかと思われます。

そこで昼間でも眠れるような環境を自ら作ることを心がけましょう。まず前ありの光や音はシャットアウトします。

アイマスクや耳栓をし周りの音や光を遮りましょう。

遮光カーテンを使用することもおすすめです。

また食事は軽めに済ませることも重要です。満腹の方がいい睡眠がとれると思われがちですがそれは違います。

満腹であるほど消化に時間がかかり胃腸の働きが活発になります、そのため、消化にいいものを適量食べる方がいい睡眠がとれます。

カフェインの入ったコーヒーなどは控えることでより良い睡眠がとれ快眠につながります。

睡眠前にはスマートフォンを見ることも控えましょう。

ブルーライトで目が冴え睡眠の質が落ちてしまいます。

夜勤前の睡眠はただでさえ夜勤が始まる緊張感もあり眠れなくなっています。

快眠のできるひと工夫で夜勤に備えましょう。

②夜勤明けの過ごし方      

 夜勤は本来、就寝している時間に起きて業務をしています。

日勤帯の看護師の人数よりも少なくまた、夜間帯に患者様が急変することも多々あります。

医師も当直の医師しかおらず心身ともにハードな勤務になります。

仮眠も確実に取れる保証はなく急変などがあれば休憩もあまりとれずに朝まで働くことになります。

そんなハードな看護師の夜勤ですが夜勤業務が終わり朝方変える看護師の過ごし方はさまざまです。

リフレッシュし体を休める人もいれば、アクティブに思いっきり休日のように外に遊びに行く人もいます。

例えばリフレッシュ派の看護師ではとにかく帰宅後思う存分睡眠する人や、温泉で体を癒す人、録画していたテレビを見たりDVDを見たりする人、自宅でアロマやマッサージを楽しむ人も多くいます。

