「新人看護師が悩む同期との関わり方とは?」

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新人看護師に「悩み」はつきものです。

新人看護師に限らず、看護師、一般の会社員でも悩みを抱えている人は多いかと思います。

しかし、新人看護師は特にこの悩みに悩まされることが度々あります。

看護師という職業の特殊性がそうさせているのかもしれません。

さらに、初めて社会人となり、これまでは同級生、同世代の人たちだけ関わってきたところが色んな世代の人と関わらなければならなかったり、社会人という責任がのしかかってきたりなど、色んなことが初めてです。

この状況だけでも適応するのに大変であるにも関わらず、看護師は一つ一つの行為、ミスが患者さんの生命を脅かしてしまう可能性がある仕事です。

このような状況にある新人看護師。

仕事のこともそうですが、同期との関係に悩む新人看護師は少なくはありません。

そこで今回は「新人看護師が悩む同期との関わり方とは?」というテーマで、新人看護師が抱えている同期との悩みついて具体的に、またその解決方法について紹介していきます。

1.新人看護師が置かれている状況とは?

新人看護師の同期との関わりでの悩みを紹介する前に、新人看護師が置かれている状況について紹介します。

新人看護師は他の会社員の新人と同じような状況であるところもあります。

・学生生活を送っていて、同級生や同世代との関わりばかりでよかったところが20代~60 

 代まで幅広い世代と関わる必要がある

・これまでなかった社会人としての責任を求められる。

・自分の行った仕事で給料として反映される。

・自分で生活をしていかなければならない

一般の会社員と同じような状況のところもありますが、新人看護師は会社員と比較すると、特殊な環境下で勤務しなければならない状況もあります。

・ミスをすると患者さんの生命に悪影響を与えてしまう可能性がある

・先輩に相談しなければならないことが多い。

・患者さんの急変や緊急入院など予定にないことが多々ある。

・時には患者さんや家族から理不尽なことで叱責を受けることがある。

・術後などは特に患者さんの変化が著しく、細かい観察能力が求められる。

・疾患や薬剤、治療など知らなければならないことが多く、さらに日々増えていく。

・不規則勤務であり、夜勤をこなさなければならない

このような状況で新人看護師は勤務しなければいけないため、常に緊張感がある状況であり、身体的にも、精神的に疲れていることもあり、多くのことで悩みを抱えています。

2.新人看護師が同期に悩む具体的なこととは?

新人看護師が特殊な環境下で勤務していて、大変であるということを分かってもらえたと思います。

では、同期に対してどのような悩みを持っているのでしょうか?

同期ということは、一緒に同時期に入社した仲間であり、一緒に頑張っていこう!という意識を持っている人も少なくはありません。

しかし、良いことばかりではないようです。

具体的に紹介すると…

・「同期は夜勤が独り立ちしているのに、私はまだ独り立ちできていない。」

・「同期はもう何人も担当しているのに、私はまだ2.3人しか担当することができていない。」

・「同期は注射はもう自立して患者さんに実際にしているのに、私はまだ練習の段階である。」

・「同期は先輩の看護師と仲良く話をしているのに、私はいつも怒られてばかり…」

・「同期は先輩とご飯を食べに行っているのに、私は誘ってもらえない。」

具体的に紹介するとこのようにたくさん悩む場面が出てくるようです。

同期というのは良くも悪くも比較される対象であり、同期よりも進捗状況が進んでいないことで不安を抱えたり、先輩看護師との関係でも悩むことがあるようです。

しかも、新人看護師の頃は技術チェック表なるものがあり、技術の習熟度が客観的にわかるツールがよく使われます。

この技術チェック表は同期だけではなく、同僚の看護師全員が見える位置に掲示されていることもあったり、新人研修会で定期的に共有されることもあります。

この技術チェック表は同期との比較対象となったりするため、残酷でもあります。

なぜかナースコールは新人が取るものという認識があるところもあり、このナースコールを取ることによりただでさえ余裕のない仕事がより進まなくなってしまうこともあります。

「あの子は全然ナースコールを取らない。私ばかり…」と悩んでしまうこともあるようです。

自分自身の仕事に余裕がないために、色んなことを考えてしまい、そして悩んでしまうことが新人看護師の特徴とも言えます。

3.解決方法とは?

悩んでしまうことが多い新人看護師。

では、どうすればいいのでしょうか?

ここでは解決方法について3つ紹介します。

(1)成長曲線は人それぞれと考える

1つ目は成長曲線は人それぞれと考えるということです。

成長曲線は人それぞれです。

早い人もいれば遅い人もいます。遅くても3年目くらいに急に仕事ができ始めるというパターンもあります。

結局は人は人と思うようにすることです。

なかなかこのように考えるのは難しいかもしれませんが、他人と比較しても仕方がありません。

技術の習得率が高いからと言っていい看護師ということでもありません。

看護師の仕事の中には色んな要素があります。

だから、技術の習得率が良くなくても、他のところ、例えば患者さんとコミュニケーションをとるのがうまいなどの面があるはずです。

成長曲線は人それぞれと割り切って仕事をするようにしましょう。

(2)焦ることが患者さんへの不利益を生むと考える

2つ目は焦ることが患者さんへの不利益を生むと考えるということです。

焦って仕事をしてしまうことで、余計な患者さんへの不利益を生んでしまうことがあります。

ただでさえ、新人看護師は仕事と時間に追われています。

薬を飲ませたり、注射を作ったり、食事の介助をしたり、配膳をしたり、ナースコールを対応したりなど、多くの業務の中でバタバタと仕事をしています。

新人看護師に限ったことではなく、他の看護師も、5年目でも、10年目でも、20年目を超えていてもそのような状況は変わりません。

ただでさえ余裕なく勤務しているのに、それプラスで焦ってしまっては余計にミスを起こしてしまいかねません。

焦ってしまうことが結局は患者さんへの不利益を生んでしまうと考え、可能な限り落ち着いて仕事をするように心がけましょう。

(3)部署異動、転職を検討する

最後の3つ目は部署異動や転職を検討するということです。

看護師の仕事は病院によっては忙しさや煩雑さが全く異なります。

しなければならない業務も大きく異なります。

当然その中での人間関係も異なります。若手が多いところ、ベテランが多いところなど部署によって色んな特徴があります。

病院によってだけではなく、これは配属されている部署によっても大きく異なります。

どうしても同期と合わないなと感じたり、同期と比較されることで劣等感を感じてしまっている場合は、部署異動や転職を検討することも1つの手です。

人によって向き、不向きがあるので、場所を変えることで状況が一変することはよくあることです。

色んなことをして状況が変わらないと感じたときには、思い切って上司に相談してみるといいのではないでしょうか。