自分でリラックスできる方法を見つけられると夜勤の疲れも取りやすくなります。

夜勤明けの士官をじょうずに過ごすためには、自分なりのリラックスできる方法を見つける必要があります。

また、夜勤明けの睡眠時間を削って外に遊びに出かけた方がリラックスできるという方も多くいます。

夜勤明けでアクティブに過ごす看護師はショッピングに行く人や、習い事に通う人、映画鑑賞や友人とランチなどにいく人もいるようです。

特に子供さんがいる方は夜勤後の時間を家事やお子さんの幼児に使うという人も多いのかもしれないですね。

夜勤をしている方はどうしても夜勤の疲れを持ち越さないように家に籠りきりになってしまいやすいですが生活にメリハリをつけることを意識しながら過ごすことが重要です。

気が付いたら十分なリフレッシュができないまま翌日の出勤時間になってしまっていることもなるでしょう。

ただでさえ日勤に比べて生活が不規則になりやすく疲労が溜まりやすいため意識して気を付けていないと体調を崩したりすることも考えられます。

夜勤に慣れるまでは自分の夜勤後のリフレッシュの仕方が分からないため体調不良に気を付けて過ごすといいでしょう。

③夜勤翌日の過ごし方

夜勤明けの翌日は休日になるように勤務が組まれている方も多いのではないでしょうか。

夜勤明けの翌日が休日であればゆっくり疲れをとることもでき次の勤務に備えやすくなります。

夜勤は比較的に日勤より身体的にも精神的にも疲労感はあるのでしっかり休んで気持ちと体を回復させることがおすすめです。

夜勤は今後看護師として働くうえで避けられない勤務なので、自分に合ったスタイルや体の休め方が見つかると夜勤も乗り越えやすくなるでしょう。

また夜勤明けの翌日が日勤勤務の場合もあります。看護師はよく「現場に人が足りない」と言われています。

そのため夜勤明けでも日勤が入ることは多々あります。やはり体力的には疲労感は残るでしょう。

いくらいい睡眠を心がけても夜勤明けの翌日に日勤では時間がなく睡眠だけで一日がつぶれてしまいます。

そのためリフレッシュができにくいです。

自分の趣味やストレス発散方法を知っておくと短い時間でもストレス発散ができます。

まずは自分のことを知ることが大切です。

夜勤明けの後は次の勤務の備えて殿様な過ごし方が自分に合っているか自分の活動サイクルに合わせて生活スタイルを作ることが重要でしょう。

夜勤明けの休日は疲れを残さず上手に過ごすのがポイントです。

体を休めるつもりで一日中寝ていたりゴロゴロしていると体を休めるつもりがかえって疲れていたりします。

メリハリのある生活を送ることが最適でしょう。

しっかりと生活リズムを自分で作ることで疲れを最小に抑えられ、夜勤になれたからだ作りができていきます。

夜勤に慣れるまでは疲れが残り大変ですが、回数を重ねるごとに自分に合った過ごし方を見つけられ夜勤に慣れていきます。看護師として避けられない夜勤勤務。

上手に付き合って健康で充実した毎日を過ごしていきましょう。

産婦人科および小児科病棟の特徴/産科特有の症例について

silhouette photo of a mother carrying her baby at beach during golden hour

(Y.H 30代)

 私の勤務している病院の産婦人科病棟は主に分娩チーム、小児科等のチーム、新生児室チーム、外来チームに分かれて一日の業務をしております。

今回は新生児室の業務、一日のルーティンワークや業務内容について記載し、特有の症例に関して検討しながらお伝えしていきたいと思います。

Ⅰ.産科

まずは、産科についてです。

産科は主に分娩の係と入院管理が必要な妊婦さんのケアを行います。

分娩室、陣痛室、産科病室の担当をしています。

分娩があるかどうかで忙しさが変わりますが、重なるときは4~5件くらいの分娩待機の方がいることもあるので、一日の業務の流れはその日によって異なります。

最近は高齢出産が増えたり、不妊治療後の方がいたり、ハイリスク妊婦さんが増えてきているので、管理が難しくなっている印象です。

病棟担当の産婦人科医と小児科医が常に居て、胎児心拍や産婦さんに何か異常があればすぐに報告診察が依頼できるようになっています。

入院管理が必要な妊婦さんとは主に切迫流早産の方になります。

切迫早産の方は入院して安静と持続点滴が必要になります。

入院の週数が早ければ早いほど、長期の入院となります。

1~2か月ほどの入院を要する方も多くいらっしゃいます。

そのほかにも妊娠高血圧症候群などでの入院の方のケアを行います。

Ⅱ.小児科

次に小児科業務についてです。

小児科では重症~軽症、先天性疾患、難病等様々な疾患の治療を行っており、治療可能な疾患は病院ごとに異なります。

今回は当院のことについて書かせていただきます。

私の勤務している病院では、ウイルス感染症に起因する呼吸器系の疾患が多く、その他にも胃腸炎や喘息など季節的な疾患、川崎病などを受けています。

軽症~中等症くらいの症状の子で、かつ手術を必要としない疾患のみ受けています。

また、発達外来も行っているので、それに関連した入院や、レスパイト入院も受けているので、重症心身障害児の子などの数日間の入院などもあります。

小児科の入院の子は、24時間ご家族の付き添いをしていただいているのと、感染症系の入院が多いので、基本的には全員個室対応としています。

子供の年齢によって、コット(赤ちゃん用のベッド)、サークルベッド、普通ベッドのどれかを選択して使用しています。

小児科入院の子は、症状悪化にて入院してくるので、飲めない、食べられない、抗生剤が必要、といったことが多く、基本的には全員点滴加療としています。

血液検査は必ずといっていいほど行うので、一緒にルートキープをします。

子供の回復力は早いので、症状が良くなれば翌日にも点滴終了となる子もいます。

点滴開始と共に、水分と食事の記録を開始し、大まかなインアウトをチェックしていきます。

水分と食事のチェックは、ご家族に説明し記録をしていただいています。

Ⅲ.婦人科

次に婦人科業務についてです。

様々な科が混在することもありますが、基本的には婦人科がメインになります。

子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌、子宮外妊娠など、基本的には手術や化学療法が必要な患者さんが入院してきます。

当然入院期間は疾患により異なりますが、おおよその患者さんが1週間~長くても10日以内にはご退院されていきます。

実感としては、子宮や付属器の癌の方が多いという印象です。20代~80代くらいまで幅広い年代で発症し治療が行われています。

Ⅳ.新生児室

次に新生児室についてです。

新生児室では主に新生児のケア、褥婦のケアを行い、産後2週間健診で来院された方のケアも担当しています。

基本的に新生児と褥婦さんのケアになるのですが、業務の流れについて記載したほうがわかりやすいと思うので、この項は一日の業務の流れを記載させていただきます。

リーダー1名、メンバー1~2名で業務を行います。

朝リーダーが申し送りを受け、その間にメンバーが新生児の沐浴や体重測定、ミノルタ測定、バイタルサイン測定、採血、ガスリー検査など、さまざまな検査処置を行っていきます。

一通り終わったら、リーダーは褥婦さんの健康チェックに行きます。

メンバーは、母子手帳記入や退院の準備、K2シロップ内服準備など、様々な外回り業務を行っていきます。

それが終了したら、授乳の介助に入ります。

褥婦さんたちは授乳室で授乳を行い、必要に応じて授乳のお手伝いをします。

希望者は母児同室に出ることもできるので、相談しながら母児同室を実施しています。

対象者のABR検査や、適宜授乳介助、場合によっては帝王切開の受け入れ、産後2週間健診の対応などを行い一日の業務をこなしていきます。

何かトラブルや異常があれば担当の小児科医師がすぐに対応してくれます。

新生児室は赤ちゃんのケアだけでなく、母子手帳を始め様々な事務的処理など割と業務が煩雑なので、一日があっという間に過ぎていきます。

皆さんの病院の新生児室業務はどんな業務をどのような流れで行っているのでしょうか。少しでも共有できるものがありますでしょうか。

最後に上記業務内容を踏まえて、産科特有の症例についてご紹介し、それについての簡単な考察を載せたいと思います。

Ⅴ.症例

分娩後の子癇発作、くも膜下出血への対応(産婦人科病棟分娩室にて)
〈人物紹介〉

Y.Nさん、31歳 女性 1P0G初産婦
〈事例紹介〉

2021年4月 総合病院産婦人科病棟で出産。
3:30分娩  分娩後、分娩室で経過観察をしていた。
4:00 間代性の痙攣発作あり、3分続く。

顔色不良、嘔吐あり。
すぐに吸引実施し産婦人科ドクターコール。

酸素10リットルマスクで投与開始。SpO2=97%。
6分後、ドクター到着。
メインルートの他に、更に末梢に2ルートキープする。

ジアゼパムとマグセント投与指示あり、実施。
意識は声かけにわずかに反応する程度。
BP170台へ上昇あり、ニカルジピン投与。

HR130台。
4:11他ドクターへ応援要請。

夫へ連絡。
採血、膀胱留置カテーテル挿入。部屋を暗くし、発作予防行う。
4:35 意識戻ってきて、自分の名前が言える。
4:50 脳CT撮影し、左側頭部出血巣あり。

脳外科医師へ連絡。

5:33脳外科医師到着。すぐに造影CTへ。

左側頭部脳出血あり。
アドナ・トランサミン点滴、イーケプラ投与。
その後状態落ち着いたため、外科病棟へ転棟する。

〈結果・考察〉
・基本的には産科のガイドラインに記載してあるように、母体救急処置、人員確保、VSチェック、気道確保、静脈ルート確保、酸素投与といった処置が迅速に行えた。
・夜勤帯にてスタッフ3名であったが、それぞれ役割を分担し、管理当直や医師へ連絡を行い迅速に人員確保が行えた。
・当直医師がすぐに到着できたので、迅速な指示受けと実行ができたこと、脳外科医師もかけつけてくれたことで、適切な処置がスムーズに行えた。
・今回の症例で良かったことは、夜間であったにも関わらず、連携がスムーズに行えたことで迅速な対応がとれたことである。

・助産師と医師、助産師同士の連携がしっかりと取れていた。

・それぞれの助産師や看護師がガイドラインに基づいた適切な知識を持っていたことも迅速に対応できた理由であると考える。
・脳CTや脳外科医師への連絡などを行い、すぐに原因検索を行い治療に移行できたことも症状悪化を防げた要因であると思う。
・今回の症例を通して考えたことは、健康であると思われている妊婦の分娩であるが、分娩後の脳出血やけいれんなど、分娩は常にリスクを伴うものだということである。

そのような際には迅速な連携と迅速な処置が重要であり、一分一秒も無駄には出来ないため、日頃からこのような症例の振り返りやシュミレーションを行い、実際起こったときに少しでもスムーズに動けるよう訓練しておくことが大切であると考えた。

また、急変時であるからこそ、スタッフ一人一人の役割を明確にすることで適切な行動につながり、さらには迅速な対応につながると実感した。

以上、何かの際に参考にしていただければ幸いです。